東芝会社案内2024
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Railway Systems Division東芝ラウド東芝クラウド58全閉式永久磁石同期電動機(PMSM)鉄道車両用車上蓄電システムで停電時の安全輸送を実現インバータを構成するSiC素子鉄道システム事業部鉄道システム技術部第四担当2014年入社 工学研究科電気電子・情報システム工学専攻https://www.global.toshiba/jp/outline/infrastructure/business-introduction/railway.html 鉄道システムには高い安全性が求められますが、大規模停電等により、電車が駅間で停止してしまった場合には、安全に乗客を輸送出来なくなる恐れがあります。 その解決策として、車両に小型大容量の蓄電池を搭載し、この蓄電池から電力を給電することで自力で走行を行い、安全な場所に乗客を輸送するシステムを開発しました。 このシステムでは、通常は架線から蓄電池に電力を充電し、停電など非常時には、蓄電池によりモータを駆動し、車両を走行させます。N700S 写真提供:東海旅客鉄道株式会社様東京地下鉄株式会社様丸ノ内線2000系高性能リチウムイオン二次電池SCiB™モジュールリモートモニタリングサービス IoT/AI利活用 車上に搭載したIoT端末を介して鉄道車両の状態監視を行い、得られたデータを共有して、鉄道車両の運用及び保守の効率化・高度化を図ります。 IoT端末の後付けを可能にすることで運用中の車両にも対応でき、また東芝クラウドにデータを収集する仕組みをサブスクリプション方式でご利用いただくことで導入しやすくしております。またデータの収集及び蓄積はセキュアに行われ、データの見える化はWebブラウザにて可能です。 機関車及び車両電気品メーカとしての知見に基づきデータを分析し、さらにAIや機械学習を応用して、データの利活用を図ります。受変電設備Link社員がシゴト内容を紹介 現在私は運行管理システムを担当しています。運行管理システムは、重要な社会インフラを担う列車運行の根底を支えるシステムで、社会的な責任が大きく、やりがいのある業務です。列車を動かすための基幹システムのため、お客様や工事業者に加えて、社内側も設計製造や営業など、関係部署は多岐にわたります。当然、システムの小さなミスでも大きな輸送障害につながる可能性があるため、関係各所で密にコミュニケーションをとるのはもちろんのこと、会話した内容、決定した内容は議事録やメールに文章として残し、漏れや抜けのないよう関係者で相互確認しながら業務を進めるように意識しています。 かつて、システムの不備により、列車の運行に遅延を生じさせてしまったことがありました。列車の利用者の方々に多大なご迷惑をおかけしたことは今でも鮮明に覚えています。発生した事象に対しては、メンバーと交代で24時間待機をしながら、お客様とともに対策を考えました。対策が完了した後、お客様から感謝の言葉を頂いた時は、報われる思いでいっぱいになり、メンバーと達成感を分かち合うことが出来ました。 最前線に立つセールスエンジニアだからこそ、社内外含め難題もたくさんあります。そんな時でも、相手の必要としているものは何かを理解するよう努力し、粘り強く立ち向かうことで関係者の意識をまとめ、解決出来ることを経験しています。さまざまな技術を有する当社だからこそ、ハードウェアからソフトウェア、ネットワークまで部署の垣根を越えて連携し、お客様の課題に対して最適なソリューションを提案することができます。これは東芝グループの大きな魅力です。より安全・快適で環境に優しい鉄道システム 鉄道システム事業部では、安全で快適な輸送を支える車両システム、定時運行を支える運行管理などの制御・情報システム、安定した電力を供給する鉄道用受変電システムをグローバルに提供しています。 東海旅客鉄道株式会社様のN700Sや東京地下鉄株式会社様の丸ノ内線2000系などに、当社の先進技術を駆使した小型・軽量で高効率なシステムが数多く搭載されています。 リチウムイオン二次電池SCiBTMを適用したハイブリッド方式の機関車や、地上側で回生電力を充放電し電力を有効に活用する回生電力貯蔵システムなど高度な技術力を活かし鉄道システムの安全性、快適性に加え、省エネルギー化、正確性、高速性、環境調和を追求し、安心、快適な鉄道交通システムの実現に貢献します。佐々木 智文Sasaki Tomofumi安全で正確な日本の列車運行を当社の運行管理システムで支えています。鉄道システム事業部鉄道システム事業部では、より安全で快適で環境に優しい鉄道システムを目指して高効率モータ、制御システム、蓄電池ソリューションなどを開発し、提供しています。また、鉄道用受変電システムおよび運行管理システムなどの地上系システムも提供しています。さらにはIoT関係の技術開発を通じ鉄道事業者様のオペレーション改善サービスを加速しています。TopicsStaff Voice

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