ジャパンラグビートップリーグカップ 2019 第1節
2019年6月23日(日)13:00〜 秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス | 31 − 24 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス |
- 31
- 24
チーム名 | 時間 | T | G | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
前半 | 4 | 2 | 0 | 0 | 24 | 31 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 | ||
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前半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 | 24 |
後半 | 2 | 2 | 1 | 0 | 17 |
出場メンバー
- 1金 寛泰
- 2森 太志
- 3深村 亮太
- 4梶川 喬介
- 5小瀧 尚弘
- 6山本 紘史
- 7李 聖彰
- 8山本 浩輝
- ○9小川 高廣
- 10マイク・ハリス
- 11宇薄 岳央
- 12中尾 隼太
- 13東口 剛士
- 14ジョネ・ナイカブラ
- 15豊島 翔平
- 16橋本 大吾
- 17田中 圭一
- 18藤野 佑磨
- 19大野 均
- 20シオネ・ラベマイ
- 21高橋 昴平
- 22巴山 凌輔
- 23コンラッド・バンワイク
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
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後半 | ||
---|---|---|
17分 | 大野 均(小瀧 尚弘) | 入替 |
18分 | コンラッド・バンワイク(マイク・ハリス) | 入替 |
25分 | 田中 圭一(金 寛泰) | 入替 |
29分 | シオネ・ラベマイ(山本 紘史) | 入替 |
30分 | 藤野 佑磨(深村 亮太) | 入替 |
33分 | 橋本 大吾(森 太志) | 入替 |
37分 | 高橋 昴平(小川 高廣) | 入替 |
一時
前半 | |
---|---|
後半 | |
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カード
前半 | |
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後半 | |
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2分 | 金 寛泰 イエロー |
トライ
前半 | |
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6分 | 山本 紘史 |
12分 | ジョネ・ナイカブラ |
32分 | 李 聖彰 |
39分 | マイク・ハリス |
後半 | |
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26分 | コンラッド・バンワイク |
概要
レビュー
今シーズンも、採用・普及担当の望月が公式戦のレビューをお届けいたします。
今年のレビューは、試合ごとに対象選手を変えて試合前の雰囲気や試合中の状況などをヒアリングし、試合の振り返りに加え、選手の生の声もご紹介し、昨年までと少し趣向を変えたよりリアルなレビューをお届けしていきたいと思っております。
2019年トップリーグカップ初戦の相手は、東芝がここ4年勝ち星のない(2018-19は対戦なし)NTTコミュニケーションズシャイニングアークス。(以下:NTTコム)
今試合のレビューは、今年新たに副将となった、3年目の中尾 隼太選手の声をお届けします。
東芝の開幕戦としても、ここ2年勝利から遠ざかり、なんとしても良いスタートダッシュを切りたい大事な一戦でした。
中尾:まず、先週の練習は、それまでの週と比べて、メンバー、ノンメンバーに関わらずリーダーの発言に対して全員で共鳴し合う意識が高く、みんなが同じ方向を向いて練習出来ていると感じました。
私個人としては、東芝の副将として迎える最初の公式戦でしたので、自分たちのラグビーができるようなプレーを選択すること、苦しい場面でチームを鼓舞することを意識しました。
昨シーズンからの恒例、試合前日のジャージプレゼンテーション。
今回のプレゼンターは、この試合には出場できない同じ副将の藤田選手でした。
中尾:藤田さんからジャージを受け取り、東芝のためにプレーできる喜びと、副将としての責務、そして春から積み上げてきたものを必ず魅せてやるぞ!という気概。
