東芝会社案内2024
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Defense & Electronic Systems Division56Horiuchi Seitaro 当社はSIP(※1)「レジリエントな防災・減災機能の強化」の施策に、研究グループの一員としてプロジェクトに参画し、世界初(※2)となる実用型「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」を開発しました。この気象レーダが、防災・減災の術として期待されています。 MP-PAWRは、従来の「マルチパラメータ気象レーダ」と「フェーズドアレイ気象レーダ」の各々の長所を兼ね備え、ゲリラ豪雨などの兆候をより迅速かつ正確に捉えることを可能にしました。(※1): SIP戦略的イノベーション創造プログラム。科学技術分野におけるイノベーションを実現するために、内閣府/総合科学技術・(※2): 世界初水平偏波と垂直偏波を同時に送受信する二重偏波機能を有し、10方向以上を同時に観測可能なDBF(デジタル・ビー小向事業所 電波応用技術部技術第二担当2012年入社 環境学研究科地球環境科学専攻https://www.toshiba.co.jp/infrastructure/defense/index_j.htmイノベーション会議が2014年に創設した施策。ム・フォーミング)のリアルタイム処理機能を搭載した気象観測専用のフェーズドアレイレーダとして。世界初の実用型「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ」を開発電波システム事業概要空港などで使用される監視レーダの開発・設計を担当。社員がシゴト内容を紹介ユーザ目線を心掛け、世界を視野に仕事に取り組んでいます。ダは複数のパーツで構成されています。私は、大電力の電波を送信する送信装置の設計、及び反射物によって反射された電波を受信する受信装置の設計を担当しています。受信装置の中では、航空機やヘリコプターなどの目標物を検出するためのデジタル信号処理の方式設計に注力しています。この仕事は、アンテナのように大きなものから基板のような小さなものまで、ソフトウェアやハードウェアにかかわらず非常に幅広い知識が必要になります。各分野の専門技術者とコミュニケーションをとって得た知識を具現化し、過去の設計資料を読み解き、積極的に有識者から学ぶなど、日々課題解決に取り組んでいます。 自分の設計が製造現場で形になるのを見た時や、シミュレーションした通りに信号処理の結果が得られた時などは、大きな達成感を感じます。 納入後、お客様が実際に操作されている姿を見た時は感動しました。一方、実際に使用するエンドユーザの操作性など、自分の手を離れた段階のことを考慮した設計が難しく思います。設計者目線だけでは自己満足になるため、エンドユーザの視点で開発できるよう心掛けています。航空管制分野や気象分野は、日常生活との関わりが深い分、社会への貢献度が非常に高いと感じています。また、開発した製品が見える形で存在しているので、仕事へのモチベーションを高く持つことができます。これからも、世界で活躍するレーダの設計に携わっていきたいと思います。https://www.toshiba-clip.com/detail/p=179Link採用情報https://www.toshiba.co.jp/infrastructure/defense/recruit/index_j.htm電波システム事業部安全保障に関するシステムやサービスで、 暮らしの安全と安心を実現し、熱き挑戦心で 重要社会インフラの将来を創造していきます。 電波システム事業部は、各種のレーダシステム、監視システム、気象観測システム等の提供を通じて、安全で安心な暮らしの実現に貢献しています。 例えば航空保安・管制の分野では先進の技術を用いた広域マルチラテレーションシステム、航空路監視レーダ、計器着陸装置などの無線施設を国内外に提供し、航空の安全に貢献しています。 また気象・防災の分野では気象レーダから得られた観測データを情報処理し、雨、雷、風等を検知して天気予報、落雷事故対策、航空機離発着時の事故防止等に貢献しています。TopicsStaff Voice 航空機の離発着場に設置され、航空機の位置や方位情報を取得する空港監視レーダの設計・開発を行っています。レー堀内 征太郎

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