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ジャパンラグビートップリーグ
2017-2018 第11節

2017年12月10日(日)13:00〜 
キンチョウスタジアム

東芝ブレイブルーパス 38 − 22 クボタスピアーズ
38
東芝ブレイブルーパス
22
クボタスピアーズ
試合結果のスコアボード
チーム名 時間 T G P・G D・G 小計 合計
東芝ブレイブルーパス 前半 3 2 0 0 19 38
後半 3 2 0 0 19
クボタスピアーズ 前半 1 0 1 0 8 22
後半 2 2 0 0 14

出場メンバー

  • 1三上 正貴
  • 2湯原 祐希
  • 3浅原 拓真
  • 4梶川 喬介
  • 5小瀧 尚弘
  • 6山本 紘史
  • 7藤田 貴大
  • 8リーチ マイケル
  • 9小川 高廣
  • 10スティーブン・ドナルド
  • 11宇薄 岳央
  • 12渡邊 太生
  • ○13リチャード・カフイ
  • 14豊島 翔平
  • 15コンラッド・バンワイク
  • 16森 太志
  • 17田中 圭一
  • 18知念 雄
  • 19大野 均
  • 20徳永 祥尭
  • 21藤原 恵太
  • 22中尾 隼太
  • 23松延 泰樹

○印 ゲームキャプテン

交替
交替前半の一覧表
前半
   
交替後半の一覧表
後半
0分森 太志(湯原 祐希)入替
松延 泰樹(渡邊 太生)入替
21分藤原 恵太(小川 高廣)入替
27分知念 雄(浅原 拓真)入替
徳永 祥尭(山本 紘史)入替
37分大野 均(梶川 喬介)入替
中尾 隼太(豊島 翔平)入替
一時
一時の前半一覧表
前半
  
一時の後半一覧表
後半
38分⇒41分梶川 喬介(大野 均)
カード
カードの前半一覧表
前半
  
カードの後半一覧表
後半
6分宇薄 岳央(危険なプレー)
トライ
トライの前半一覧表
前半
18分コンラッド・バンワイク
33分リチャード・カフイ
39分スティーブン・ドナルド
トライの後半一覧表
後半
20分森 太志
36分宇薄 岳央
39分宇薄 岳央

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レビュー

12月10日(日)第11節のクボタ戦が大阪のキンチョウスタジアムにて行われました。
前節のヤマハとの試合を勝利して、カンファレンス2位以上で進出できる、日本選手権出場へ望みを繋ぎ、その可能性を更に高める為に何としてもボーナスポイントを含む5ポイントでの勝利が欲しいこの一戦。大阪に本社のあるクボタは、大応援団でバックスタンドを埋めており、雰囲気にのまれずにいかに自分達らしい試合が出来るかがカギとなります。
前節の、ヤマハ戦では「東芝ここにあり」という力強いラグビーをする事ができ、東芝復活の一端を見せる事ができたかと思いますが、ビッグゲームの次の試合というのは、満足感からか少し雰囲気が浮付いてしまう傾向があります。そのため、今週は、練習の雰囲気や選手のコンディションには非常に気を配る一週間でした。試合に向けて良い準備をすることがいかに重要かは、前節のレビューにも記述しましたが、この厳しい状況での準備において、良い雰囲気を作っているのは、キャプテンのカフイ始めリーダー陣と、チームに対してしっかり発言して鼓舞出来るベテランの選手たちです。クボタ戦では、スタメンで30歳以上の選手が、湯原・浅原・梶川・山本・ドナルド・カフイ・渡邊・バンワイク・そして宇薄と、9名が名を連ねました。このベテラン勢の経験値は、練習中の雰囲気や試合中の流れをコントロールするために必要不可欠な要素です。もちろん、そこに若手選手のエネルギッシュな力がなければ勝利できないことは、言うまでもありませんが、それらが融合して初めてベストの状態で戦えるのです。この融合をもって、再度チーム一丸となってクボタ戦へ望みました。

13:00。東芝のキックオフで試合が始まります。東芝は、前節の気迫そのままに、キックオフから攻め立て、約20分間をほぼクボタ陣でプレーし続けます。まずは、ラインアウトからのモール、そしてスクラムでクボタを押し込みます。しかし、クボタもそう簡単にはトライラインを割らせず、ゴールラインを背負った状態でも守り切ります。しかし、前半17分FWでのプレッシャーに拘ることで、さすがのクボタもスクラムで我慢しきれず、ペナルティーの繰り返しでシンビン(10分間の退場)を出してしまいます。直後の前半18分、再度スクラムで押し込むと、クボタの1人ビハインドの状況を確実に活かし、15番バンワイクが先制トライを奪います。(5−0 ゴール失敗)このペースを継続して、前半で主導権を握りたいところですが、自らのペナルティーの連続によりその流れを掴めません。逆に、クボタは14人という状況ながらしっかりとエリアマネジメントをして、確実に東芝陣深くに入り、前半23分にラインアウトモールで押し込まれるとモールサイドを突かれトライを返されます。(5−5)その後、前半28分にもペナルティーから40mのPGをクボタに決められ、逆転を許します。(5−8)クボタに傾きかけたこの流れでしたが、ここはベテランがその流れを変えます。相手から流れを取り戻す為に、相手のキックから11番宇薄が積極的にカウンターを仕掛けトライラインに迫ります。宇薄のアタックは惜しくもトライとはなりませんでしたが、そのあとのラインアウトにて見事にボールを奪うと、そこから圧巻の18フェーズを重ね、最後は10番ドナルドの突破からオフロードパスを受けた13番のカフイがトライを奪い、再逆転に成功します。(12−8 小川ゴール成功)その後、お互い一歩も引かないキックの応酬となりますが、東芝は徐々にプレーエリアを敵陣へ押し込み、ハーフライン付近からアタックを仕掛けたのをきっかけに、再度フェーズを重ねます。継続アタックの中で、12番渡邊の切れ味鋭い前進から、8番リーチへオフロードパスを繋ぐと、クボタのディフェンスラインを冷静に判断して10番ドナルドへラストパスを通し、そのままトライを奪い前半をリードで折り返します。(19−8 小川ゴール成功)

