Toshiba Electronic Devices & Storage CorporationElectronic Devices & Storage Research & Development Center34デバイス&ストレージ研究開発センター TCAD技術開発部2015年入社大学院理工学研究科 材料機能工学専攻電源評価ボードの測定環境あります。学会発表や論文を調べたり、上司や同僚、関連部門の方々とコミュニケーションをとりながら新しい知識を取り入れ、開発に臨んでいます。 併せて私は自部門の新入社員のメンターを担当しており、会社生活の不明点に答えたり、実際のシミュレーションの使い方などを教えたりしています。現在コロナ禍の影響で基本的には在宅勤務となっているため、不安に感じていることや困っていることはないかを意識しながら電話会議やメールなどで定期的にフォローをするようにしています。東芝デバイス&ストレージ株式会社デバイス&ストレージ研究開発センター半導体・ストレージ分野における幅広い先端技術の イノベーションをソリューション起点で推進~進化する半導体・ストレージが快適で豊かな世界を創ります~東芝デバイス&ストレージ株式会社の研究開発組織であるデバイス&ストレージ研究開発センター。次世代ソリューション開発、最先端の回路技術やパッケージソリューション技術、製品競争力強化に向けたTCAD(シミュレーション)技術を中心に、コーポレートの研究開発組織と密接に連携しながら、アナログ/ロジックデバイスのハードウェアからソフトウェアまで、階層化され多岐にわたる半導体技術や、高度情報化社会を支える大容量ストレージ(HDD:Hard Disk Drive)技術のイノベーションをソリューション起点で推進しています。次世代ソリューション開発 顧客が実用化すると想定される「次世代アプリケーション」について、半導体既製品、あるいは研究サンプルを用いて、どのような価値提供をできるか、アプリケーションレイヤの研究をしています。顧客との共同検討や、自らPoC(※)試作を行い顧客のペインポイント(悩みの種)を体験することを通し、より良い半導体商品構想を提案すること、及び次世代製品の開発に必要な技術要件を明確化することを目指して取り組んでいます。(※)PoC(Proof of Concept): 概念実証、新たなアイデアやコンセプトの実現可能性や得られる効果などについて検証すること先端回路技術 産業、車載、民生向けの各種パワーエレクトロニクスや通信などの分野を対象とするアナログ、ミックスドシグナルの先端集積回路技術の研究開発に取り組んでいます。システム設計からトランジスタレベルの回路設計、さらには回路の設計手法や測定・評価手法にいたる幅広い技術により、電力効率、制御特性、通信特性に優れた、世の中の最先端を行く集積回路の実現を目指します。現在働いている社員がシゴト内容を紹介パッケージソリューション パワーエレクトロニクス、産業機器、車載、HDDなどの分野を対象とする最先端の半導体パッケージ、高機能モジュール、高密度基板などの研究開発や、半導体製品を使いこなすソリューションの研究開発に取り組んでいます。要素技術としては、半導体組立技術、高密度実装技術、材料技術、MBD(Model Based Development)技術、ハードウェア・システム設計技術、電気・熱・構造シミュレーション技術など幅広いテーマに取り組んでいます。関連部門とのコミュニケーションをとり、新しい知識を取り入れて開発に臨んでいます。TCAD(※)技術 半導体を計算機上で製造、設計するシミュレーション(TCAD)技術、回路設計者が半導体素子を利用するための回路モデル技術、量産の歩留まり向上、工程能力拡大のためのPCM(Process Compact Model)技術の研究開発に取り組んでいます。また、これらの技術を活用して、製品開発TAT(Turn Around Time)短縮、製品競争力強化、品質を考慮した開発、量産の歩留まり改善・安定化を目指した幅広いテーマの開発に取り組んでいます。(※)TCAD(Technology Computer Aided Design)Staff Voice根賀 亮平Nega Ryohei 私の職場では現在の半導体デバイス開発に必要不可欠である計算機上で半導体を製造、設計するシミュレーション技術の研究及び開発を行っています。中でも私は主にパワーデバイスや光半導体におけるシミュレーション技術の開発業務を担当しており、社内の開発部門の方々と連携しながら開発を進めています。 東芝は半導体分野で先進的な技術を多数採用しています。そのため、新しい技術や知識などを取り入れていかないと開発についていけない場合が
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