東芝会社案内2024
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Toshiba Digital Solutions Corporation76 グローバル社会が抱えるさまざまな課題が複雑になってきており、今は地球規模での課題解決が必要になってきています。「地球温暖化への対応」「温暖化ガスの抑制」、早急な「カーボンニュートラルの実現」が求められ、CO2排出量が投資先の検討項目になり、経済への影響も大きくなってきています。「自然災害の増加」「インフラ老朽化」、それに「サイバー犯罪の高度化」なども影響し私たちの生活を脅かすものになっています。この対応としての「インフラレジリエンスの確保」は、持続可能な社会を実現していく上で避けて通れない、喫緊の課題となっています。 また、経済や技術の観点では、デジタル技術の進展による「データ流通の加速」や「ビッグデータの活用」、「シェアリングエコノミーの加速」「AIの進化」などが顕著なトレンドとなっていますし、今後はというと、量子技術を使ったコンピュータなどが出てきて、さらに早く安全なプラットフォームの上で新しい産業が生まれると予想されています。これらの技術的な転換を捉えて、迅速かつ俊敏に対応していく必要があります。これまでの社会や産業は、大量生産・大量消費・大量廃棄の一方通行のモノを消費する社会でした。解決が急がれるさまざまな社会課題からわかるように、これが限界をむかえているのは明らかで、新しい資源を使うことを減らし極力廃棄しない循環的な社会・産業の枠組みへ変わらなければならない状況にあるといえます。製造、利用、廃棄、それぞれの場面で資源を効率的・循環的に利用する必要がありますが、これを成功させるにはデジタルの力や、さまざまなデータを繋ぎ、ものやエネルギー等の循環を促すためのデジタルネットワークが必要になります。東芝は、長年培ってきた電力、水処理、交通、デバイスなど社会インフラを支える知見、技術があります。また、幅広い業界のお客さまとの繋がりという資産を土台に、「データの力」を最大限に生かして「カーボンニュートラル」と「インフラレジリエンス」、そして「サーキュラーエコノミー型社会」の実現を目指しています。Link「データの力」を生かしてCPSで実現 東芝グループの中には、長年の経験により培ってきたフィジカル(実世界)における知見と実績を持った企業があります。そしてそれぞれの東芝グループ各社が、現在デジタル化に向けてさまざまな取り組みを行っています。しかし、本物のCPSによる、真のデジタルトランスフォーメーションを実現するには、プラットフォーム・エコシステムを実現する事が必要であります。そのためには、東芝グループ各社、外部の企業を問わず水平に繋げる事を実現してまいります。この真のデジタルトランスフォーメーションを実現するプラットフォーム・エコシステムの構築を当社がリードしていきたいと思います。 また、東芝のデジタルソリューション事業を担う企業として、お客さまの安心・安全を実現するシステム作りや、IoTやAIなどのサイバー(仮想世界)で活用できるデジタル技術の研究と実績を重ねてきましたので、それらの技術を生かし、お客さまに更なる価値をご提案できる様な進化を目指します。東芝デジタルソリューションズ株式会社システムインテグレーション及びIoT/AIを活用したICTソリューションの開発・製造・販売を行い、お客さまと共に社会を支えています。「こうしたい、こうでありたい」というお客さまの思いに寄り添いながら、その夢を実現すること、それが東芝デジタルソリューションズの思いです。直接のお客さまだけではなく、その先にいる、企業で働き、社会で暮らし、家庭でくつろぐ、すべての人のためにソリューションを提供しています。当社は人に寄り添う発想とテクノロジーにより、多様な人々の社会参画をはじめとしたさまざまな課題の解決に取り組み、持続可能な豊かな社会の実現を目指します。そして、人が生き生きと活躍できる明るい未来をみなさまとともに創ってまいります。グローバル社会が抱えるさまざまな課題

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