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第70回 JABA伊勢・松阪大会
予選リーグ 第3戦

2022年10月12日(水)11:24〜13:57
試合時間:2時間33分 ダイムスタジアム伊勢

東芝ブレイブアレウス 3 − 0 東海理化
 3 
東芝ブレイブアレウス
 0 
東海理化
試合結果のスコアボード
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
東海理化 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
東芝 0 0 0 0 1 0 0 2 X 3

【本塁打】中村 浩人 【三塁打】岡部 祐太 【二塁打】福山 亮
【バッテリー】 【投手】西村 王雅―北山 比呂―福本 翼―金井 慎之介―近藤 凌太 【捕手】中村 浩人

レビュー

第70回 JABA伊勢・松阪大会グループリーグ3戦目は東海理化相手に3−0で勝利。決勝トーナメント進出が決まる。

この日の相手、東海理化は昨年の日本選手権2回戦で対戦していて、その時は3−1で勝利している。今大会はこれまで1勝1敗。

先発ピッチャーは東海理化が主戦の河野投手。東芝は高卒新人の西村投手。西村投手は智弁学園高出身で昨夏の甲子園準優勝投手。甲子園での活躍が記憶に新しい技巧派左腕。

東芝の先発オーダーは1番センター小川、2番サード金子、3番セカンド松本、4番ファースト福山、5番DH吉田、6番レフト石川、7番キャッチャー中村、8番ライト谷川、9番ショート大庭。
1番〜6番までをベテラン陣で固めた。

試合は西村投手の立ち上がりが素晴らしく、2回をパーフェクト(4奪三振)に抑える好投。初回から安定したコントロールに加え、変化球の腕振りが特に良く、高卒新人とは思えない落ち着いた投球。
その裏、東芝の攻撃は先頭の小川選手が打ったセカンドゴロを二塁手が大きく弾き、一瞬の隙を突いて2塁まで行く好判断。無死2塁のチャンスを作るが後続が倒れこの回無得点。

両チーム無得点のまま迎えた4回、東海理化が1死から連打で1、2塁のチャンスを作る。しかしここで西村投手が踏ん張り、6番打者をキャッチャーフライ、続く7番打者を空振り三振に仕留め3アウト。前のイニングでもそうだが、ピンチになるとギアが上がる印象。序盤は緩急を駆使して抑え、このピンチでは一転してストレートで押し、相手打者が球速以上に速く感じていたように見えた。変化球を狙いたくなる場面でストレート中心の配球。中村捕手の好リード、また要求通りのコースに投げ込む西村投手も素晴らしく、若いバッテリーの成長を感じさせられた。

両チーム無得点で迎えた5回、ついにゲームが動く。
好リードで新人投手を引っ張る7番中村選手が甘い変化球を1発で仕留めレフトへのホームラン(1−0)。下位打線ではあるが、今シーズン勝負所で長打を放ちチームを救ってきたのが目立つ。

1点リードした6回から北山投手がマウンドに上がるが、制球に苦しみ2死満塁としたところで左サイドハンドの福本投手にスイッチ。ここで続く7番打者の打球は会心のセンター後方へのライナー。難しい打球ではあるが、これを小川選手が背走しながらギリギリのところで好捕。抜けていれば3失点となっていただけにチームを助けるビックプレーとなった。
その裏、東芝は福山選手のこの日2本目となる2塁打でチャンスを作るが、後続が倒れ1点リードのまま試合は終盤へ。

7回からはこちらも高卒新人の金井投手がマウンドに上がる。角度のある投球で2イニングを無失点に抑え攻撃へのリズムを作る。
8回の裏、1死からファインプレーの小川選手が痛烈なセンター前ヒットで出塁すると2番金子選手が1死から送りバントを決める。3番松本選手が死球で2死1、2塁となったところで、続く途中から代走で入り前の試合でサヨナラヒットを放った岡部選手がライト線への2点タイムリー3塁打(3−0)で試合を決定づける。
最終回は近藤投手が締め3−0でゲームセット。

この試合は高卒新人2人(西村、金井)がナイスピッチング、それを引き出す中村捕手の配球が光った。
打線は初回のチャンスで得点できなかったものの、後半の勝負どころではタイムリーが出るなど、全体的な調子は上向きに感じる。

予選リーグ第3戦で勝利し、2勝1敗、初戦でコールド負けした大阪ガスが三菱自動車岡崎に敗戦したことで決勝トーナメント進出が決まった。
次戦は10/14(金)に準決勝と決勝。今大会グループリーグ3試合(2勝1敗)では相手の先発投手に長いイニングを投げさせているので、次は何とか前半から攻略し終始東芝ペースで試合を進めてもらいたい。