チーム名 | 時間 | T | G | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
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前半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 21 | 24 |
後半 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | ||
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前半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21 |
後半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 21 |
出場メンバー
- 1金 寛泰
- 2森 太志
- 3深村 亮太
- 4梶川 喬介
- 5小瀧 尚弘
- 6山本 紘史
- 7李 聖彰
- 8山本 浩輝
- ○9小川 高廣
- 10中尾 隼太
- 11コンラッド・バンワイク
- 12東口 剛士
- 13宇薄 岳央
- 14ジョネ・ナイカブラ
- 15豊島 翔平
- 16橋本 大吾
- 17田中 圭一
- 18藤野 佑磨
- 19大野 均
- 20シオネ・ラベマイ
- 21高橋 昴平
- 22巴山 凌輔
- 23松延 泰樹
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
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後半 | ||
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14分 | 藤野 佑磨(深村 亮太) | 入替 |
17分 | 橋本 大吾(森 太志) | 入替 |
松延 泰樹(ジョネ・ナイカブラ) | 入替 | |
20分 | 大野 均(小瀧 尚弘) | 入替 |
25分 | 田中 圭一(金 寛泰) | 入替 |
30分 | シオネ・ラベマイ(李 聖彰) | 入替 |
35分 | 高橋 昴平(小川 高廣) | 入替 |
一時
前半 | |
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後半 | |
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カード
前半 | |
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後半 | |
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トライ
前半 | |
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25分 | ジョネ・ナイカブラ |
32分 | 小川 高廣 |
35分 | 豊島 翔平 |
後半 | |
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概要
レビュー
開幕戦を勝利し、素晴らしいスタートダッシュから迎えた第2戦。
昨年敗れたヤマハ発動機ジュビロ(以下:ヤマハ)と、敵地エコパスタジアムにて対戦しました。
この試合のレビューは、開幕戦の勝利の立役者でMOMを獲得した、11年目のベテラン、6番の山本 紘史選手の声と共にお届けします。
開幕戦を勝利するも、中5日とタイトなスケジュールで早くも迎えた大一番。
勢いをつけるためにも非常に大事な一戦であり、決勝トーナメント進出をかけて、早くも負けられないプライドを賭けた試合となります。
山本:次の試合まで中5日ということもあり、リカバリーを最優先に考えました。
開幕戦勝利によって、選手各人に自信が生まれ、チームとして高いモチベーションをキープしていた状態でしたので、絞り込んだポイントにフォーカスを当てることで一人一人がやるべきことを考えた結果、中5日でも、集中して臨むことができました。
また、私個人としても、ベテランとしての責任あるプレーで若い選手たちを牽引するべく、勝ちに拘って忠実にこなすことを意識し、決勝戦のつもりでこの試合に臨みました。
湿度が非常に高く、今にも雨が降り出しそうな天候の中、東芝のキックオフで試合はスタートします。
まず、お互いの拘りであるスクラムの攻防に注目します。
山本:ヤマハは間違いなくセットプレーで拘ってくるだろうと予測していましたので、その接点がこの試合のキーになると考え、絶対に負けないように意識しました。
試合序盤、拘るが故に、両チームともスクラムが中々安定しません。
先に優位にたったのは、ヤマハでした。
東芝は、スクラムでのプレッシャーから再三ゴール前に攻め込まれ、ラインアウトモールで圧力をかけられます。
しかし、この日の東芝のモールディフェンス、ゴール前ディフェンスは、非常に冴えていました。
この一連のプレーは、山本選手も、前半のキーポイントとしています。
山本:ゴール前に何度も攻め込まれますが、粘り強いディフェンスで、残り30センチのところでの攻防を何度も耐えきったのは非常に大きな意味をもちます。
