導入ガイド

UPS導入までの手順

UPS導入までの手順を説明します。

ステップ1 負荷の確認

負荷設備の仕様、容量を確認します。

ステップ2 UPSの選定

UPSの出力容量を決定します。

  • 現在計画されている負荷設備の合計容量を算出します。
  • 将来増設予定の負荷設備容量を算出します。
  • 負荷設備(群)のインラッシュ、クレストファクタ、需要率等を考慮してUPSシステム出力容量を決定します。

ステップ3 蓄電池の選定

蓄電池の仕様を決定します。

  • 停電補償時間、蓄電池の種類を決定します。

ステップ4 電源系統との協調検討

UPSに見合った入力電源容量、電圧とし、保護協調のとれる電源系統を構成、決定します。

ステップ5 設置環境の検討

UPSの配置を決定します。

  • 外形寸法、質量、将来の増設計画を考慮して、配置を決定します。
  • UPSシステムの前面、上面は、所定の保守点検スペースを確保してください。
  • 空調機による冷却が有効に行なえる機器配置とします。
  • UPS装置および周辺機器は重量物となります。搬入ルートの最小寸法(幅、高さ)および  荷重の確認をしてください。
  • UPS室内に蓄電池を設置する場合、蓄電池室の条件を満足するように考慮してください。

配線方法を検討します。

  • 電源容量が大きくなると、配線材料は大きなものとなります。配線の作業性、および保守性を考慮し、充分な配線スペースを確保してください。

空調設備容量を決定します。

  • UPSシステムの総合発熱量を算出し、充分冷却できる空調設備容量を決定します。
  • 周囲温度は、安定動作と寿命の長期化の点から20~30℃が望ましい条件です。

蓄電池室の条件を確認します。

  • 外形寸法、質量、保守スペース、将来の増設計画を考慮して、機器配置を決定します。
  • 外気と有効に通じる換気ファンを設置し、火災予防条例に規定されている必要換気量を確保してください。
  • 火災予防条例により、床、壁、天井および扉は不燃材を使用し、防火区画とします(キュービクルタイプを除く)。
  • 蓄電池設備が4800AH・セル以上となる場合は、所轄消防署への届出が必要となります。

接地方法を確認します。

  • UPSシステムはエレクトロニクス機器ですので、安定動作の確保のため、専用A種もしくはC種の接地を準備してください(汎用小形UPSはD種でも可)