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知能化システム

ジョンズ・ホプキンス大学と共同で心臓病の発病リスク予測AIの開発を開始
−3年以内の実用化を目指し、疾病に対する知見とAI・機械学習技術を融合−

2019年11月20日
株式会社東芝

当社は、ジョンズ・ホプキンス大学(米国メリーランド州ボルチモア 以下、JHU)医学部のJoão A. C. Lima博士らの研究グループと共同で、心臓病の発病リスク予測AIの開発を開始しました。JHUの医学及び公衆衛生学に関わる学際チームが持つ心臓病および循環器系疾患の専門知識と、当社のAI・機械学習技術を融合させ、3年以内の実用化を目指します。本件では、AI技術を使ったソリューション事業を多く手掛ける東芝デジタルソリューションズ株式会社も開発を支援します。

生活習慣病によるクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の低下、医療費の増加は、近年、わが国の大きな課題となっています。特に心臓病は、60歳代〜80歳代で死因の第2位、90歳代で第1位(注1)を占めており、高齢になるにつれてリスクが大きくなる生活習慣病の一つであり、循環器系の老化によって発症リスクが上がることもわかっています。また、一度発症すると、後遺症を引き起すこともあるため、心臓病およびそれに繋がる循環器系の老化は、中年以降におけるQOLを低下させる大きな原因です。さらに、心臓病や循環器系の早期老化による経済支出は医療費全体の多くの割合を占めています。平成29年の実績では、医科診療医療費約31兆円のうち、循環器系の疾患は約20%にあたる約6.1兆円を占めています(注2)。心臓病や循環器疾病を予防することは、健康寿命の延伸、QOLの向上、医療費の大幅な削減につながります。
心臓病は、遺伝的特性よりも生活習慣の影響が大きいとされています。このため、医学的な見地に基づいた生活習慣の改善により、心臓病や循環器疾病の予防に大きな効果を発揮することが期待できます。
そこで、当社はJHUと共同で、心臓病の発病リスク予測AIの開発を開始することとしました。これまで10年以上にわたり医療分野で共同研究開発を行ってきた実績に加え、JHUの持つ世界トップクラスの心臓病をはじめとする循環器系の疾病に対する知見と、当社の持つ高いAI・機械学習技術を融合させ、米国や日本の健康診断ビッグデータを解析することで、一人ひとりに合った予防措置を可能にする予測アルゴリズムの開発を目指します。
さらに、当社が長年蓄積してきた健康診断データを匿名加工し、JHUと共同で分析することで、長期間にわたる生活習慣の影響も考慮した機械学習を実現し、これまでになかった高度なリスク予測が実現できると考えています。

今回の連携を通じて、当社とJHUは、日本のみならず世界中で、次の世代により高いQOLと医療費の削減を実現し、健康管理の大転換を引き起こすような、デジタル技術と医学専門知識の融合を目指します。

当社は、精密医療事業を本格的に推進し、「一人ひとりのクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を応援します」「積み重ねた技術力と、新たなパートナーシップでこれからの先進医療・ライフサイエンスを支えます」「次の世代も見据えた予防医療にデジタルの力を活かします」の3つを目標とする「精密医療ビジョン」を実現するため、同じ未来を志すパートナーの皆さまとともに、予防から治療まで一人ひとりに寄り添った精密医療の実現に貢献してまいります。

図1:心臓病向け精密医療の研究開発

(注1)人口動態統計年報(厚生労働省)

(注2)H29年度 国民医療費の概況(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/17/dl/kekka.pdf


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