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第47回
社会人野球日本選手権大会
準々決勝

2022年11月7日(月)9:02〜12:02
試合時間:3時間00分 京セラドーム大阪

東芝ブレイブアレウス 1 − 6 トヨタ自動車
 1 
東芝ブレイブアレウス
 6 
トヨタ自動車
試合結果のスコアボード
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
トヨタ自動車 0 0 2 2 0 0 0 0 2 6
東芝 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1

【本塁打】--- 【三塁打】--- 【二塁打】大庭 樹也
【バッテリー】 【投手】粂 直輝―松山 仁彦―吉村 貢司郎―藤村 哲之―西村 王雅 【捕手】中村 浩人

レビュー

第47回社会人野球日本選手権大会 準々決勝はトヨタ自動車に1−6で敗戦。

日本選手権準々決勝の相手はトヨタ自動車。5月に行われた東北大会の予選リーグで対戦し4−1で勝利している。

先発ピッチャーはトヨタ自動車が主戦の嘉陽投手。東芝は新人の粂投手で始まった。両投手は1回戦でも先発し好投している。

東芝の先発オーダーは1番センター岡部、2番ショート田中、3番セカンド松本、4番サード金子、5番ライト石川、6番DH谷川、7番レフト小川、8番キャッチャー中村、9番サード大庭。2回戦から変わったのは谷川選手がDHに入り、サヨナラヒットの大庭選手がサードに入った。

試合前半は両先発投手がランナーは出すものの、力強いストレートを武器に要所を締め2回までは両チーム無得点。

迎えた3回のトヨタ自動車の攻撃。先頭打者が四球で出塁、すかさず盗塁。送りバントを決められ1死3塁。続く打者をセカンドゴロ、四球で2死1、2塁となったところで5番打者にストレートをセンターに弾き返され2者が生還し先制点を許す(0−2)。

その裏、東芝も反撃開始。2回戦のヒーロー9番大庭選手がレフトへの2塁打でチャンスを作り、1番岡部選手がランナーを進めるバッティングでライトフライを打ち上げ、大庭選手がタッチアップに入る。ここでトヨタ自動車の中継プレーが乱れ大庭選手が一気にホームイン(1−2)相手のミスで1点を取り返す。

4回からは左腕の松山投手がマウンドに上がる。この回も先頭打者を四球、次打者の初球に盗塁を決められ無死2塁。続く打者に1、2塁間を破られ2塁ランナーがホームイン(1−3)。送球間にバッターランナーは2塁へ。その後、送りバントを決められ1死3塁とされたところで東芝ベンチが動く。これ以上の失点は許されない中で1、2回戦と試合終盤に好リリーフを見せた吉村投手がマウンドへ上がる。次打者はコーナーを攻めるも結果的に四球、1塁ランナーを2塁へ進めたくないバッテリーは執拗に3回連続で1塁牽制しランナーを抑えようとするも、次の打者への初球をスクイズ(結果はバントヒット)され、更に1点の追加を許す(1−4)。

1点でも早く返したい東芝打線だがチャンスは作るもあと1本が出ず、4回以降は無得点が続く。
吉村投手も相変わらずの奪三振率の高さで相手打線を捻じ伏せ5、6、7、8回を無失点に抑える。

1−4で迎えた9回のトヨタ自動車の攻撃。この回からマウンドには藤村投手が上がるが、3本のヒットでダメ押しともいえる2点を奪われ(1−6)。1死1塁となったところで東芝は高卒新人の西村投手にスイッチ。二大大会(都市対抗、日本選手権)初登板となる西村投手だが、トヨタ自動車の主軸打者2人から空振り三振を奪いチェンジ。西村投手はとても高卒新人とは思えない落ち着きとマウンド度胸で今後の成長がとても楽しみな選手。

最終回の東芝の攻撃は3者凡退となり1−6でゲームセット。

この日は先頭打者を安打か四球で6回も出塁させる苦しい展開が目立ち、なかなか攻撃のリズムが作れなかった印象。中盤以降もトヨタ自動車の好投手に本来のバッティングをさせてもらえなかった。
またトヨタ自動車の攻撃は打つだけではなく走力も素晴らしかった。セカンドランナーからヒットでホームインされた走塁や、盗塁を4つ決められるなど東芝バッテリーには相当プレッシャーがかかっていたと思う。相手の良いプレーから学び、攻撃のバリエーションを増やしていくことが重要だと感じた。
今大会3試合を通じて良いプレー、反省すべきプレーがたくさん出たと思うが、失敗は経験となり、成功は自信となるので前を向いて次に繋げてもらいたい。

この敗戦をもちまして本年度の公式戦全日程が終了となります。
今シーズンはスポニチ大会優勝、都市対抗予選第1代表と順調な滑り出しでしたが都市対抗1回戦、日本選手権ベスト8と本年もご期待に副うことが叶いませんでした。
来シーズンに向けて、更に精進して参ります。
今シーズンも熱いご声援ありがとうございました。