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第76回 JABA東京スポニチ大会
予選リーグ 第1戦

2022年3月6日(日) 11:49〜14:59
試合時間:3時間10分 神宮球場

東芝ブレイブアレウス 5 − 2 ヤマハ
 5 
東芝ブレイブアレウス
 2 
ヤマハ
試合結果のスコアボード
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
東芝 0 3 0 0 0 0 0 2 0 5
ヤマハ 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2

【本塁打】中村 浩人 【三塁打】大庭 樹也 【二塁打】谷川 刀麻
【バッテリー】【投手】吉村 貢司郎 ― 粂 直輝 ― 福本 翼 ― 善 武士
       【捕手】中村 浩人

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レビュー

 東芝野球部 2022年の初戦を勝利で飾る! 

 球春到来! 2022年東芝野球部の公式戦が、第76回東京スポニチ大会で始まった!

 スポニチ大会での東芝野球部の成績は、これまで10回の優勝を果たしているものの、2004年を最後に遠ざかっているため、新たな優勝を掴み取りたいところ。

 Aブロックから予選突破を狙う東芝の初戦の相手はヤマハ。ヤマハは都市対抗野球にはこれまで42回、日本選手権には26回出場している強豪チーム。創部は1958年。

 開幕戦の神宮球場のマウンドに上がったのは右腕の吉村投手。コントロールを伴うキレとスピードのあるボールが持ち味。昨年は善、藤村投手と共に先発と勝利が最も多い投手。ヤマハは長身右腕の上手投げ近藤投手が先発してきた。

 開幕戦のオーダーで昨年までと異なる点は、ライトで2番に立教大からの新人太田選手が入った事、5番DHの谷川選手、6番ファースト福山選手、そして8番セカンドには外野手中心に活躍していた岡部選手が入った事である。怪我やコンディションの問題もあるかも知れないが、スタメンを飾れる力のある選手のすそ野が広がっているのは頼もしい限りである。

 東芝は初回から1番長沢選手が安打で出塁し、すかさず盗塁を決めて0死2塁を作ると犠打で3塁へ進み、1死3塁の絶好のチャンスを作る。ここでは3番小川選手のセカンドゴロの間に本塁で封殺されて得点には至らなかったが、今年も長沢選手の魅力ある足を見ることができた。長沢選手は5回にも2盗を決めている。次回は内野ゴロでも本塁への生還を期待する。

 東芝の得点は続く2回の攻撃。1死から死球と7番大庭選手のレフト前へのヒットで掴んだ2死1・2塁から、9番に入っている捕手の中村選手が強烈な打球をレフトスタンドに運ぶ3点本塁打で3-0と先行する事ができた。

 今日の試合を一方的な勝ち試合と出来なかったのは4回〜6回の東芝の攻撃。4回は先頭の谷川選手のセンターへの大飛球が太陽にも助けられて2塁打となり、続く犠打もエラーとなった事で0死1・3塁の絶好の追加点の機会となったが、続く打者の打球が投手ゴロとなり、ダフルプレーを防ぐために3塁ランナーが本塁でアウトになる。これでランナーは1死1・2塁に残るが、次のバッターの打球がダフルプレーとなってしまい、得点に結びつける事ができなかつた。5回は前述の長沢選手の四球と盗塁等で2死1・2塁、6回は3本のヒットでランナーをためるが、相手の踏ん張りを断ち切れない。
 決して雑な攻撃であった訳ではないが、相手の不運とミス等で得たチャンスを確実に得点に結びつける事が出来れば、相手のダメージを大きくし、更に試合を優位に進める事ができたと思う。逆にチャンスをしっかり引き寄せないと、次はピンチになる事が多い。何を意識してチャンスの打席に立つかを再度考える良い機会が得られたと思う。

 ランナーは出すもののなかなか追加点を奪えないと、やはり相手にチャンスが訪れる。6回先頭を安打で出すと、内野手のエラーも絡んで1死2・3塁の大ピンチを招く。エラーが絡んだピンチだっただけに嫌な雰囲気に包まれたが、吉村投手が見事に踏ん張り後続を断ってくれて相手に流れを渡さなかった。吉村投手の奪った三振も6回時点で毎回の計8三振となっている。

 この吉村投手の踏ん張りに攻撃は答えなければならない。8回の攻撃では先頭打者の谷川選手が安打で出塁し、犠打で1死2塁から大庭選手のライト線への3塁打の間に待望の1点を追加。残ったランナーを中村選手が今日3本目となるヒットで生還させて、5-0としてほぼ勝利を手中に入れた。中村選手は5得点中、4点を叩き出した。

 疲れが見えてきた吉村投手は8回に2本のヒットとワイルドピッチで1点を失ったところで、帝京大からの新人粂投手に交代する。粂投手はタイムリーを打たれ2点目を失うが、継投した福本選手が後続を打ち取り5-2で8回を終了。
最終回は善投手に継投してそのまま初戦を勝利することができた。

 守りも攻撃も点ではなく線で繋げる事が出来れば勝利に近づく事ができて、逆に繋げられないと敗北が近くなると思う。いかに自分達の線の太い流れを作るかになると思うが、今日の試合でその良い経験ができたと思う。
 勝負はやはり紙一重。1戦1戦成長して行って欲しい。