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ジャパンラグビートップリーグ
2017-2018 第8節

2017年10月15日(日)13:00〜 
いわきグリーンフィールド

東芝ブレイブルーパス 32 − 18 NTTドコモレッドハリケーンズ
32
東芝ブレイブルーパス
18
NTTドコモレッドハリケーンズ
試合結果のスコアボード
チーム名 時間 T G P・G D・G 小計 合計
東芝ブレイブルーパス 前半 2 2 1 0 17 32
後半 3 0 0 0 15
NTTドコモレッドハリケーンズ 前半 0 0 1 0 3 18
後半 2 1 1 0 15

出場メンバー

  • 1三上 正貴
  • 2湯原 祐希
  • 3浅原 拓真
  • 4ジェームス・ムーア
  • 5小瀧 尚弘
  • 6山本 紘史
  • 7藤田 貴大
  • 8リーチ マイケル
  • 9藤原 恵太
  • 10大島 脩平
  • 11石井 魁
  • 12渡邊 太生
  • ○13リチャード・カフイ
  • 14宇薄 岳央
  • 15コンラッド・バンワイク
  • 16橋本 大吾
  • 17田中 圭一
  • 18知念 雄
  • 19大野 均
  • 20リアム・メッサム
  • 21藤井 淳
  • 22松延 泰樹
  • 23豊島 翔平

○印 ゲームキャプテン

交替
交替前半の一覧表
前半
   
交替後半の一覧表
後半
26分橋本 大吾(湯原 祐希)入替
松延 泰樹(渡邊 太生)入替
31分田中 圭一(三上 正貴)入替
リアム・メッサム(リーチマイケル)入替
大野 均(ジェームス・ムーア)入替
34分豊島 翔平(大島 脩平)入替
40分知念 雄(浅原 拓真)入替
一時
一時の前半一覧表
前半
34分⇒後半0分大野 均(小瀧 尚弘)
一時の後半一覧表
後半
9分⇒19分大野 均(ジェームス・ムーア)
カード
カードの前半一覧表
前半
  
カードの後半一覧表
後半
  
トライ
トライの前半一覧表
前半
10分宇薄 岳央
38分リチャード・カフイ
トライの後半一覧表
後半
25分藤原 恵太
30分松延 泰樹
39分橋本 大吾

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レビュー

10月15日(日)福島県のいわき市のいわきグリーンフィールドにてNTT docomo(以下ドコモ)戦が行われました。
前節、無事連勝をおさめた東芝ですが、ここから徐々に調子を上げていくためにも、結果だけでなく内容にも拘って戦いたい一戦でした。この試合に向けて並々ならぬ闘志を燃やして準備していた選手がいました。チーム最年長の大野均選手です。大野選手はここ数試合メンバーには入っていませんでしたが、福島県出身選手として故郷で出場し、応援して下さる皆さんに熱く激しいプレーを見せるために、オフの日も返上でトレーニングを行い、全体練習でも人一倍激しくプレーをするなど、何としても出場するという気迫が伝わってきました。その結果、リザーブとしてメンバー入りを果たします。大野選手は「震災から6年が経った今も、まだまだ完全に復興したとは言えない福島県の人達に、ラグビーを通じて更に元気になって欲しい。福島県は東芝をホームチームとして迎え入れ大勢応援してくれるので、皆でそれに応えよう」と言っていました。東芝は、東日本大震災以降、毎年欠かさず、福島県においてラグビーを通して復興支援活動をさせて頂いたことにより、福島では大勢の方が東芝ラグビー部を認知して下さるようになり、選手、ファン共に第二のホームという意識が強いです。朝から降り続く激しい雨にも関わらず、会場には沢山の方が応援に来て下さり、大野選手や東芝の強い想いが届いたのか、KO直前には雨も上がり空が明るくなって、一転ラグビー日和となりました。

13:00。東芝のキックオフで試合が始まります。雨上がりでボールが滑り、グランドコンディションが良くない中での試合で、お互いキックを多用する展開になります。東芝のバンワイク、ドコモのフィルヨーン、フルバックは互いに南アフリカ出身のロングキッカーで、この蹴り合いでのエリアマネジメントがこの日の一つのポイントになります。試合開始からの10分間、東芝はキックとFWのセットプレーで流れを掴みにいき、前半10分、ラインアウトからのモールをジリジリ押し込むと、9番藤原が好判断で右へ仕掛け、相手ディフェンスが乱れたところへサポートに入った14番宇薄がこの試合のファーストトライを奪います。(7-0 バンワイク ゴール成功) その後、東芝はバンワイクのキックで相手陣にしっかり入り、今シーズンの原動力とも言える、前に出る激しいディフェンスで相手の反則を誘い、前半16分ペナルティーゴールを決めますが、対するドコモもフィルヨーンのキックで応戦し、東芝の反則からクイックで仕掛け、得点エリアで東芝の反則を誘い、前半18分にペナルティーゴールを決めて、お互い3点ずつを追加します。(10-3) ここから20分間得点は動きません。東芝は、この20分間終始ドコモ陣でプレーをして、いくつもチャンスを作りますが、スコアにつなげる事が出来ません。前節までの試合同様、畳みかけるような連続トライや連続得点が出来ない点は、次節以降のチームと戦う上では確実に修正しなければなりません。得点のチャンスはそう何度も訪れませんし、数少ないチャンスを得点に繋げなくては、流れも手放してしまいます。ここからさらに連勝し続けていくためには、必要不可欠な部分です。得点出来ないままハーフタイムかと思われた前半38分、この歯がゆい状況を打破したのはやはりこの選手でした。ドコモ陣22m内でフェーズを重ねると、この試合でついに復帰したキャプテンの13番リチャード・カフイが、ラックから自ら持ち出しトライを奪います。BKのカフイが、華麗なランではなくラックから近場を攻めて奪ったこのトライシーンは、前半に何としても追加点を奪うというチームの気迫とプライドを感じさせる場面でした。(17-3 バンワイク ゴール成功)

