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トップ > 応用事例 > 災害対応傷病者情報管理システム 特長

災害医療への個体識別技術 活用事例

災害対応傷病者情報管理システム
「 ICタグ + スマートフォン 」を災害用電子カルテとした診療情報管理システム

スマートフォンによる診断情報の入力

本システムでは、「ICタグ+スマートフォン」を災害用電子カルテと位置付けています。

個人情報や診療情報は、スマートフォンのタッチパネルを操作して入力します。Android端末の小さな画面の中に効率的に診断項目を表現しています。
スマートフォンに不慣れな医療スタッフでも簡単に操作できるよう工夫しており、直感的に操作方法を覚えられます。
例えば、START法による診断では、「歩行」が可能であれば区分:緑として登録ボタンを押下するのみ、「歩行」が不可能であれば次の診断項目である「呼吸数の確認」が表示されるといった形で、表示されている内容に従って操作するだけです。

タグ登録画面
                     基本画面          START入力画面                  タグ登録画面

※図を拡大表示する(別ウインドウで開きます)

画面から入力されたSTART法 (Simple Triage And Rapid Treatment)やPAT法(Physiological and Anatomical Triage)と呼ばれる診断結果、 およびバイタルサイン(脈拍、呼吸、体温、血圧)をもとに、傷病者の最終的な症状度合い(0~IIIの4区分で黒、赤、黄、緑に色分け)を 自動で判定します。

区分0:黒と判定された場合のみ、死亡確認の結果を登録できる画面が表示されます。判定結果とともに、日時、場所、判定者が自動で記録(保管)されます。

また、傷病名の入力は、PAT法の診断結果からリストアップされた「疑い病名」(傷病名の候補)から選択することが可能で、操作者の入力操作を軽減する仕組みとなっています。

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診断後の治療や経過観察をサポート

症状度合いの判定だけでなく、その後に継続される治療や経過観察などの医療活動を支援します。 下図のように治療を施した内容は、施行処置画面でチェックしていきます。治療後は、 傷病者の容態をバイタルサイン履歴画面で確認し病状の把握や次の治療内容を検討することができます。
もちろん、ベッドサイドで行われている診療状況は本部やエリア責任者と共有されています。

バイタルサイン履歴画面
         施行処置画面                      バイタルサイン処置画面

※図を拡大表示する(別ウインドウで開きます)

なお、スマートフォンならではの機能として、付属のカメラによる傷病者の顔写真や静止画、マイクを併用した音声や動画情報の記録、GPSを利用した位置情報も容易 に採取することが可能となっています。

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正確な診療記録の維持

災害用電子カルテの構成は、下表の通りです。これらは、医師・看護師が所持しているスマートフォンから傷病者に取り付けられているICタグへ保管されます。
災害医療における傷病者の治療と管理に必要な内容だけでなく、 災害派遣医療チームであるDMAT(Disaster Medical Assistance Team)の活動を支援するための情報を網羅しています。

診断情報分類 項目名 タグ書き込み回数
共通 患者ID、更新日時、統括指示、傷病名、最終判定情報、統括指示、安定化処置 最新情報(1回分)
個人情報 氏名、顔写真、生年月日、年齢、性別、血液型、既往歴、住所、 電話番号、携帯電話番号、家族氏名、家族連絡先、家族連絡、続柄 最新情報(1回分)
START 評価区分、歩行、呼吸、循環、従命反応 最新履歴回分
PAT 評価区分、生理学的評価区分、解剖学的評価区分、受傷機転評価区分、災害弱者評価区分 最新履歴回分
バイタル 評価区分、意識(J.C.S.) 、意識(G.C.S.)、瞳孔径、対光反射、呼吸回数、SpO2、脈拍、血圧、体温 最新履歴回分
検査 レントゲン、FAST判定、CT、血液ガス 最新履歴回分
傷病名 部位、傷病名、熱傷面積、判定 最新情報(1回分)
施行処置 エアウェイ、気管挿管、気管切開、酸素投与、人工呼吸器管理、胃管、静脈確保、中心静脈路確保、左胸腔ドレーン、右胸腔ドレーン、他 最新情報(1回分)
受入 エリア、ベッド番号 最新情報(1回分)
退室 退室、退室詳細 最新情報(1回分)
死亡確認 死亡確認結果、対光反射確認結果、呼吸確認結果、心音確認結果 最新情報(1回分)
薬剤オーダー ソリューゲンF、ラクテック、テルモ生食、ソルデム3A、ソルデム1、他 投薬積算数

