東芝会社案内2024
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Digital Transformation Div.持続可能な社会の実現に向けてデジタルトランスフォーメーションでよりスマートなエネルギー社会に貢献50DX統括部 戦略企画部2021年入社 工学府 地球資源システム工学専攻新規ビジネスアイデアピッチ大会(オンライン開催)の様子(※1)CPS:サイバーフィジカルシステム(※2)Plug and Play:日本と海外の大企業とスタートアップを繋ぐアクセラレータ企業(※3)API:Application Programming Interface(※4)UX:User ExperienceLink新しい価値の創出を目指して業務に取り組んでいます。既存事業のトランスフォーメーション推進 既存事業で培った技術・知見を活用し、新規業界向けサービスの開発を進めています。例えば化学メーカ向けサービスとして、火力発電事業で培ったヒートバランス知見と発電関連設備知見を活用し、プラントにおける熱電設備の最適運転支援を行っています。制約条件と熱電設備の情報から最適な運転計画を算出する最適化モデルを作成し、熱や電気の需要計画をその最適化モデルに入力すると最適な運転計画を出力するサービスが実現できており、燃料費削減、買電費削減、製品歩留まり向上に貢献できると考えています。このようにこれまでの事業領域に限らず、広くインフラ領域で顧客価値を実現できるサービスの開発を継続して進めています。デジタルサービスプラットフォームの開発 エネルギーを始めとした社会インフラ業界に向けた様々なサービスを効率的に実現、発展させ、顧客経営課題を解決するためのプラットフォームを提供するというコンセプトのもと、デジタルサービスプラットフォームの開発に取り組んでいます。データのモデル化による分散されたデータの連携、オープンAPI(※3)による他システムとの連携、複数の規模の小さなサービスを組み合わせて大きなアプリケーションを構成するマイクロサービス設計等の特徴を持ち、UX(※4)を起点としたサービス設計思想も適用されていることから、顧客利用シーンに最適化したサービスの提供が可能となっています。併せてセキュリティ面でも十分なセキュリティレベルを確保しているため、社会インフラ業界においても安心して使える、安全で使いやすいサービスを提供できるようになっています。現在働いている社員がシゴト内容を紹介DX統括部脱炭素化の進展や分散型エネルギーの普及が加速しており、エネルギーを始めとした社会インフラ業界は大きな変革期にあります。この変革期をチャンスと捉え、これまで培った製造 メーカとしての強みを活用し、新たなデジタルサービス事業の開発を進めています。東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、ESS)DXビジネスデザインプロジェクトチーム(以下、ESDX)は2019年1月に組成され2020年4月より統括部となりました。ESDXの主な活動としては、オープンイノベーション活動、既存事業のトランスフォーメーション推進、デジタルサービスプラットフォーム開発を行っています。オープンイノベーション活動においては、東芝グループの目指すCPS(※1)テクノロジー企業への変革をESS内で推進しており、徐々に新たな事業の芽が出てきています。オープンイノベーション活動 東芝グループ内で行われている新規サービスビジネスアイデアを発表するピッチ大会ではESS内のアイデアオーナーの事業構想支援を実施しています。また、ESS内では独自にエネルギーに関連した新規ビジネスアイデアピッチ大会を主催し、こちらでもアイデアオーナーの事業構想支援を行い、エネルギー関連領域における新規サービスビジネスアイデア創出活動を推進しています。関連してスタートアップ企業との連携や出資への参画も行っており、Plug and Play(※2)を活用したスタートアップ企業との連携も進めています。 これらの活動を通し、ESSのCPS テクノロジー企業への変革を推進しています。Staff Voice甲斐 みなみ Kai Minami  私は社内のオープンイノベーション活動を推進するため、エネルギーにおける新規ビジネスアイデアを募集し、事業化のサポートを行う事務局(ピッチ大会事務局)を担当しています。また、自身も新規ビジネス構想プロジェクトに携わり、新しい価値の創出を目指して業務に取り組んでいます。 新規ビジネスを構想していくうえで、「顧客は誰か?」「課題は何か?」「どんなソリューションを提供できるのか?」を検討する必要がありますが、苦戦することが多々あります。そこで、積極的にマーケティングの研修に参加することで、学んだ手法を業務で実践することを心がけています。また常日頃から世界のエネルギートレンドにアンテナを張ることを意識しています。こうして自分の頭の中に描いていたアイデアが、実際にカタチとなっていく時、自分の携わっている業務に対してやりがいを感じます。 2021年入社ということで、まだ分からないこともありますが、「新しく知ることを楽しむ」を常に意識しながら、業務に取り組んでいます。部内には長年培われた様々な技術や知見が幅広く蓄積されているので、先輩方にサポートを頂きながら進めています。 将来的に自ら創出した新規ビジネスによって、世界の社会課題解決と自社の収益拡大に貢献できるような人になりたいです。また学生時代、ケニアに渡航した際、エネルギーインフラの現状を見てきました。そういった経験もあり、個人的にはいつか何かしらの形でケニアに貢献したいと思っています。

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