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環境コミュニケーション
環境をテーマとした子ども向け教育プログラム
環境コミュニケーションの一環として、企業と連携した授業づくりを専門とするNPO法人企業教育研究会とともに、東芝未来科学館や小学校で環境をテーマとした子ども向け教育プログラムを実施しています。
本プログラムは、地球温暖化や資源の枯渇など、人々の生活に大きな影響を与える環境問題について子どもたちに気づきを与えるとともに、これらの問題解決に貢献するさまざまな科学技術を紹介することで、小学生自らが社会の一員として環境問題や社会に貢献する手立てを深く考え、行動を起こすきっかけづくりを行います。国連が提唱する「持続可能な開発のための教育(ESD)※」の考え方にも沿った活動となります。
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- 持続可能な社会づくりの担い手を育む教育。①人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと、②他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる個人を育むこと、の二つの観点が必要とされる(文部科学省HPより)
また、本プログラムの内容は小学校学習指導要領に沿っており、理科、社会、総合学習などの授業として取り入れられるものとなっています。実験、班活動、先生との積極的な「対話」に重きを置き、環境問題の解決に向けたさまざまな取り組み・技術について楽しく学べる機会を提供していきます。
2019年度は『コンセントの向こう側はどうなっているの?』(テーマ:エネルギー)と、『電気をあやつるふしぎな素材!?〜半導体の発見・利用から学ぶエネルギーの使い方〜』(テーマ:半導体)の二つのプログラムを、東芝未来科学館や事業所近隣の小学校など5ヵ所で展開しました。持続可能な社会の担い手となる子どもたちが「自分たちが現在できること」、「10年後、20年後にできること」を考える場として、今後とも継続して展開していきたいと考えています。
『コンセントの向こう側はどうなっているの?』(テーマ:エネルギー)
生活に欠かせない電気について、風力発電、地熱発電、太陽光発電、火力発電など、さまざまな発電方法の特徴を実験を交えて学習するとともに、地球温暖化問題や複数のエネルギー源を組み合わせて使うことなど、今後のエネルギーの在り方への関心を高めました。
『電気をあやつるふしぎな素材!?〜半導体の発見・利用から学ぶエネルギーの使い方〜』(テーマ:半導体)
電気の利用に欠かせない半導体とはどのような働きを持つものなのか、洗濯機やエアコンなど、身近な電気製品の進化の事例とともにひもときました。半導体が製品の省エネに貢献するだけではなく、製造されるときも環境に負荷がかからないように配慮している点などを学習し、社会の中における半導体の役割について理解を深めました。本プログラムは、2020年度より小学校で必修化される「プログラミング教育」の円滑な導入にも貢献するものと考えています。
NPO法人企業教育研究会
事務局長
和田翔太様
<エネルギープログラムについて>
エネルギーに関する教育はさまざまですが、発電の組み合わせを扱う授業は多くはありません。発電方法の特徴をとらえ、お互いどのように補う必要があるか子どもたち自身で考えることを目的としました。
<半導体プログラムについて>
半導体の仕組みや役割は理科や社会などの教科の学習と深く結びついています。日常の学習が身の回りの製品や技術にどのように結びついているか実感するだけでなく、環境課題の解決への応用など発展的な学習へつながるよう工夫しました。
東芝グループ環境セミナー2020
2020年2月7日、川崎市のスマートコミュニティセンターにて社内環境担当者向け交流イベント「東芝グループ環境セミナー2020」を実施しました。これは環境意識向上と交流促進およびセミナーで得られた知見や人的ネットワークを今後の環境施策立案に活用することを目的としたイベントで、「①体験」、「②学習」、「③同業他社との交流」、「④社内他部門担当者との交流」の4パートで構成しました。各パートともに活発な意見交換が行われ、参加者自身やそれぞれの会社や部門が今後留意するべき視点を共有することができました。
大阪商業大学 原田禎夫様による講演
会場の風景
パート①「体験」 | センター内カフェおよびコンビニエンスストアと連携して行っている使い捨てプラスチック削減施策(ペーパーストローやエコバッグの導入)の紹介 |
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パート②「学習」 | 大阪商業大学准教授兼特定非営利活動法人プロジェクト保津川代表原田禎夫様による「海洋プラスチック問題」に関する講演 |
パート③「同業他社との交流」 | 電機・電子業界の会社様をお招きしての意見交換会 |
パート④「社内他部門環境担当者との交流」 | 「東芝グループの環境経営が今後向かうべき方向」をテーマとしたグループ討議と発表 |
環境広告
日経BP「日経ESG」(2020年3月発行号)
東芝グループの環境コミュニケーション活動を紹介しました。世界各地で展開している従業員参加型活動「グローバル環境アクション」および東芝未来科学館や首都圏および事業所近隣の小学校などで開催している「子ども向け環境教育プログラム」を中心に、地域に根差した環境活動を通して地域住民やNPOなどのステークホルダーとのコミュニケーションを深耕し社会課題の解決に貢献していること、またそれらの活動が従業員の意識向上にもつながっていることを紹介しました。また、環境活動の企画立案を行う「環境担当者」を対象に実施した社内向け環境意識啓発イベント「東芝グループ環境セミナー2020」についてもトピックスとして紹介しました。
