ニュースリリースNEWS RELEASE

東京農工大学によるIoTセキュリティソリューション「CYTHEMIS™」の採用について
―機器の共有化・リモート化を支援―

2021年10月21日

 当社のIoTセキュリティソリューション「CYTHEMIS™」(サイテミス)のデバイス30台と管理システムが、国立大学法人 東京農工大学(以下、農工大)に採用されました。今後、他大学との連携が進むにつれ、提供デバイス数はさらに増加していく予定です。9月から運用実証を行い、セキュアな環境を構築して大学の大型分析機器の共有化や研究開発のリモート化を支援します。

 CYTHEMIS™は、セキュリティ対策を取りにくいPCや機器をサイバー攻撃から守りつつ、IoT化により、通信させたい先までのセキュアなネットワークを実現する小型のハードウェアデバイスと、それを管理するシステムのパッケージソリューションです。
 外付けのエンドポイントソリューションであるため、OSの種類やバージョンに依存せず、セキュリティソフト等がインストール出来ないレガシー機器にも適用可能で、様々な環境下に導入可能です。

 農工大は、文科省「先端研究基盤共用促進事業(コアファシリティ構築支援プログラム)」の採択機関として、技術者育成キャリア開発及び最先端機器の持続的拡充と高度利用体制の確保を推進するために、大学の設備機器の共用利用やリモート化・スマート化により、協力大学・高専等と連携することで研究基盤の強化・革新を進めています。本活動にあたり、設備機器のネットワーク化が必要ですが、「レガシー機器のネットワーク化に困っている」、「機器やネットワーク全てを更新するには大きなコストや手間がかかる」、「(内部からの脅威拡散等)セキュリティ面の不安がある」といった課題がありました。
 当社は、ネットワークに接続しづらいレガシーな機器でも外付けのデバイスを使ってセキュアな通信を実現し、かつ外部からの不正侵入を防ぐ・内部における脅威の拡散を防ぐCYTHEMIS™の機能を活用することで、課題を解決しました。CYTHEMIS™の活用により、キャンパス・拠点内外を越えて、機器共有やリモート操作のためのセキュアなネットワーク化を実現し、在宅からの機器へのリモートアクセスも可能になります。

 東京農工大学学術研究支援総合センターのセンター長である西河 淳教授は以下のように述べています。
 「コアファシリティ構築支援プログラムとして、大学の大型分析機器のメンテナンス、技術職員の育成、各キャンパスに分散した大型分析機器の共有化・遠隔化を推進しているが、古いOSを搭載した装置はネットワークに接続できないことが活動の障害になっていた。この度、CYTHEMIS™により装置のネットワーク接続が可能となり、装置の遠隔操作をすることが出来た。今後は、東芝と連携して課題を解決していくと共に、全国の大学にある大型分析機器の共用化・遠隔化の普及活動を進めていきたい。」

 今後当社は、今回の成果を活かし、大学・研究機関をはじめ工場や社会インフラ関連施設における、機器の共有や設備のリモート化・スマート化及びDXを推進されている組織のセキュアなネットワーク構築支援のために、CYTHEMIS™をより広く展開していく予定です。

農工大で構築したCYTHEMIS™を活用したネットワーク

農工大で構築したCYTHEMIS™を活用したネットワーク

CYTHEMIS™デバイスとシステム(イメージ)

CYTHEMIS™デバイスとシステム(イメージ)

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 東芝インフラシステムズ株式会社
 セキュリティ・自動化システム事業部 カード・セキュリティシステム営業部
 TEL:044(331)1731

https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/security-automation/iot-security.html