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ジャパンラグビートップリーグ
2017-2018 第12節

2017年12月17日(日)11:30〜 
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

東芝ブレイブルーパス 51 − 14 近鉄ライナーズ
51
東芝ブレイブルーパス
14
近鉄ライナーズ
試合結果のスコアボード
チーム名 時間 T G P・G D・G 小計 合計
東芝ブレイブルーパス 前半 6 2 0 0 34 51
後半 3 1 0 0 17
近鉄ライナーズ 前半 0 0 0 0 0 14
後半 2 2 0 0 14

出場メンバー

  • 1三上 正貴
  • 2湯原 祐希
  • 3浅原 拓真
  • 4梶川 喬介
  • 5小瀧 尚弘
  • 6リアム・メッサム
  • 7藤田 貴大
  • 8徳永 祥尭
  • 9小川 高廣
  • 10中尾 隼太
  • 11宇薄 岳央
  • ○12リチャード・カフイ
  • 13松延 泰樹
  • 14豊島 翔平
  • 15コンラッド・バンワイク
  • 16森 太志
  • 17田中 圭一
  • 18知念 雄
  • 19大野 均
  • 20リーチ マイケル
  • 21藤原 恵太
  • 22大島 脩平
  • 23石井 魁

○印 ゲームキャプテン

交替
交替前半の一覧表
前半
   
交替後半の一覧表
後半
13分森 太志(湯原 祐希)入替
19分知念 雄(浅原 拓真)入替
24分藤原 恵太(小川 高廣)入替
30分石井 魁(松延 泰樹)入替
大野 均(小瀧 尚弘)入替
リーチ マイケル(徳永 祥尭)入替
田中 圭一(三上 正貴)入替
37分大島 脩平(リチャード・カフイ)入替
一時
一時の前半一覧表
前半
  
一時の後半一覧表
後半
  
カード
カードの前半一覧表
前半
  
カードの後半一覧表
後半
  
トライ
トライの前半一覧表
前半
2分小川 高廣
9分リチャード・カフイ
14分小川 高廣
19分松延 泰樹
28分宇薄 岳央
38分湯原 祐希
トライの後半一覧表
後半
33分藤原 恵太
36分石井 魁
39分石井 魁

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レビュー

12月17日(日)第12節の近鉄戦が埼玉県熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にて行われました。今シーズンのリーグ戦、早くも残り2試合となりました。後半戦、ヤマハ、クボタとしっかりとした試合運びで、ここまで7連勝と好調を維持しておりますが、連戦になると疲れによる集中力の低下や、チームの一体感が弱くなりかける時があります。それは試合に出場しているメンバーだけに言える事ではなく、メンバー外の選手もそうです。シーズン終盤になると、メンバー外の選手のモチベーションを上げる、もしくは維持するといった事も非常に大事になってきます。
試合に向けて、準備する段階で試合に出場するメンバーは、目標を立てやすいのでモチベーションを上げることは簡単ですが、近い目標のないメンバー外の選手は身体的にもメンタル的にも維持・向上するのは非常に難しいです。しかし、このメンバー外の選手の状態が悪ければ試合に向けて良い準備は出来ません。常に状況の変わるラグビーにおいて、机上の空論では勝利することは出来ません。相手に対する戦略や対策などは、頭で分かっていても、実際に動いて確認しないと対応は難しく、何より選手に自信が生まれません。その為、仮想対戦相手をしてくれるメンバー外の選手の役割は、非常に大きく、彼らのプレーの精度が高ければ高いほど、良い準備ができ、本番に慌てる事無く対処することが出来るのです。今週、監督・コーチのスタッフ陣は、メンバー外の選手やチームの一体感に細心の注意を払い、もう一度ワンチームでカンファレンス2位通過を狙う事を真摯に伝え、そして意識させて、モチベーションを維持させました。その結果、メンバー外の選手たちも自ら、「自分たちが練習でメンバーに火をつけにいこう」と発言するなど、終盤にきてチームが更に纏まってきているのが見えてきました。日本選手権を兼ねたプレーオフ進出に向けて、再度ワンチームで勝ち点5を獲得して勝利する為に、また1週間しっかりと良い準備で今週も試合に臨みます。

11:30。この日の熊谷ラグビー場は強風が吹き荒れる中、近鉄のキックオフで試合が始まります。前半、風下の中、どのようにエリアを取るのかということは非常に重要になりますが、まずはディフェンスにて流れを掴みます。この日の前半は組織ディフェンスがほぼ完璧で、非常に精度の高い連携をもって、皆がワンラインで前に出ては、近鉄のアタックラインを押し下げます。そして、前半2分、早くも試合が動きます。全員で前に出てディフェンスをする中、近鉄は大外に大きく長いパスを放った事により、ボールがフリーの状態になったのを、9番小川は見逃さず、インターセプトをして、約60mを走り切り先制トライをあげ、幸先の良いスタートを切ります。(7-0 小川ゴール成功) このトライを皮切りに、素晴らしい試合を展開します。風を考え、大きなキックはせずに、確実にタッチラインへ蹴りだし、相手ボールのアタックをしっかりとディフェンスして相手のミスを誘います。ミス後のスクラムでは、強みのFWがプレッシャーをかけてペナルティーを奪い、更に敵陣深く入ります。直後のラインアウトは、モールをしっかりと組み、更にプレッシャーをかけ、またもペナルティーを奪います。そのペナルティーでのアドバンテージを上手く使い、前半9分に9番小川が相手の裏へ小さいキックを蹴ると、それを追っていた12番カフイが相手のファンブルしたボールを抑えトライを奪います。(12−0 ゴール失敗)その後も、やることは変わらず、キックで前へ出ては、ディフェンスで相手にプレッシャーをかけて相手を押し込み、ボールを奪うと簡単には蹴らずにしっかり継続してスタンディングラグビーを体現します。その結果、前半14分に9番小川の2つ目のトライ(19−0 小川ゴール成功)、19分に13番松延のトライ(24−0 ゴール失敗)、28分に11番宇薄のトライ(29−0 ゴール失敗)と、連続して得点を重ね、今シーズンで一番の大量得点を獲得します。この日は、ここまで全てBKでのトライでしたが、前半最後の38分には、FWも得点に絡みます。敵陣10m付近から、まずはモールで押し込み、そこから圧巻の15フェーズを重ね、最後はゴール前のラックから、2番湯原が持ち込みトライを奪い、前半だけで6つのトライを奪います。(34−0 ゴール失敗)前半、ラストワンプレーでもトライを奪いますが、これは惜しくもTMO(ビデオレフリー)で、スローフォワードと判定されトライにはならずに前半を終えます。