東芝グループ グローバル環境アクション
東芝グループでは、従業員参加型の環境活動「グローバル環境アクション」を推進しています。2017年度からスタートした第6次環境アクションプランでは、年度ごとにテーマを設定し、そのテーマに沿った活動を世界各地で実施しています。2019年度のテーマは「資源」とし、事業所ごとにリサイクルイベントや資源に関する教育、清掃、イベントなど幅広い活動を展開しました。活動件数はグループ全体で600件以上※にのぼりました。共通テーマを設けて活動することで東芝グループ内の一体感を醸成すると同時に、テーマを毎年替えることで、幅広い環境課題に対する従業員の意識向上をめざします。また、地域と連携した活動によって地域住民の方々やNPO・NGOなどとのコミュニケーション強化につなげます。
2020年度は「化学物質」をテーマとして設定し、グローバル各拠点での活動を進めていく予定です。活動内容はグループ内で共有し、今後の活動を深化させることにもつなげていきます。
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- 「資源」以外をテーマとする活動も含む
労使協賛工場秋祭りでの資源リサイクル活動
東芝ライテック(株) 鹿沼工場(日本)
単4電池のリユースを促進
社会貢献活動の一環として、従業員(約1,000人)と地域住民が参加する工場祭を行い、カンボジアの子供達へ寄付する文房具の回収や、工場の不動在庫として発生した単4電池のリユースを目的に、工場祭の景品としての無料配布を行いました。
「食べ尽くす」活動
東芝水電設備(杭州)有限公司(中国)
食べ残しを抑制
富春江(ふしゅんこう)工場食堂で食材の有効利用をテーマとしたイベントを実施しました。78人の従業員が参加し、適量の食品を選び取ることで、食材の節約につながることを提唱しました。
オリジナルエコバッグ推進
東芝エレベータ(株) 本社事務所(日本)
昼食買い出し時にも活用
本社事務所に所属する従業員および外注会社従業員550人に会社オリジナルのエコバッグを配布し、コンビニのレジ袋や紙袋の使用を控える活動に取り組んでいます。半年間で30,000枚の袋の削減に貢献できました。
リユース展
(株)東芝 小向事業所(日本)
3R推進月間の恒例行事として、部門で不要になった文具類などを展示し、必要な部門が持ち帰るエコイベントを実施しました。2019年度は約620人が来場しました。約1,700kgの物品がリユースされ、廃棄物処理費用および新規購入費用の削減に大きく貢献しました。
多摩川・大師河原での自然観察会
東芝インフラシステムズ(株)(日本)
3R推進月間に合わせ、従業員と家族31人が参加のもと、「ふれる」、「まなぶ」、「つくる」をテーマに観察会を実施しました。「ふれる」では、台風直後の多摩川でカニなどのいきものを観察したほかゴミ拾いを実施、「まなぶ」では、ビンゴゲームを通じてエコラベルや多摩川のプラスチックごみについて学習、「つくる」では、エコクラフトによる作品づくりを体験しました。
「東芝デジタルソリューションズグループ 環境フォーラム」
東芝デジタルソリューションズ(株)(日本)
「マシンガンズ」の滝沢秀一様による講演
毎年恒例となっている環境をテーマとしたフォーラムを府中市市民活動センターで開催しました。今年はお笑い芸人「マシンガンズ」の滝沢秀一様をお招きしました。「このゴミは収集できません〜清掃員から見た景色〜」と題し、お笑い芸人として活躍の傍ら、清掃会社の正社員として日々清掃現場に身を置く視点を通じて、出されたゴミから読み取れるさまざまな背景事情や収集員泣かせの困ったゴミ、大量のフードロス(廃棄食品)、受入れ限界が迫る最終処分場の現状などについてお話しいただきました。
2019年 環境フォーラム
資源の有効利用と意識向上を図るフリーマーケット
東芝テック(株) 大崎本社(日本)
回収した衣類、本、雑貨などを販売し、売り上げは全額寄付
従業員の家庭で使わなくなった衣類や本、雑貨などを回収しフリーマーケットを実施、資源の有効活用を図りました。従来は各地産品の販売や回収したものを福祉施設へ寄贈するのみでしたが2019年度は新たにフリーマーケットを実施することで従業員の意識向上を働きかけました。
「アルミ缶ホイホイ」
(株)ジャパンセミコンダクター(日本)
回収されたアルミ缶
活動開始から2年目となる、岩手事業所と大分事業所が共同で主催する活動です。2019年度は従業員の家庭からアルミ缶を合計約100kg回収し、大分事業所については地元の福祉施設に寄付、岩手事業所については業者へ売却し、収益金を被災地災害の救援金として寄付しました。
「Waste-to-Christmas Craftコンテスト」
東芝情報機器フィリピン社(フィリピン)
梱包廃棄物で制作されたクリスマスの飾り物
工場内で発生した梱包廃棄物のリユース・リサイクルを促進するために、クリスマスをテーマとした工作コンテストを実施しました。約170人の従業員が参加し、不要となったプラスチック、発泡スチロール、ダンボールなどの資材を、美しく、創作性に富んだクリスマスの飾り物につくり替えました。
清掃活動
東芝キヤリアグループ(グローバル)
TCFGコンプレッサ(タイ)の従業員による活動風景
国内外の拠点にて、構外周辺歩道の清掃を、各部門持ち回りで実施しています。日本においては毎月10日を「トーシバデー」とし、活動を継続的に実施しています。2019年度はグローバルで900人以上の従業員が参加しました。