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第93回 都市対抗野球大会
西関東予選代表決定リーグ戦
第2戦

2022年6月8日(水) 18:01〜22:20
試合時間:4時間19分 横浜スタジアム

東芝ブレイブアレウス 2 − 1 三菱重工East
 2 
東芝ブレイブアレウス
 1 
三菱重工East
試合結果のスコアボード
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計
三菱重工East 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
東芝 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 2

【本塁打】石川 桜太 【三塁打】--- 【二塁打】中村 浩人、石川 桜太
【バッテリー】【投手】藤村 哲之 ― 善 武士
       【捕手】中村 浩人

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レビュー

都市対抗代表決定リーグ戦
 石川選手のサヨナラホームランで勝利! 2年振り43回目の出場を決める!

第93回都市対抗野球大会 西関東予選 代表決定リーグ戦2戦目。昨日ENEOSに勝利したため、今日の三菱重工EASTに勝てば第一代表での代表権が獲得できる。

三菱重工EASTは、今年の四国、京都大会で準優勝しているなどで好調が伺えるチーム。 三菱重工EASTとの今年の対戦は無く、今日が今年の初戦となった。今日も予想通り接戦となった。

東芝はこの試合の先発を左腕藤村投手に託す。
一方の三菱重工EASTは 新人右腕の森投手を先発に起用してきた。

東芝の打線は、1番センター長沢、2番セカンド田中、3番DH松本、4番サード吉田、5番ライト石川、6番ファースト福山、7番レフト小川、8番キャッチャへ中村、9番ショート大庭選手とした。昨日から金子選手に代えて大庭選手を起用して9番に入れた為、2番以下の打順が繰り上がる形となった。

先制したのは今日も東芝。2回先頭の吉田選手が四球を選ぶと犠打と外野フライで作った2死3塁から、7番小川選手がレフトへタイムリーを放ち1点を先制する。1-0。

三菱重工EASTも先制された直後の3回、直ぐにチャンスを作る。先頭打者がレフトへのヒットで出塁すると、犠打と投手内野安打で1死1・3塁を作る。次打者の打球は二遊間を抜けたと思ったが、ショート大庭選手が横っ飛びで捕球してダブルプレーにしてくれた。大ファインプレーがピンチを凌いだ。
しかし、4回も三菱重工EASTは攻撃の手を緩めない。先頭バッターのヒットや2つの四球で作られた2死満塁から、レフトへのタイムリーを打たれて同点にされる。1-1。

5回までの前半戦を終えて1-1のタイスコア。勝負は後半戦に持ち込まれる。東芝は藤村投手がそのままマウンドを守っているが、三菱重工EASTは4回から左腕の本間投手が上がっている。

膠着している試合がイニングを重ねる。東芝は7回、8回と無死からランナーが塁に出て、2イニング共に0死2塁のチャンスを作るが、7回途中からマウンドに上がっている横手投げの長島投手の荒れ気味で球威ある投球にあと1本が奪えない。

一方の藤村投手は、後半に入ってから頑張りを見せて、6回以降安打1本に抑えてくれている。

イニングはとうとう9回裏の東芝の攻撃となる。この回先頭の小川選手と続く中村選手が連続死球で出塁すると、代打堀米選手のバントは3塁で2塁ランナーが封殺されて1死1・2塁となってしまう。2死から田中選手がライトへヒットを放つが、前進守備に阻まれてランナーが生還できず2死満塁となる。ここで打席に立った松本選手にサヨナラの期待が高まるが、打ち取られてしまい試合は延長戦に突入する。
9回を終わってヒット5本ずつの1-1。負けられない四つに組んだ試合が続く。

10回から東芝のマウンドには昨日好投した善投手を連投で上げてきた。

11回に東芝はチャンスを作る。1死から代打でそのままセカンドに入っていた堀米選手がセンターへのヒットで出塁すると、投手ゴロがセカンドへの野手選択となり1・2塁へランナーを置くがあと一本が出ない。

決着をつけたのは12回の東芝。1死から石川選手が打った瞬間に入ったと解る打球をライトスタンドへサヨナラ本塁打を叩き込んで勝利をもぎ取った。これで2連勝し第一代表も決めた。

試合の終盤、チャンスを作るがなかなかあと一本が出ない嫌な流れを封じ込めたのは投手陣。5回以降三菱重工EASTに打たれたヒットは2本。藤村投手の粘りの投球や、善投手の昨日同様に落ち着いて自分の良さを発揮した好投が石川選手の本塁打に繋がった。

1戦目と2戦目は全く試合の内容が異なったが、決して動じることなく勝利に結び付けたチームに賞賛を送る他ない。昨年出場を逃してしまった底知れぬプレッシャーをプロセスに反映させて、見事に成長に転嫁させてくれたチームを誇りに思う。
日本一が目標のチーム。まだまだ道半ば。本大会では更に成長した姿を見せてくれる事を期待している。2連勝での本大会出場、そして第一代表おめでとう!

43回目の都市対抗出場を見届けさせていただいた上に、平馬監督やスタフのもとで貪欲に更なる成長を求めて取り組む選手の姿を頼もしく感じました。「スポーツの力とは」を改めて考えると、スポーツに身を委ねた若者が、スポーツに取り組む事でチーム力向上や技術力向上の過程で人間力を高めて、その力を試合で発揮して感動を与える事や、引退後の社会生活に活かして世の中に貢献する事を言うのだと思います。スポーツに真摯に取り組む若者に対して、今後も皆様からの力強いご支援をいただけますようお願い申し上げて、小欄の小職の担当を今日の試合を持って終了させていただきます。頑張れ東芝スポーツ人!

ペンネーム:球恩人