蛍光強度を用いたオゾン注入制御システム

水源となる河川や湖沼は、富栄養化、生活排水、農薬の混入などによるかび臭・藻臭・トリハロメタン発生などの水質的問題に直面しています。
これらのように日々変動する原水水質の汚濁状況に対して、通常の塩素処理だけでは運転が難しくなってきています。
特に、夏場のかび臭や冬場のアンモニア態窒素の発生など、水源水質の悪化はますます深刻になりつつあります。

概要

臭化物イオンの存在下でオゾンを過剰に注入すると、水道水質基準項目のひとつである臭素酸が生成されます。被処理水の蛍光強度を用いたフィードフォワード、フィードバック制御により、オゾン注入量を調整することで、水質の安全(臭素酸イオンの生成抑制)と、省エネルギー運用(オゾン発生用電力の削減)に貢献します。

ポイント

  • 蛍光強度は、THM(トリハロメタン)前駆物質、TOC(全有機炭素)、KMnO4(過マンガン酸カリウム)消費量、その他有機物指標とも強い相関があります。
  • 蛍光強度は、紫外線吸光度(E260)に比べ高感度であり、濁度の影響を受けにくい有機物指標です。
  • 蛍光強度を用いた制御により、オゾンを適量分だけ注入することが可能です。

構築例

構築例のイメージ

粉末活性炭注入制御にも利用できます。

粉末活性炭注入制御・支援への適用

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