ToshibaGuideBook2025
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Toshiba Electronic Devices & Storage CorporationElectronic Devices & Storage Research & Development Center34電源評価ボードの測定環境ニズムを考え、検証を行い、仮説通りの結果が出た時がいちばん楽しいです。過去の経験をひとつ紹介しますと、ある治具で作製したサンプルの密着性が低下する現象が起こった時に、治具が蓄熱しやすい構造になっており、蓄熱による治具の高温化が材料のカップリング材揮発を誘発させ密着性が低下したというメカニズムの仮説をたてました。仮説を検証するため、実際に治具の表面温度を測定し、分析を行ったところ、仮説通りの原因と確認できました。会社には使用できる研究設備や環境が整っており、最先端の研究開発ができるメリットがあり、福利厚生の充実と共に働きやすい職場であることを実感しています。東芝デバイス&ストレージ株式会社デバイス&ストレージ研究開発センター半導体・ストレージ分野における幅広い先端技術の イノベーションをソリューション起点で推進~進化する半導体・ストレージが快適で豊かな世界を創ります~東芝デバイス&ストレージ株式会社の研究開発組織であるデバイス&ストレージ研究開発センター。次世代ソリューション開発、最先端の回路技術やパッケージソリューション技術、製品競争力強化に向けたTCAD(シミュレーション)技術を中心に、コーポレートの研究開発組織と密接に連携しながら、パワー/アナログ/システムデバイスの ハードウェアからソフトウェアまで、階層化され多岐にわたる半導体技術や、高度情報化社会を支える大容量ストレージ(HDD:Hard Disk Drive)技術のイノベーションをソリューション起点で推進しています。Link次世代ソリューション開発パッケージソリューション パワーエレクトロニクス、産業 顧客が実用化すると想定される機器、車載、HDDなどの分野を対「次世代アプリケーション」につい象とする最先端の半導体パッケーて、半導体既製品、あるいは研究ジ、高機能モジュール、高密度基サンプルを用いて、どのような価値提供をできるか、アプリケーショ板などの研究開発や、半導体製品ンレイヤの研究をしています。顧客を使いこなすソリューションの研究開発に取り組んでいます。要素との共同検討や、自らPoC(※)試技術としては、半導体組立技術、作を行い顧客のペインポイント(悩みの種)を体験することを通し、よ高密度実装技術、材料技術、MBDり良い半導体商品構想を提案す(Model Based Development)技ること、及び次世代製品の開発に術、ハードウェア・システム設計技必要な技術要件を明確化するこ術、電気・熱・構造シミュレーショとを目指して取り組んでいます。ン技術など幅広いテーマに取り組んでいます。(※)PoC(Proof of Concept): 概念実証、新たなアイデアやコンセプトの実現可能性や得られる効果などについて検証すること先端回路技術 産業、車載、民生向けの各種パワーエレクトロニクスや通信などの分野を対象とするアナログ、ミックスドシグナルの先端集積回路技術の研究開発に取り組んでいます。システム設計からトランジスタレベルの回路設計、さらには回路の設計手法や測定・評価手法にいたる幅広い技術により、電力効率、制御特性、通信特性に優れた、世の中の最先端を行く集積回路の実現を目指します。私たちの仕事を紹介デバイス&ストレージ研究開発センター パッケージソリューション技術開発部パッケージソリューション技術開発 第一担当2019年入社 理学研究科 化学専攻TCAD(※)技術 半導体を計算機上で製造、設計するシミュレーション(TCAD)技術、回路設計者が半導体素子を利用するための回路モデル技術、量産の歩留まり向上、工程能力拡大のためのPCM(Process Compact Model)技術の研究開発に取り組んでいます。また、これらの技術を活用して、製品開発TAT(Turn Around Time)短縮、製品競争力強化、品質を考慮した開発、量産の歩留まり改善・安定化を目指した幅広いテーマの開発に取り組んでいます。(※)TCAD(Technology Computer Aided Design)充実した研究設備や評価環境を活用して開発に取り組む中で自分の仮説を検証して得た手応えを仕事に活かせる喜び。Staff Voice蔡 譽寧Tsai Yuning アイソレータ/ソリッドステートリレー製品の、リードフレームとモールド樹脂間の密着性向上プロセスや、モールド樹脂封止プロセスの研究開発を担当しています。半導体パッケージの組立にはいろいろな材料を使用しプロセスも複雑であるため、リードフレームとモールド樹脂間の密着性向上効果がある材料を使用しても他のプロセスで不具合が出る場合があります。そのような時には各プロセスの担当者と注意点や改善点を話し合って検討し、対応していきます。若手でも自由に意見を言える職場で、わからないことがあれば周りも積極的にサポートしてくれる環境だと思います。 普段から実験でさまざまな現象を観察しており、その現象から自分でメカ

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