ToshibaGuideBook2026
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Intellectual Property Div.https://www.global.toshiba/jp/technology/corporate/ip.htmlを約1億1,000万件の登録商標から選出する賞で、2021年にクラリベイト社が新設したもの。多いため、他社との係争で特許ライセンスを獲得する以外の方法で、自社の事業に貢献できる特許の活用方法を考えることが私の業務で一番の課題です。事業との連動が欠かせないため、関係者と密に連携して仕事を進めること、日頃から情報のアンテナを高く張ることを心掛けています。 一筋縄ではいかない案件も多いですが、私が携わった特許をお客様へのPRに活用して受注を獲得したとの一報に触れると、社会課題の解決に自らも貢献できたと実感できます。知的財産部門のプレゼンスをもっと上げていきたいというのが夢です。そんな私の仕事のポリシーは、何事も積極的に関わること。指示された仕事をするだけでなく、自分が興味を持ったこと、やりたいことは常に上司や先輩に話すようにして、そのおかげでたくさんの経験を積んだり社内外の多くの方と関わったりすることができてきました。話しやすい風通しの良さ、若手の意見も真剣に受け止めてくれる環境だからこそ、このポリシーを貫くことができるのだと思います。私たちの仕事を紹介Mizuno YutaroFujimoto Nanami82東芝創業者 田中久重発明の機械時計 最高傑作「万年自鳴鐘」100社に贈られる賞で、独創的な発明を知的財産で保護し、事業化につなげている企業や組織の世界上位100社を選ぶもの。※英国情報サービス会社東芝エネルギーシステムズ株式会社 技術企画部 知的財産グループ2016年入社 理工学研究科 理工学専攻(電気・電子工学領域) 私は水力事業とDX部門の知的財産担当をしています。具体的には、特許の素案の練り上げ、特許取得後の活用方法の検討、知的財産に関する他社との契約の検討、将来障壁となりそうな他社特許の調査などをしています。 エネルギー業界は、「脱炭素」「デジタル化」の加速に伴う変革期を迎えており、東芝も、機器の製造や定期点検工事等の補修で培った知見・データを活用するサービスビジネスの割合が一層増える見通しです。しかし、サービスビジネスでは物売りビジネスと比べて特許侵害の判断が難しいことが株式会社東芝 技術企画部 知的財産室 知的財産法務担当2021年入社 法学部 知的財産法務の仕事は、研究や事業、取引の背景まで理解していないと検討できないため、疑問に思ったことは何でも質問して、自分が第三者に説明できるレベルまで話を聞くよう心がけています。その一方で、研究の初段階・事業の構想段階から関わることができる部署なので、新しい技術や事業の話を聞けると面白さを感じ、未来を想像してワクワクします。そして、それらが社会に実装されたのを実際に目にした時は、本当に嬉しくなります。 東芝は1912年に日本の私企業で初めて特許部門をおいたという歴史がありますが、知的財産に対する社内外の認識はまだまだ低いので、今後は 東芝グループの前身である芝浦製作所は、1912年に日本の私企業として初めて専任者を配置した特許部門を創設し、知財を重視する企業風土を醸成してきました。そして現在、知財部門では、強いフィジカルを活かしたDE・DX領域、さらにはQX領域における事業スキームを俯瞰した知財戦略を構想し、この戦略に基づいた知財の取得・保護・活用、例えば強い技術・製品を支える知財力の強化、データの保護や利活用、ノウハウの管理などを実行していくことで事業への貢献、パートナーとの共創を通じた社会課題解決機会の拡大を推進しています。 これからの担当者は、法律・契約、技術、語学力に加え、知財情報を戦略的に活用するための分析力や、戦略を企画する構想力など幅広く高い専門性が求められます。東芝グループでは、担当者を一から養成するための教育プログラムを設け、集合研修と職場での実務指導(OJT)を通じて、国内から海外まで幅広い実務をこなせる人材を育成しており、業務を通じて自分自身が大きく成長できる環境が整っています。 東芝グループの知財部門では、飽くなき向上心とチャレンジ精神を持って自らの専門性に磨きをかけ、グローバルに活躍できる人材を求めています。Staff水野 祐太郎藤本 菜々美会社の持つ知的財産(以下、知財)を、経営資源として戦略的に取得・保護・活用していくことは、社会課題の解決の機会拡大と企業価値の 最大化には欠かせません。東芝グループの知財部門は、その根幹と なる知財戦略の構想と実行に注力しています。「Clarivate Top 100 Global Innovators」13年連続で受賞 クラリベイト社(※)が選出した世界のイノベーションリーダー特許をどう活用して自社の事業に 貢献するかを考えることが課題です。「Top 100 Best Protected Global Brands 2021」受賞 世界で最も影響力があり最も強力に保護されたブランド100種ビジネスのあらゆる場面に関われるのが知的財産の仕事の醍醐味。幅広い事業を行っている会社だからこそ、自身の経験も広がります。知的財産部門知的財産の戦略的活用を通じて、事業、そして社会に貢献します。TopicsStaff Voice

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