このとき、試合へのスイッチはしっかり入りました。
試合前日は、就寝前にアロマを焚いてリラックスする一方で、秘めた闘争心を心の奥で灯し続け、心身ともに、決戦への準備をしっかり整えました。
迎えた試合当日。
東芝のキックオフから試合は始まります。
中尾:この試合でチームとして拘ると決めたことは2点。
接点で激しくファイトすること。ダイナミックにボールを動かすこと。
また、個人としては、アタック&ディフェンスともに良いオーガナイズをすることと、運動量を上げてしつこくプレーすることに拘りたい。
まずは、キックでのエリアマネジメントと安定したセットプレーで、敵陣でのプレーを増やします。
中尾選手が前半のキーになるプレーとして選んだトライが、ここで早くも生まれます。
前半6分:敵陣22m付近でのラインアウトから、ダイナミックにボールを動かして相手のDFを揺さぶると、14番ジョネが力強いランでDFラインを切り裂きゲイン。
良いコース取りでサポートについていた7番李がオフロードパスを受け、ゴール前まで運んでラック。素晴らしいテンポで、最後は相手DFが戻り切れないうちに6番山本(紘史)がインゴールに飛び込み先制トライを奪います。(東芝 7-0 NTTコム)
中尾:ダイナミックにボールを動かしたこのトライによりよって間違いなくチームが勢いづいた、と感じました。
その後も、14番ジョネの約55m独走の豪快なトライで更に勢いは加速します。(東芝 12-0 NTTコム)
その後NTTコムに1トライ返されますが、この日の拘りとしていた、接点で激しくファイトをすることをしっかりと繰り返し、相手にプレッシャーを与えペースを掴ませません。(東芝 12-7 NTTコム)
ここで、中尾選手が選ぶ個人としてのベストプレーが炸裂します。
前半32分:自陣から10番ハリスの素晴らしいキックを、12番中尾選手が全力疾走でチェイスして敵陣ゴール前15mで捕まえます。
さらにそのブレイクダウンを、中尾選手が中心となり相手ごとめくりあげてターンオーバーすると、走り込んできた7番李がインゴールへ駆け抜けます。(東芝 17-7 NTTコム)
このあとに更に、10番ハリスが1トライを追加して、24-7で前半を折り返します。
後半に入ってすぐに、シンビンで1人欠く展開となり、PGとトライでNTTコムに流れを掴まれますが、変わって入った17番田中が、7人で組んだスクラムで相手を押し返すミラクルプレー。意地の粘りを見せてリードを保ちます。(東芝 24-17 NTTコム)
中尾:後半幾度となく訪れるNTTコムの怒涛の連続攻撃を守り切る粘り強いディフェンスは、チームとしてのベストプレーといえます。
粘り強く辛抱すれば必ず流れは舞い込んできます。
後半26分:ゴール前でのスクラムで相手を押し込み、人数が余った瞬間に大外へ展開、最後は23番バンワイクがトライを奪い再び流れを呼び込みます。(東芝 31-17 NTTコム)
中尾:このトライは、ゴール前スクラムでFWがスクラムを押して、左サイドにBKがトライを奪うという、
FWとBKのいいコンビネーションが生んだグッドトライ。
後半のキーになるトライです。
その後、インターセプトからNTTコムにトライを奪われるという反省点はありましたが、最後の5分、7点差に迫られながらも、NTTコムの猛攻を守り切った粘りとプライドは、間違いなく、昨年よりチームも個人も成長している証拠であると思います。
見事、開幕戦を勝利で飾りました。(東芝 31-24 NTTコム 最終スコア)
試合を終えて、中尾選手に、この試合に点数をつけてもらうと、70/100点という回答でした。
試合を終えた感触が確かなものでも、開幕戦勝利をおさめても、満足することなく、精進するための素晴らしい自己分析です。
最後に中尾選手から一言。
開幕戦を勝つことができたことは素直に嬉しいです。
全員が最後まで「勝ち」に執着して戦った結果の勝利に対し、チームとしての進化を感じることができました。
各々が自分のやるべき責任を果たし、チームとして更にビルドアップして次戦のヤマハ戦を迎えたいと思います。
次節も応援よろしくお願いします。
ジャパンラグビートップリーグカップ2019の第1節は6月23日(日)に秩父宮ラグビー場にて、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスと対戦した。
前半6分に連続攻撃を重ね、最後は山本紘が先制トライを奪う。
前半12分には相手が蹴ったボールをジョネがキャッチしカウンターアタック、そのまま走り切りトライ。その後は相手チームにトライを奪われるも、東芝も得点を追加し前半24-7で折り返した。
後半最初に得点を取ったのは相手チーム、ペナルティーゴールとトライを奪われ24-17となる。東芝も奪い返すが後半34分にパスをインターセプトされ相手チームがトライ。
31-24と7点差に詰められるが最後は守り抜き最終スコアは31−24で勝利した。