ヤマハのモールを何度も押し返し、ヤマハがたまらずBKへ展開するも、東芝BKのディフェンスも良いプレッシャーをかけてターンオーバーし、ピンチを脱する理想的な形です。
そして、ピンチを耐え切ったのちに訪れたチャンス。
山本選手がこの日、チームとしてのベストプレーに選んだシーンがここでした。
前半25分:スクラムで良いヒットをして押しこむと、9番小川選手から14番ジョネ選手へボールが渡り、そこから彼の強さが際立ちます。
ヤマハのSHを弾きながらかわすと、タックルに来たWTBも弾き飛ばしタッチライン際を豪快に駆け抜け、この試合で最初の得点を奪います。(東芝 7-0 ヤマハ)
山本:スコアがなかなか動かない均衡を破り、あのスクラムからのファーストプレーでよくやってくれました。
あのような形から取ってくれるBKのトライには、FWとしては心身ともに非常に助けられます。
このプレーで停滞していた流れが一気に東芝に傾きました。
引き寄せた流れはしっかりと掴みます。
相手に優位性のあったスクラムも修正を行い、押し込んでペナルティを奪うなど、様々なプレーに上昇気流が現れます。
その勢いに乗って、前半32分に9番のキャプテン小川のトライ、前半35分にはこの日MOMに選ばれた11番バンワイクの突破からの豊島のトライなど、立て続けに得点を重ね点差を広げ、前半をリードで折り返します。(東芝 21-0 ヤマハ)
しかし、後半に入るとヤマハも修正してきます。
東芝陣に入り継続しながらディフェンスの穴を探るように、連続攻撃を仕掛けてきます。
それに対し、東芝 はディフェンス時の反則で自らピンチを招き、ヤマハにトライを奪われてしまいます。(東芝 21-7 ヤマハ)
その後、スクラムでペナルティを奪いPGで3点を奪いますが、東芝 の反則は修正されぬまま、更にトライを奪われジリジリと追い上げられます。(東芝 24-14 ヤマハ)
流れを変えるために、後半15分からリザーブの選手を入れると、山本選手が選ぶ後半のキープレーがすぐに見られます。
山本:後半のここまで、反則の多さなど色々と課題があった中、リザーブで入った選手が勢いを与えてくれました。
攻め込まれて苦しい場面での、自陣での橋本選手のジャッカルには、非常に助けられました。
このプレーで流れが再度東芝に傾いたことでチーム全体のメンタル面が落ち着き、リザーブとしての役割を大いに果たしてくれたように思います。
しかし、ここから一気に反撃という展開に持ち込みたいところでしたが、流れに乗り切れなかった原因も浮き彫りになりました。
スクラムでの劣勢、反則の繰り返しなどから、スコアを挙げることができないまま、取り戻した流れもまたヤマハに戻ってしまい、逆に追加点を与えてしまいます。(東芝 24-21 ヤマハ)
山本:トライを取り切れず、それが更に、引き戻した流れに乗り切れない要因となり、この試合の大きな反省点になりました。
3点リードで迎えたラスト10分。山本選手が個人としてベストプレーとする時間帯がきます。
山本:ラスト10分で3点差だった時間帯でハードワークを重ねられたことは、この試合の個人的なベストプレーに挙げたいと思います。
時間帯も点差もとても苦しかったですが、足はなんとか動いていたので、なにがなんでも勝ちたいという気持ちだけでボールキャリーを繰り返しました。
集中力を切らさず、自陣からアタックを繰り返し、絶対に相手にボールを渡さない。
敵陣に入っても決して守りに入らず、確実なプレーで相手に圧力を与えながらじわりじわりと前進する。
これこそが、今年の東芝の進化した部分ではないかと、あの苦しい時間帯に強く実感しました。
苦しい時間帯を耐え抜き、迎えたノーサイドのホーンは、皆の笑顔がはじける合図となりました。
(東芝 24-21 ヤマハ 最終スコア)
試合を終えた山本選手に、この試合の点数をつけてもらうと、65/100点という回答でした。
最後、粘りに粘り勝利を奪い取ったことは評価に値するものの、後半の戦い方には課題が多く残る、ということをしっかりと認識した分析でした。
最後に山本選手から一言。
山本:ウォーミングアップから、この試合にかける想いを一人一人が表に出し、モチベーションを高く保ちながら試合に臨むことができました。
後半の試合内容にはまだまだ課題が残りますが、自分たちを信じて最後まで粘り強く戦うことが出来たことは、成長した部分だと思います。
次の試合に向けてまた良い準備を重ね、勝ってボーナスポイントを取れるように頑張ります。
ジャパンラグビートップリーグカップ2019の第2節は6月29日(土)にエコパスタジアムにて、ヤマハ発動機ジュビロと対戦した。
前半25分までは膠着状態が続き、東芝は敵陣にいる時間も短く防戦一方であった。得点が動いたのは前半25分、敵陣22m右スクラムからナイカブラがフィジカルの強さとスピードで走り切りトライ。
前半32分には敵陣ゴール前ラインアウトからこぼれたボールを小川が拾いそのままトライ。続く前半35分には自陣からバンワイクが抜け出し、最後は豊島にパスし走り切りトライ。前半21-0で折り返した。
後半に入ると先制点は相手チーム、後半4分にトライを奪われゴールも成功、しかし後半8分相手チームが自陣で反則しバンワイクがペナルティーゴールを決め24−7となる。
その後は後半16分と27分に相手チームにトライを奪われるどちらもゴールを決め24−21に詰め寄られるが最後は守り抜き最終スコアは24−21で勝利した。