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事例紹介

西名古屋火力発電所7号系列

どんな製品?

西名古屋火力発電所7号系列は、ガスタービン3基と蒸気タービン1基から構成される“多軸型コンバインドサイクル発電方式”を採用した環境調和型の発電設備です。従来の設備と比較して年間140万tのCO2を削減する環境性能を有し、発電効率は63.08%(低位発熱量基準)を達成(7-1号において)。この数値から、世界一に認定された高効率火力発電設備として、中部地方の生活と産業を支えています。

どんな製品?西名古屋火力発電所7号系列

開発のきっかけは?

これまでインフラ設備は、多くの人々の暮らしを支えるための機能を果たすべく、時代時代で更新された最新の技術が集積されてきました。しかしながら施設内における人と機器の関係、いわゆるマンマシンの関係性にはまだ改善の余地が残されています。電力の安定供給のためにマンマシンの関係を改善することに加え、そこに関わる人々の経験(エクスペリエンス)をデザインし直すことをデザインの起点としました。

開発のきっかけは? 西名古屋火力発電所7号系列

Designer:大向真哉

私たちは発電所のメインの建屋である本館内部におけるカラーデザイン及びサイン計画を実施しました。ここまで建築物的な大きな空間は、デザインセンターの対象物としては最大の規模だと思います。

まず、デザインための要件を収集するため何度も現場を訪れ、所員の方々の行動タスクを観察することで課題を抽出しました。従来の発電所では、様々な部品の色、配管やケースの多種に及ぶ造形記号など、一目した景観の情報量が膨大で、それによって保守メンテの目的対象にたどり着くまでに注意力を失い、連続する似たような景色の中にいることによってヒューマンエラーの可能性が潜んでいることが分かりました。

発電所で一番困るのは、設備をヒューマンエラーで止めてしまうことです。昔から色彩計画でエラーを防ごうとしていたのですが、更新されず現代まで来ているのが現状です。それをもう一度見直して、高い次元へ持っていけるようなデザインを目指しました。

大向真哉


“設備と人との関係性を
デザインする”

この案件は、人間工学の専門家と一緒に進めたが故に工学的な要素とデザイン的な要素が高次元で融合できたと思っています。どちらかが抜けていてもダメで、意匠的な良さだけでは目的を果たせません。ヒューマンエラーの抑制が大前提ですが、ここは最先端の技術の塊の発電所であり、そんな中で働けることを誇りに思えるように、現場の方々の気持ちを鼓舞するようなデザインにもなっています。 今まではデザインが介入しなくても何とかなっていた設備関連の分野に対し、本来の目的に加え、自分の働いている設備を自慢に思える、愛着を感じてもらえるという価値をプラスしたという意味でも、新たな設備と人間との関係性が作れたと思っています。

設備と人との関係性をデザインする

西名古屋火力発電所7号系列

デザインの特徴

本館に2系統ある発電設備を2色で分類。窓の少ない空間でも方向感覚が保てるように、方角的に活気のある都市部はブライトオレンジ、名古屋港方面はオーシャンブルーをシンボルカラーに設定しています。連続する同一形状の設備の呼称を常に迷わず認知させるため、人間工学にも考慮して配置された大きなユニットナンバーと、限りなく白に近い明るい環境色も特徴です。まるでSF映画の宇宙船内にいるかのような景観は、最先端技術に対する憧れや期待、そして誇りを持てるデザインになっています。

西名古屋火力発電所7号系列は、2018年に稼働を開始。3月に実施した客先インタビューでは「清潔感を感じるデザイン。白を基調としてブルーとオレンジが目立ちやすい」「歩いていて自分がどこにいるのか分かりづらかったが、視認性の高さはもの凄く上がったと思う」「自分の働いている設備がこれだけスタイリッシュで綺麗というのは、胸にくるものがある」など、ご好評をいただいています。
また、2018年度グッドデザイン賞の「グッドデザインベスト100」別ウィンドウが開きます。外部サイトが表示される場合があります。 に選ばれています。

西名古屋火力発電所7号系列


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