ToshibaGuideBook2025
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34121. 本社(小向地区(東芝イノベーションパレット内)) 神奈川県川崎市半導体の研究開発拠点です。技術マーケティング、開発設計・デバイス部門だけでなく、事業企画や営業部門が集結しています。2. 姫路半導体工場 兵庫県揖保郡太子町ディスクリート半導体製品(小信号デバイス、パワーデバイスなど)の開発・製造拠点です。 他に3.石川県に加賀分室(先端ディスクリート、特にパワーデバイス開発)と4.福岡県に豊前分室(アイソレーションデバイス開発)があります。※必ずしも配属先と拠点が一致するとは限りません。 世界各国で2050年までにカーボンニュートラルを実現することを表明しており、日本政府も2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。また、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)では、自動車分野で「販売される全ての新車を、主要市場で2035年までに、世界全体では2040年までにゼロエミッション車とすることを目指す」共同声明が発表されました。このように環境に対する対応の変化が求められる中で、EV(電気自動車)化の加速および機械式/油圧式部品の更なる電動化加速によるモーター需要の大きな伸長が見込まれています。 当社は、モーターを駆動するICやトランジスタを幅広く展開しており、モー(※6) MCU : Micro Control Unit (※7) FOC : Field Oriented Control (※8) MCD : Motor Control Device環境への取組み:自動車の電動化を支える東芝半導体ターを効率よく動作させることで、モーターを含めたエネルギーロスやデバイスの温度上昇を抑制し、省エネルギー化の実現でCO2削減に貢献しています。とくに消費電力の高い用途に多用されるブラシレスモーターに対して多くの高効率制御技術を開発しています。MCU(※6)でのベクトル制御(FOC)(※7)制御をはじめ、アナログデバイスでの進角制御、昨今では、MCUとアナログの共通プロセスで実現したモーター駆動IC(SmartMCDTM)(※8)の開発に取り組んでおります。また、この制御信号を受けてパワーMOSFET、IGBT、SiCデバイスが電力を制御しており、当社はこれらすべての製品も手がけています。これらの製品群は自動車用途に求められる高い品質、高い性能を備えており、世界のお客様の自動車に採用され、電動化、進化を今後も支えていきます。半導体営業推進センター 小信号デバイス営業推進部 小信号デバイス販売促進担当2021年入社法文学部 総合社会システム学科 経済学専攻友寄 夏帆Tomoyose kaho世界の先端を行くお客様の仕事の一翼を担い、チーム一丸となってニーズに対応する醍醐味を感じられます。 ディスクリート半導体の中の小信号デバイスの販売促進業務において、ヨーロッパとアメリカ地域を担当しています。販売戦略の実行、現地法人 と連携したお客様との折衝、技術部門等と連携しながら中長期的なシェア拡大に向けた販売戦略の立案、市場分析を通した投資提案など、業務内容は多岐に渡ります。小信号デバイスは非常に小さな汎用的な製品群で、 電気製品と言われるものには必ず使用されています。それだけに日々 移りゆく市場動向を先読みして需要の変動を見極め、トレンドに即した 戦略を実現することが必要です。同じ製品でもお客様によってその価値は異なり、また同じお客様でも状況によって需要が異なるので、相手が求めている本質を把握・理解し、様々に提案しなくてはなりません。そこが難しくもありますが、技術部門の方とも協力し、チーム一丸となって目標に向かっていくのはマーケティングの仕事の魅力だと思います。 東芝は生産から販売までの部門を持っているので、社内でワンストップで課題解決できるのが強みです。同期も営業部門だけでなく、技術部門にも多くおり、製品の技術的な内容でわからないことは直接会話できる など、規模の大きい企業だからこそ様々な問題に対して相談できる 相手がいることのメリットを享受しています。また、世界の先端を行く ワールドワイドのお客様と取引を行っているので、その最新の製品開発の一翼を担っているというやりがいも感じられます。73私たちの仕事を紹介TopicsStaff Voice半導体事業部ハイパワーデバイス技術部SiCディスクリート製品開発担当2019年入社 工学部電気電子工学科(大学院:生命体工学研究科生体機能応用工学専攻)谷平 圭Tanihira Kei研究業務に近い開発の仕事ものづくりに携わっている喜びも感じられます。 SiCディスクリートSBDの開発業務において、設計・試作・評価・移管までを担当しています。新たな製品を立ち上げるためには多くの部門と連携して進めますが、中でも開発部は主体的に進める立場で、デバイス特性以外の知識も求められるので、不明な点があれば調べるか 直接担当者に聞くようにしています。開発の初期は目標特性を達成 させるため、シミュレーションや実際の試作で多くの条件を振るので 研究業務に近く、新たな発見があり楽しいです。しかし、まだ経験が 浅いため、不良やトラブルに対する知識・知見が少なく、解決するまで時間がかかってしまうことがあります。また、立上計画があるため、 不良が発生した時は計画に遅れないよう速やかに対応しなくてはなりません。大変さもありますが、入社してから設計・試作・評価と携わってきた製品がお客様に認められてデザインWinを獲得した時はこの仕事の面白さを感じました。 開発拠点は工場にあるので、実際のSiCウェハや試作工程途中の ウェハ状態を確認することができ、ものづくりに携わっていると実感できます。また、若手でも意見が通りやすくいろいろなことにチャレンジできる職場で、上司や先輩とも気兼ねなく話せる環境だと思います。 今後の目標は、製品の主担当として新規に製品を立ち上げられる ようレベルアップすることです。その一方、趣味に没頭したいため、仕事の 効率を上げてワークライフバランスをより良くしていきたいと考えています。

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