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ジャパンラグビートップリーグ
2017-2018 第10節

2017年12月3日(日)14:00〜 
ヤンマースタジアム長居

東芝ブレイブルーパス 27 − 22 ヤマハ発動機ジュビロ
27
東芝ブレイブルーパス
22
ヤマハ発動機ジュビロ
試合結果のスコアボード
チーム名 時間 T G P・G D・G 小計 合計
東芝ブレイブルーパス 前半 2 2 0 0 14 27
後半 1 1 2 0 13
ヤマハ発動機ジュビロ 前半 1 1 0 0 7 22
後半 2 1 1 0 15

出場メンバー

  • 1三上 正貴
  • 2湯原 祐希
  • 3浅原 拓真
  • 4梶川 喬介
  • 5小瀧 尚弘
  • 6山本 紘史
  • 7藤田 貴大
  • 8リーチ マイケル
  • 9藤原 恵太
  • 10スティーブン・ドナルド
  • 11宇薄 岳央
  • 12渡邊 太生
  • ○13リチャード・カフイ
  • 14豊島 翔平
  • 15コンラッド・バンワイク
  • 16森 太志
  • 17田中 圭一
  • 18知念 雄
  • 19大野 均
  • 20リアム・メッサム
  • 21小川 高廣
  • 22中尾 隼太
  • 23松延 泰樹

○印 ゲームキャプテン

交替
交替前半の一覧表
前半
   
交替後半の一覧表
後半
23分小川 高廣(藤原 恵太)交替
30分森 太志(湯原 祐希)交替
 中尾 隼太(渡邊 太生)交替
40分大野 均(梶川 喬介)交替
一時
一時の前半一覧表
前半
  
一時の後半一覧表
後半
13分⇒23分小川 高廣(藤原 恵太)
カード
カードの前半一覧表
前半
  
カードの後半一覧表
後半
8分コンラッド・バンワイク
トライ
トライの前半一覧表
前半
27分リチャード・カフイ
33分藤原 恵太
トライの後半一覧表
後半
3分豊島 翔平

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レビュー

12月3日(日)日本代表活動期間である1か月のウインドウマンスが終わり、後半節初戦のヤマハとの試合が、大阪のヤンマースタジアムで行われました。前半節をレッドカンファレンス4位で折り返し、2位の神戸製鋼、3位のトヨタ自動車とのポイント差を詰めて希望を繋ぎ、優勝に絡む上位2チームに残り王座奪還を狙うために、後半節初戦のこの試合は、何としても勝利しなければいけない一戦でした。この試合へ賭ける選手・スタッフの意気込みは、1か月かけて準備を重ねた、全員に共通する強いものでした。上位チームへ手が届く結果で前半節を終えられたことにより、ここまでのモチベーションも高く、この試合当日を迎える雰囲気は、今シーズンで一番良かったのではないかと思います。練習中は、選手全員から「誰よりも良いプレーをしてポジションを獲得する」という姿勢が随所に受け取られ、更に激しく質の高い練習になりました。また、戦術や戦略の部分では、皆が相手チームを分析して誰が出ても相手チームをとことん理解している状態を作り、チームから提示されたものに、自分の意思を加えるという事が出来ました。その為、練習中は選手同士で檄が飛ぶことが増え、「こうしたほうが更に良くなるのではないか」というディスカッションも行われました。今シーズンは春から「皆で考えて個人個人が適宜判断すること」を何よりも大事にしてチーム作りをしてきたので、一番真剣に取り組んできた姿勢が、この一番大事な時期に花を咲かせようとしていました。シーズンの肝、試合の肝、プレーの肝を、皆が共通認識できることは、チーム力向上の一番の近道です。非常に良い状態で、昨年完敗したヤマハへのリベンジへ準備を整え、試合に臨みました。

14:00。東芝ボールのキックオフで試合は始まります。試合の入りの部分では、まだまだ反省の多い立ち上がりとなってしまいます。セットプレーとフィジカルの強いヤマハに対して、真っ向勝負で挑みますが、最初のスクラムではイーブン、2本目のスクラムではペナルティーを獲られ、主導権を握られます。その後、ヤマハに得意のラインアウトモールへ持ち込まれ自陣深く侵入されると、前半6分、ゴール前5mでのラインアウトにて再度モールを組まれトライを奪われてしまいます。(0−7)立ち上がりこそ先手を取られてしまいまいましたが、その後はキックでしっかりとエリアマネジメントをして、好調のディフェンスで、相手を自陣に釘付けにします。しかし、この日はラインアウトが上手くいきません。相手に読まれ上手くディフェンスされ、そのプレッシャーもあり自滅する場面が見られました。その為中々攻撃の火ぶたが切れません。ヤマハもそのチャンスを逃すまいと得意のパターンで攻めてきますが、そこは東芝もしっかり守り切ります。その均衡を破ったのは、やはりこの人。キャプテンのリチャード・カフイです。相手のキックを受けた15番のバンワイクがカウンターを仕掛け、そこからパスを受けた13番カフイは、そのまま相手2人をステップでかわし、最後の1人もスピードで振り切り、約40mを走り切りトライを奪います。(7−7 バンワイクゴール成功) ここから勢いに乗りたい東芝は、直後のヤマハボールキックオフのダイレクトタッチから、センタースクラムを選択。直後、この試合の前半のターニングポイントとなるプレーが炸裂します。2本目のスクラムでペナルティーを奪われたお返しとばかりに、マイボールスクラムをプッシュして圧倒し、ペナルティーを得ます。この試合、最初は東芝FWがヤマハFWに押し込まれているシーンがありましたが、このスクラムで再度自分達の強みを自覚すると共に、相手に対して「やはり手強い」と思わせることが出来たと思います。相手にプレッシャーを与え自信をもつプレーは、試合の中において主導権を握るポイントとなる事が多いです。その結果、前半33分、スクラムで得たペナルティーからキックで相手22mへ入ると、そのラインアウトから、自信に満ち溢れたアタックを8フェーズ重ね、8番リーチがゴール前まで持ち込み、最後は素晴らしいコースをサポートしていた、9番のルーキー藤原がトライします。(14−7 バンワイクゴール成功)その後も東芝ペースを保ちつつ、前半を終えます。