後半も、前半ラストのトライの勢いを維持して、一気に畳みかけたいところでしたが、後半最初のキックオフリターンから継続したクボタに、ノーホイッスルトライを奪われてしまいます。(19−15)さらに、その後のハイボールキャッチで、好調の11番宇薄が、相手がまだ宙に空いている状態でタックルをしてしまい、シンビン(10分間の退場)となってしまいます。クボタペースでしかも東芝14人、と劣勢の状態でしたが、ここで進化した東芝が見られます。14人の10分間も、素晴らしい集中力をもって、なるべく継続することで、ボールを保持し、相手に攻撃のチャンスを与えません。劣勢の10分間を凌いだあとは、好調のスクラムで相手を押し込み、ペナルティーを得てクボタ陣に侵入すると、更にラインアウトモールから再度ペナルティーを奪い、テンポよくクボタのゴール前まで迫ります。そして、そのゴール前ラインアウトから得意のモールを押し込み、最後は16番森が上手く持ち出してトライを奪い、再度クボタを引き離します。(24−15 ゴール失敗)この時点で、トライ数は東芝4本、クボタ2本と、勝ち点5ポイントを得るための3トライ差の勝利まで、あと1トライと迫りますが、クボタもこのまま終わりません。クボタは冷静に効果的なキックを使い、東芝を自陣に釘付けにしてトライを狙いにきます。東芝も負けじと我慢強く守りますが、自陣を脱け出しても、自らの反則で流れを変えることが出来ません。この試合は反則で流れを失うシーンも多く、この点は、次節に向けて修正していかなければなりません。そんな中、自陣から脱け出せない状況をクボタも見逃しません。後半30分、ラインアウトアタックからビッグゲインを切られて大外へのキックパスからトライを奪われ、2点差に迫られます。(24−22)残り10分、東芝は慌てずに、まずは1トライ返して最後の望みに繋げるためにアタックし続けます。後半36分、チャンスは訪れます。クボタのキックがタッチラインに出なかったところを、すかさず大外へ展開すると、まずは20番徳永が切り込み、オフロードパスで13番カフイに繋ぎ、最後は11番宇薄がトライを奪い、ボーナスポイント付きの勝利へ望みを繋ぎます。(31−22 バンワイクゴール成功)残り3分、まずは自陣ラインアウトからモールで押し込み大外へ展開してアタックしますが、クボタのディフェンスも固く簡単にはクボタ陣に入れません。残り時間も僅かと迫り、誰もがこのままノーサイドかと思った瞬間、ベテランのこの選手は一瞬の隙を見逃しませんでした。ハーフウェイライン付近で出来たラックから、11番宇薄が、ディフェンスが一瞬薄くなったラックの上を飛び越えて、この日終始切れ味抜群のステップで見事に7人をかわして振り切り、そのまま50mを見事走り切ると、自身この日2本目となるトライを挙げ、見事3トライ差での勝利を掴み取りました。(38−22 バンワイクゴール成功)

ただ勝つだけではなく、3トライ差のボーナスポイントを獲る事が必須であったこの試合、計り知れないプレッシャーの中で、非常に難しい一戦でしたが、最後の最後まで諦めない泥臭いラグビーには、東芝復活を感じさせるものがあったのではないかと思います。殊勲賞の宇薄などベテランの活躍はもちろん、途中交代の、森、松延、徳永、知念、中尾、藤原と、中堅・若手選手がチームに勢いを与える安定したプレーが出来た点は、残りの試合に向けて非常に大きな収穫であったことは間違いありません。特に、森、松延は、後半スタートからの出場でスタメンの選手を凌ぐ活躍を見せ、チーム内のポジション争いを更に激化させチーム力の底上げに大いに影響を与える活躍でした。
若手・中堅選手の成長は、今年の春からコーチングスタッフが選手個人に密に寄り添い、育成に力を注いできたことが確実に実を結んでいる証拠でもあり、昨年とのチーム力の違いを強く感じる部分でもありました。しかし、ペナルティーの多さや、流れを掴んでいても自らのミスから相手にチャンスを与えてしまっている部分などは、確実に修正しなければならない点です。リーグ残り2戦。最後まで諦めない泥臭い東芝を完全復活させるために、次節も地道に頑張ります。

次節は、12月17日(日)熊谷ラグビー場にて11:30KO、近鉄と対戦します。
変わらぬ大声援をどうぞ宜しくお願い致します。