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第76回 JABA東京スポニチ大会
決勝トーナメント 決勝戦

2022年3月9日(水) 15:44〜18:15
試合時間:2時間31分 明治神宮野球場

東芝ブレイブアレウス 6 − 0 JR九州
 6 
東芝ブレイブアレウス
 0 
JR九州
試合結果のスコアボード
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
東芝 1 5 0 0 0 0 0 0 0 6
JR九州 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

JABA関東地区連盟公式チャンネルアーカイブ映像:決勝 

【本塁打】--- 【三塁打】--- 【二塁打】長沢吉貴、田中達朗、吉田潤
【バッテリー】【投手】吉村 貢司郎
       【捕手】中村 浩人

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レビュー

スポニチ大会優勝!11回目  吉村投手 6安打完封!

9日第76回東京スポニチ大会決勝戦を神宮球場でJR九州と戦った。

JR九州は、都市対抗野球にこれまで20回、日本選手権には15回出場しているチーム(優勝は各1回)。創部は1918年。少し古い対戦記録になるが、2010年の都市対抗野球の決勝戦を戦い、その時は2-0で東芝が勝利して優勝している。今大会は、予選を3勝(不戦勝含む)して準決勝の日立製作所戦では2-6で勝利して決勝に進んできた。

東芝の先発は吉村投手。今日の準決勝で最終回に登板して2/3イニングを投げているが、決勝のマウンドも任された。打線はDH8番に新人の諸橋選手を起用したが、それ以外は準決勝と同じメンバーとなった。

JR九州のマウンドは左腕のサイドスロー鈴木投手。

接戦の準決勝を制した東芝は、その勢いそのままのように、1回から幸先よく得点する。先頭の1番長沢選手がレフトへの安打で出塁すると、すかさず盗塁を決める。続く2番太田選手はバントに少し手こずるが、最後は落ち着いてスリーバントを決めて1死3塁。3番田中選手の打席時の投球がパスボールとなる間に1点を先制する。1安打でも1点を獲得する東芝の確率の高い得点パターンがこの試合でも機能する。

東芝は更に2回、1死からDHに起用された諸橋選手がライトへの安打で出塁すると、本大会ラッキーボーイ的な存在となっている9番中村選手もレフトへ安打を放って1死1・2塁とする。続く長沢選手のライトへの2塁打でまず1点。ここでJR九州は投手を交代するが、2番太田選手のサードゴロが野選となる間に更に1点を追加する。更に続く田中選手のセンターへの2塁打で2点を加点。4番吉田選手も1死2塁からタイムリー2塁打を放ち1点を加点してこの回だけで5点を挙げて計6-0とする。予選2試合目のJR東日本東北戦の時の再現のような集中攻撃を見せてくれた。

吉村投手は危なげがない投球を続ける。大量の6点も効いていたと思うが、終わってみれば1回に2本の安打で作られた1死1・2塁がピンチらしいピンチで、それ以降は散発6安打の3塁も踏ませない完封で勝利をもたらしてくれた。

決勝戦は2回の大量点と吉村投手の好投により、東芝から試合の主導権を握り、流れが離れる事がない展開となったが、この展開は決してたまたまではなくて、決勝戦までの4試合の苦しい戦いを乗り切ってきた事がもたらしたものであり、日々の練習の成果である。ベンチの思いを理解してそれに結果で応えている選手やチームの姿を見ることができたし、ベンチ外の選手もしっかり自分の仕事を行ってチームに貢献していた。

昨年都市対抗野球への出場を逃したため、改めて強い思いを持って新シーズンに取り組んでいるようで、厳しい練習を繰り返している話を聞くが、その取り組みの方向性が間違っていない事を2004年以来となる優勝が示してくれた。良いスタートが切れた。しかしまだシーズンは始まったばかりである。勝ちに貪欲になる努力は無限大にある。大きな成長を目指して欲しい。

優勝おめでとう!!!
この優勝で、日本選手権大会も6大会連続30回目の出場を決める事ができた。