ToshibaGuideBook2025
62/100

Toshiba GroupToshiba Elevator and Building Systems Corporation62 当社は2012年5月に開業した「東京スカイツリー®」向けに大容量エレベーターとしては国内最高速となる分速600mの40人乗り・超高速エレベーター4台と昇降距離が日本最長(464.4m)の業務用エレベーター2台、合計6台の高速エレベーターを納入しました。 地震や風などによる揺れに対し安全性を確保するとともに快適な乗り心地を実現するために、当社の世界最高水準の技術力を結集した大容量・国内最高速エレベーターは東京スカイツリー®の主要動線として地上から東京スカイツリー®天望デッキ(地上高350m)を直通(所要時間:約50秒)で結びます。東京スカイツリー®向けエレベーター©TOKYO SKYTREE屋外型展望エレベーター東芝グループ 東芝エレベータ株式会社実績・ノウハウ・信頼時代を読み、市場が求める形態に進化し続ける技術力。建物の高層化、安全性向上、省エネのみならず建物の付加価値を上げるリニューアル、新興国の都市化に伴う海外での需要拡大、地震などの災害対策等、当社は高い技術力とたゆまぬ努力で、誰もが安全で便利に暮らせる社会の実現に貢献しております。高い品質を支える世界トップレベルのインバータ技術や制御技術及び振動抑制技術などを核とした他社を凌駕する開発力 東芝エレベータは、近年ますます市場ニーズが多様化・高度化するなか、分速1,010mを実現したTAIPEI101の超高速エレベーター、六本木に異彩を放つ屋外型展望用エレベーターなど、日本あるいは世界のNo.1商品の開発に挑戦してまいりました。さらに、当社はこれらの経験と蓄積された技術を活かしながら住宅、マンション、オフィスなど広範な市場ニーズにもこたえ、自社で商品の開発・設計から保守サービスまでを行う一貫体制のメリットを活かしながら、商品のタイムリーな市場投入を行ってまいりました。 また、昨今は特にエレベーターやエスカレーター、いわゆる昇降機に対して、唯一の縦方向の交通手段として、さらなる安全性や利便性の向上、快適な乗り心地が求められています。これらの要請にこたえていくためには、高度なコア技術の開発や、電気、機械といった枠にとらわれない幅広い分野からの新技術の導入が不可欠です。当社は長年培った高度なインバータ技術や振動抑制技術及び制御技術を核に、最近話題のIT応用やセキュリティ技術も積極的に導入して、お客様に感動を与える商品を提供し続けています。世界で初めて分速1,000mを超えた高速エレベーター 分速1,010m、時速にして60.6km。89階まで39秒で結ぶエレベーター。当社は、分速1,010mの超高速エレベーターを、2004年12月にTAIPEI 101に納入しました。ツインインバータ制御や、振動抑制及び気圧制御システム、安全性を一段と向上させた安全装置などにより、 安心で快適な乗り心地を実現しました。世界をリードするエレベーター・エスカレーターの開発とグローバル展開 安全で快適な乗り心地の エレベーターを目指す東芝 エレベータは、多くの建物に採用される標準形の商品でもさまざまな点で独創性を発揮しています。 1998年に発売された標準形エレベーター「SPACEL」は、それまで建物最頂部にあったエレベーター機械室を無くした日本初の画期的なエレベーターです。機械室を無くすことでスペース分速1,010mの超高速エレベーターが設置さ活用の自由度が高まり、それたTAIPEI101の後他社がこぞって追随、現在では主流となっております。その後、さらに省エネ性能を追求して開発した「SPACEL−GR」は、2013年 「第10回エコプロダクツ大賞 経済産業大臣賞」と「平成25年度地球 温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞。環境負荷の低減に配慮したエレベーターとしてその貢献度が認められました。 また、2014年にオープンした超高層ビル、あべのハルカス(地上60階、高さ300m)や、虎ノ門ヒルズ 森タワー(地上52階、高さ247m)にも当社製のエレベーターを納入しました。 当社は設立以来、グローバルな事業展開にも力を注いできました。 現在では、中国、インド、マレーシア、ベトナムなどアジア諸国から、中東地域まで事業領域を広げています。Topics

元のページ  ../index.html#62

このブックを見る