しかし後半開始からは、一転してドコモが東芝を攻めたてます。前半はキックの応酬から先に東芝が攻め始めていたのですが、後半に入り、キックから攻撃に転じるタイミングがドコモの方が早くなります。後半12分、あまり効果的ではない東芝のキックを攻め込まれ、東芝陣深くまで攻め込まれると、そのままの勢いでトライを奪われます。(17-8) 勢いそのままに、後半17分にもペナルティーゴールを加えられ、1トライ1ゴールで逆転出来る点差まで詰め寄られます。(17-11) ここから一進一退のキック合戦が展開されますが、もう一度流れを取り戻したい東芝は、奇策ではなく前半同様しっかりと精度の高いキックを使いまずはエリアを獲得します。後半25分、ジリジリとプレーエリアをドコモ陣へ押し込み、相手のキックミスから得た22mライン上のセンタースクラムから、左に展開しポイントを作ると、そこから8番リーチが抜け出し相手の裏へでて13番カフイへと繋ぎ、最後はルーキーの9番藤原がトップリーグ2戦目にして、初トライを奪います。(22-11) しかし、4分後の後半29分にドコモもすぐさまトライを返し、ゴールも決めて、再び点差を詰められます。(22-18) このままシーソーゲームで、最後までもつれ込むのかと思われましたが、一つのビッグプレーで流れを変えます。ドコモのトライ後、後半30分の東芝ボールのキックオフを、11番石井が素晴らしいキャッチで確保しさらに前進すると、そこに素早くサポートした22番松延が見事ノーホイッスルトライを奪い再度9点差に突き放します。(27-18) そして迎えたラスト10分。今までの東芝ならばこのまま9点差を守り切って終了という事も十分にあり得る展開でしたが、一戦一戦成長を遂げている東芝はこのままでは終わりません。ドコモの最後の猛攻をしっかりと凌ぎ相手のノックオンを誘うと、そのスクラムから我慢強く攻撃し続けて20番メッサムが抜け出し、今季初メンバー入りの16番橋本が、トップリーグ初トライを奪い良い形で試合を決めます。(最終スコア 32-18) そして、このトライにより、相手と3トライ差で得る事が出来るボーナスポイントを今季初めて獲得し、5ポイントでの勝利となりました。

この試合で見受けられた成長点は、後半に失速していた前節までと違い、リザーブで入った選手がしっかりと得点に絡む働きをして、勢いを与える事が出来た点ではないでしょうか。ラグビーは、15人では決して勝つことは出来ません。メンバー入りした23人全員が戦力となり、総力戦で戦えることが勝利に繋がり、チームも成長していきます。ボーナスポイントを獲得しての勝利は嬉しいことですが、これに満足してはいけません。試合の流れを見返すと、まだまだトライを増やせる場面も多く、東芝の目指す目標を考えると、嬉しさよりも物足りなさを感じた方もいらしたと思います。一戦一戦成長していることは間違いないですが、もっともっと皆が厳しさをもって取り組まなければいけません。連勝出来ていること、5ポイント獲得できた事ことなどポジティブな要因がある今だからこそ、あえて厳しくそして更に高い意識をもたなければ、最後に笑う事は出来ません。試合後にファンの方から、「東芝はまだまだこんなものではないだろ」と叱咤激励を受けました。厳しさの中にも、東芝にまだまだ可能性を感じて期待して下さっているからこその、思いやりのある言葉だと思いました。本当に弱いチームにはこんな言葉は掛けて下さらないと思います。この日、試合前からグランド周辺で色々なイベントを企画して試合を盛り上げて下さったいわき市の皆さんや、遠くから応援に来てくださった方々への感謝を忘れず、この勝利から学んだ点をしっかりと整理して次節以降の試合へと繋げたいと思います。次節は前半戦最後の試合が、ホーム秩父宮で行われますのでたくさんの応援をどうぞ宜しくお願い致します。