後半は、風上という事もあり前半以上に優位な状況ではありましたが、風が強すぎてコントロールが難しく、後半最初のキックオフでは飛びすぎてインゴールをも過ぎてしまい、良いスタートを切れませんでした。そして、ここから30分間、上手くいかない時間帯が続きます。後半8分、先に仕掛けたのは近鉄でした。セットプレーのスクラムから、快足の近鉄15番のマシレワに豪快に走られて簡単にトライを奪われてしまいます。(32−7)大量得点の後の少しの気の緩みか、ちょっとした迷いか、それとも相手の個人技の能力か。全て当てはまるかもしれませんが、近鉄はハーフタイムでしっかり修正してきており、前半に東芝ディフェンスに押し込まれていたアタックでは、アタックの深さを浅くして、前に出て来るディフェンスに対応してきました。それにより、前半ほどディフェンスが前に出られなくなってしまった事で、少しずつゲインを許し始めます。相手が前に出てゲインラインを突破してくれば、ディフェンスラインに少しずつギャップが生まれ、ひずみが出来ます。近鉄はもちろんそのひずみを突いてきます。先ほどのトライで好調のマシレワは再三東芝ディフェンスを切り裂き突破を図ってきます。こちらも、もちろん防戦一方ではなく、何度も近鉄陣へ攻め込みますが、もう一歩のところで得点まで結びつきません。前半に比べると、アタックもディフェンスも少し迫力を欠き、ミスも目立つようになってしまいました。それでも、東芝ペースに戻すために、強みであるFWのセットプレーでしっかりと押し込み、敵陣でのプレー時間を増やします。しかし、ちょっとしたミスでトライまで攻めきれない中、後半29分に近鉄にターンオーバーされると、またもマシレワに50m近く独走されて2トライ目を与えてしまいます。(34−14)このままでは良くないと、流れを変える為に、ベンチが動きます。この試合、リザーブで力を溜めていた、17番田中、19番大野、20番リーチ、23番石井が一斉にピッチへ入ります。その直後のキックオフでリーチがマイボールを確保すると、そこから継続してアタックし、敵陣深くまで攻め込みます。惜しくもこのアタックではトライを取り切れませんでしたが、直後の後半33分、近鉄アタックでのブレイクダウンにてプレッシャーをかけてターンオーバーすると、リーチが持ち出し、最後は21番藤原が右隅へ走り切り後半最初のトライをあげます。(39−14 ゴール失敗)このトライで、再度流れを引き寄せ、前半好調のディフェンスも再び機能し始めると、相手にプレッシャーをかけ、近鉄が下がりながらのアタックで自陣でのパスが多くなったところを、後半36分に、途中出場の23番石井がインターセプトし、そのままトライを奪います。(46−14 バンワイクゴール成功)完全にペースを掴むと、試合終了間際の、後半39分に、6番メッサムのビッグタックルから相手ボールをターンオーバーすると、素早く展開し、10番中尾の好判断で裏のスペースへキックを転がすと、またも快速の23番石井がしっかり反応し、スピードで相手を抜き去り、落ち着いて捕球しダメ押しのトライを奪い、次につながる良い形で試合を締めくくります。(最終スコア 51−14 ゴール失敗)

強風の中での試合で、厳しい場面も多々ありましたが、東芝としての強みをしっかりと誇示することの出来た試合でした。しかし、ほぼ完璧な試合であった前半に比べると、後半の30分間はまだまだ課題の残る内容で、この30分をどう修正して次に活かすかというのが、非常に大事になります。前後半共に、完璧な試合で次節に臨むよりも、明確な課題を得る事が出来て、次節の最終戦に臨む方が、我々のスタイルからは良いようにも思いますし、ここまで来たら、ホッと安心して緩んでしまうよりも、気を張って更なる高みを目指すことが重要ではないかと思います。そして、次節こそが全て完璧な試合をしなければいけない大事な一戦です。 現在、8勝4敗の3位となり、2位のトヨタとは勝点は4ポイント差。次節、東芝が完璧な試合で、5ポイント獲得し、トヨタが0ポイントという結果でなければ2位通過は出来ません。状況としては、安易な状況ではありませんが、そうなれば、我々がやる事は明確です。 王者サントリーに対して、一歩も引くことなく、東芝らしく、泥臭く、全員が走り回って密集戦を制す事。それだけです。昨年、サントリーに大敗してから大きく成長した姿を、応援して下さっている大勢の皆様に、クリスマスイブのプレゼントとして、しっかりお届けできるように愚直に頑張ります。12月24日(日)13:00KO、味の素スタジアムにて、今年最後の試合で、リーグ最終節となります。今年一番の大声援での後押しを宜しくお願い致します。