診断を繰り返し実施するPATやバイタルは、最新情報から複数回分の履歴を保管する構造です。
保管内容は結果のみではなく、何時、誰が、どこで行った診断かも記録されます。また、個人の識 別にとって重要な顔写真も記録可能です。
また、サーバーにアクセスできない環境であっても、スマートフォンとICタグで診療を継続することができます。

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シームレスな連携・情報共有

操作者が被災地内の災害拠点病医院や現場救護所、広域搬送拠点を移動した場合、操作者が意識することなく移動先の本システム環境に自動で接続されるよう設計されています。

スマートフォンで入力された診療録は、ICタグに書き込むと同時に即座にサーバに通知されます。
サーバでは、各拠点のサーバと情報の同期・連携をしており、自治体本部、拠点病院、広域搬送拠点ではリアルタイムかつ正確な診断・治療状況が把握できます。

  参考:シームレスな情報共有を実現する仕組み (「構成」のページへジャンプ)

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診療状況の見える化(サーバ管理情報の表示)

スマートフォンから収集された傷病者情報は、サーバのデータベースに蓄積されます。蓄積された
情報は、「必要な情報を即座に整理・集約された形で」取り出せる(表示する)ことができます。院内
の医療対策本部や治療統括責任者は、救命状況や個々の傷病者の容態変化を常に認識・把握することができます。

サーバ管理情報
状況表示画面                                 傷病者一覧画面

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状況表示画面では、ゾーニングされたエリアに対して傷病者数、医師、看護師、業務調整員、その他職員の配置状況を把握することができ、 傷病者数と医療従事者数のバランスを調整することが容易になります。 また、容態が急変し症状度合いが「黄」から「赤」と診断された患者に対する赤エリアへの移送や処置の準備が即座にできるようになります。

傷病者一覧画面では、個人情報(氏名、年齢、性別)、ベッド番号、区分、傷病名(疑い含む)、最終診断日時が一覧形式で表示されます。 特定の条件を指定することで「必要な傷病者情報」を取り出すことができます。 また、バイタルサインや実施した検査項目を一覧表に追加表示することもできます。

傷病者情報 検索条件指定画面
傷病者情報 検索条件指定画面

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下図は、傷病者の症状度合いを示す「区分」で並び替え(ソート)した一覧表です。
重症度(注意すべきか)を「患者識別ID」の文字色により瞬時に識別することができます。

傷病者一覧

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広域搬送を強力にサポート

区分I:赤エリアの責任者は、タブレットPCなどを用いて広域搬送判定画面から搬送の根拠情報を入力(チェック)します。
対策本部や現場指揮所では根拠情報をもとにした検討が可能となり、広域搬送対象者の選定や
優先度の決定が飛躍的に向上します。また、広域搬送カルテ(DMAT標準帳票に準拠)をボタン操作ひとつで作成することができます。

広域搬送決定後は、傷病者のすべての情報が搬送先の本システムへ転送されます。つまり、搬送
先では受け入れ傷病者の容態や処置内容を事前に把握することができます。

広域搬送判定画面
広域搬送判定画面

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広域搬送カルテ(帳票プレビュー図)
広域搬送カルテ (帳票プレビュー図)

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通常診療が復旧するまでの医療活動を支援

スマートフォンで入力された診療情報を臨時の診療記録として印刷することができます。
救護所・避難所での医療活動(巡回など)や、近隣の医療機関、もしくは本システムが導入されていない病院への転院時に、診療メモとして使用することができます。