後半も、前半の勢いそのままに、激しいディフェンスと安定したスクラムで相手にプレッシャーをかけながら、精度の高いアタックをしっかりと継続して相手陣へ入ると、後半3分、10番ドナルドの力強いランからのオフロードパスを受けた快速の14番豊島がトライを奪い、ヤマハを突き放します。(21−7 バンワイクゴール成功)前半の終盤から後半の入りは、東芝ペースで試合を運び、このまま東芝ペースが続くかと思われましたが、後半8分に15番バンワイクがシンビン(10分間の退場)になると、試合のポイントを熟知しているヤマハは、集中力を上げます。後半10分、グランドを広く使うアタックで、東芝ディフェンスが揺さぶられ、トライを返されます。(21−12)こうなると一転、防戦一方になります。シンビンで人数が一人少ない時間をいかに耐えるかということが、その後の展開に大きく左右されます。しかし、ヤマハはこのチャンスを逃しません。再度、グランドを広く使われ、1人少ない状況を最大限に活かされてゴールラインへ迫られますが、12番渡邊の素晴らしいタックルにより、ギリギリのところでトライを防ぎます。シンビン中の窮地を救ったのは、またもスクラムです。シンビンが明ける直前に、敵陣30m地点の相手ボールスクラムでプレッシャーをかけ、相手の反則を誘いペナルティーを奪います。途中出場の21番小川がそのPGをしっかりと決め、相手のペースを寸断します。(24−12)そして、その直後にバンワイクが戻り、ついにピンチを乗り切ります。しかし、このままで終わらないのが今のトップリーグのレベルの高さです。ヤマハも、一気にペースを明け渡すことなく、互いに一進一退の攻防が続きます。そんな中、均衡を破ったのはヤマハでした。後半25分、ラインアウトからのサインプレーでヤマハに逆転へ望みをつなぐ大きなトライをあげられ、6点差と迫られます。(24−19)去年までの東芝であれば、ここで失速していたかもしれませんが、今年のチームは違います。ここから、決して諦めることなくペースアップして敵陣へ攻め込むと、堪らずヤマハが反則を犯し、またもPGのチャンスを得ます。そのPGを21番小川がしっかりと決め、1トライ1ゴールでは追いつけない8点差にして相手にプレッシャーをかけ、有利な展開へ持ち込みます。(27−19)それでも、ヤマハは精度の高いアタックを繰り返し、東芝陣15mでのペナルティーでもトライを狙いにいかず、逆転可能な6点差にするためにPGを選択、きっちりと加点され逆転を狙われます。(27−22)ラスト3分、逆転を狙うヤマハと、意地でも守り抜きたい東芝とのプライドを賭けた勝負となります。ヤマハは、気迫のアタックで、ジワジワと東芝陣に入り、トライを奪いにきますが、東芝も頑強なディフェンスで応戦します。そして迎えた41分。ヤマハのアタックを激しいタックルで止めた8番リーチが、素早い反応でそのままボールに絡み、ノットリリースの反則を奪い、そのままノーサイド。次につながる大きな1勝を手に入れました。

この試合に向けて全精力を注ぎ、準備を重ねた結果の、チーム一丸となっての勝利なだけに、選手・スタッフには安堵と充実感がみられました。試合に出ている選手だけでなく、メンバー外の選手の力も非常に大きく、このチームの底力を改めて感じる素晴らしい試合だったと思います。そして、この勝利を心から願って下さったファンの皆さまにも喜んで頂けて、改めて大きな1勝を収めたと感じました。負けられない一戦一戦を勝利していくことで、チームは大きく成長し、その後の試合への良い緊張感も生まれていきます。最初に掲げた「優勝」という目標を決して諦めること無く、もう一度、正真正銘「STAND UP」するために、更に切磋琢磨してまいります。リーグ戦残り3戦、目標達成のために、最後まで立ち上がり走り抜きます。
次戦は、12月10日(日)、大阪のキンチョウスタジアムにてクボタスピアーズと対戦します。引き続きアウェーでの試合となりますが、多大なるご声援を宜しくお願い致します。