Intellectual Property Div.※英国情報サービス会社84株式会社東芝技術企画部 知的財産室 知的財産法務担当2015年入社 法学研究科 東芝グループの前身である芝浦製作所は、1912年に日本の私企業として初めて専任者を配置した特許部門を創設し、知財を重視する企業風土を醸成してきました。そして現在、知財部門では、強いフィジカルを活かしたDE・DX領域、さらにはQX領域における事業スキームを俯瞰した知財戦略を構想し、この戦略に基づいた知財の取得・保護・活用、例えば強い技術・製品を支える知財力の強化、データの保護や利活用、ノウハウの管理などを実行していくことで事業への貢献、パートナーとの共創を通じた社会課題解決機会の拡大を推進しています。 これからの担当者は、法律・契約、技術、語学力に加え、知財情報を戦略的に活用するための分析力や、戦略を企画する構想力など幅広く高い専門性が求められます。東芝グループでは、担当者を一から養成するた東芝創業者 田中久重発明の機械時計 最高傑作「万年自鳴鐘」めの教育プログラムを設け、集合研修と職場での実務指導(OJT)を通じて、国内から海外まで幅広い実務をこなせる人材を育成しており、業務を通じて自分自身が大きく成長できる環境が整っています。 東芝グループの知財部門では、飽くなき向上心とチャレンジ精神を持って自らの専門性に磨きをかけ、グローバルに活躍できる人材を求めています。「Clarivate Top 100 Global InnovatorsTM」11年連続で受賞 クラリベイト社(※)が選出した世界のイノベーションリーダー100社に贈られる賞で、独創的な発明を知的財産で保護し、事業化につなげている企業や組織の世界上位100社を選ぶもの。現在働いている社員がシゴト内容を紹介東芝エネルギーシステムズ株式会社技術企画部 知的財産グループ2016年入社 理工学研究科 理工学専攻(電気・電子工学領域)水野 祐太郎Mizuno Yutaro特許をどう活用して自社の事業に 貢献するかを考えることが課題です。 私は水力事業とDX部門の知的財産担当をしています。具体的には、特許の素案の練り上げ、特許取得後の活用方法の検討、知的財産に関する他社との契約の検討、将来障壁となりそうな他社特許の調査などをしています。 エネルギー業界は、「脱炭素」「デジタル化」の加速に伴う変革期を迎えており、東芝も、機器の製造や定期点検工事等の補修で培った知見・データを活用するサービスビジネスの割合が一層増える見通しです。しかし、サービスビジネスでは物売りビジネスと比べて特許侵害の判断が難しいことが多いため、他社との係争で特許ライセンスを獲得する以外の方法で、自社の事業に貢献できる特許の活用方法を考えることが私の業務で一番の課題です。事業との連動が欠かせないため、関係者と密に連携して仕事を進めること、日頃から情報のアンテナを高く張ることを心掛けています。 一筋縄ではいかない案件も多いですが、私が携わった特許をお客様へのPRに活用して受注を獲得したとの一報に触れると、社会課題の解決に自らも貢献できたと実感できます。「Top 100 ベスト・プロテクティド・グローバル・ブランド」受賞 世界で最も影響力があり最も強力に保護されたブランド100種を約1億1,000万件の登録商標から選出する賞で、2021年にクラリベイト社が新設したもの。知的財産部門知的財産の戦略的活用を通じて、事業、そして社会に貢献します。会社の持つ知的財産(以下、知財)を、経営資源として戦略的に取得・保護・活用していくことは、企業価値の向上と社会課題の解決には欠かせません。東芝グループの知財部門は、その根幹となる知財戦略の構想と実行に注力しています。TopicsStaff Voice知的財産法 李 玲君Li Ling jyunコミュニケーション力と事実関係整理力を生かして、契約戦略立案や法律相談に日々取り組んでいます。 私は現在、知的財産室(本務)と、東芝インフラシステムズ株式会社の知財部門を兼務し、技術関連契約、法律相談を中心に知的財産法務を担当しています。 契約検討及び法律相談は、いずれも事実関係の把握や整理が大事であり、その後の戦略や方針確定、相手との交渉などに深く影響します。私は契約や法律相談の案件ごとに、技術担当、営業担当など関係者と十分にコミュニケーションをとり、事情背景・各当事者の意図・利益関係などについてできるだけ詳細にインタビューし、事実関係をきちんと把握・整理したうえで、適した解決策や契約戦略立案をして行くよう日々取り組んでいます。 仕事をする際には、「仕事開始後に一日のタスクを決めて順番通りに実施する」、「簡単な案件はすぐに検討し回答する」、「複雑な案件は細分化し順次対応する」などいくつかの個人ポリシーに従って行動するようにしています。 大企業の中では珍しいかもしれませんが、東芝では年齢や勤務年数、経験にかかわらず大きな仕事やプロジェクトを任される機会が多くあります。常に最先端の技術情報、最新のビジネス動向に触れられ、自分の専門知識を生かして仕事をすることができます。そのため若いうちにたくさん経験を積むことができ、早く大きく成長できるところは東芝で働くメリットだと思います。
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