臨時診療記録(メモ)
臨時診療記録 (メモ)

主な記録内容
 ・個人情報(氏名、年齢、性別、生年月日、連絡先など)
 ・診断結果(START・PATの診断内容、バイタル、病名など)・・・それぞれ最終診断より前の複数回分
 ・検査所見(CT、レントゲン、FAST、血液検査)
 ・施行処置内容
 ・投与薬剤、量
 ・その他(自由記載欄に手書きでの記入が可能)

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安否確認・身元調査の支援

行方不明者や意識不明の重傷者、亡くなられた方の捜索活動を支援します。
氏名不詳の傷病者一覧や顔写真の一覧ををもとに、安否確認を行うことが可能です。
また、スマートフォンで撮影された傷病者の服装や所持品の写真から身元調査作業を補助します。

安否確認・身元不明者一覧画面
身元不明者一覧画面                              傷病者メモ画面    

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災害対応記録(クロノロジー)にも対応

災害対策本部、院内指揮所のPC、またはタブレットPCから災害記録(クロノロジー)を登録することができます。
動画や写真、wordやExcel、PDFなどの電子ファイルも参考資料として添付できます。
また、スマートフォンからもクロノロジーの登録が可能なため、被災状況や現場の救護活動を詳細に記録することができます。
遠隔地との情報共有は勿論のこと、クロノロジー一覧を大型ディスプレイに投影し掲示板として情報を共有するという使い方もできます。

クロノロジー画面
クロノロジー一覧画面                          クロノロジー登録画面  

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連携した医療活動の支援

医療スタッフによる連携した医療活動を支援し、貴重な医療資源と時間の有効利用に貢献します。

医師・看護師はベッドサイドから各検査をオーダすることができます。オーダー内容は技師・薬剤師が所持している スマートフォンに通知され、それをもとにした各種の検査や薬剤の調達が可能となります。
技師・薬剤師は活動結果をスマートフォンに入力することで、医師・看護師はその状況を把握することができます。
血液ガスにおいては、傷病者の治療にあたっている医師・看護師へ検査装置の分析結果が即時に通知されます。

医療スタッフ連携イメージ
医療スタッフ連携イメージ

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NBC災害・テロへの対応

NBC災害・テロへの対応として、「除染状況」や「発現症状(問診)」「NBC用START法」の診断結果を入力することができます。
また、ボタン押下のみで日本中毒情報センターへダイアルインが可能となっています。

NBC対応機能イメージ1
NBC対応機能イメージ1

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化学兵器をターゲットに、スマートフォンから入力した発現症状から原因物質を同定(推定)することができます。 化学兵器が使われた際、これらの可能性をいち早く見つけ出すことで迅速な医療活動が開始できます。
(判定アルゴリズムは、日本中毒情報センター様からご提供いただいた判定方法に基づいています)

NBC対応機能イメージ2
NBC対応機能イメージ2

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システム障害への対策

システム障害や機器故障などでサーバが停止した場合、予め用意してある「障害対策用タブレット」で、 傷病者に取り付けたICタグに保管されている診断情報を吸い上げます。 現場指揮所などでは、「障害対策用タブレット」に蓄積された診断情報から診療状況の把握やその後の指揮に活用することができます。
なお、「障害対策用タブレット」はAndroidタブレットに専用アプリケーションをインストールしたものであり、3SPiders™用端末としても使用(診断情報の読み書き)が可能です。
また、この仕組みは、通信インフラがダウンした被災地でも適用することができます。

システム障害への対策イメージ
システム障害への対策イメージ

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データ集計支援機能

対策本部やシステム管理者が任意のタイミングで、集計結果(一覧表とグラフ)を表示することができます。 操作方法は、データ集計ツールを起動し集計範囲を指定したうえで[収集実行]ボタンを押下するだけです。 集計結果はMicrosoft Excel形式となっており、災害発生時の状況や訓練後の資料作成に活用することが可能です。

データ集計結果イメージ
データ集計結果イメージ

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