チーム名 | 時間 | T | G | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
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前半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 21 | 42 |
後半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 21 | ||
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前半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
後半 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
出場メンバー
- 1田中 圭一
- 2橋本 大吾
- 3深村 亮太
- 4梶川 喬介
- 5シオネ・ラベマイ
- 6山本 紘史
- 7李 聖彰
- 8山本 浩輝
- ○9小川 高廣
- 10中尾 隼太
- 11コンラッド・バンワイク
- 12渡邊 太生
- 13東口 剛士
- 14宇薄 岳央
- 15豊島 翔平
- 16森 太志
- 17眞壁 照男
- 18藤野 佑磨
- 19小瀧 尚弘
- 20大野 均
- 21高橋 昴平
- 22巴山 凌輔
- 23松延 泰樹
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
---|---|---|
29分 | 小瀧 尚弘(山本 浩輝) | 入替 |
後半 | ||
---|---|---|
14分 | 藤野 佑磨(深村 亮太) | 入替 |
17分 | 森 太志(橋本 大吾) | 入替 |
26分 | 大野 均(山本 紘史) | 入替 |
高橋 昴平(小川 高廣) | 入替 | |
31分 | 眞壁 照男(田中 圭一) | 入替 |
36分 | 巴山 凌輔(東口 剛士) | 入替 |
一時
前半 | |
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後半 | |
---|---|
カード
前半 | |
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後半 | |
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トライ
前半 | |
---|---|
5分 | 橋本 大吾 |
30分 | 山本 紘史 |
39分 | 宇薄 岳央 |
後半 | |
---|---|
5分 | 橋本 大吾 |
19分 | 李 聖彰 |
41分 | コンラッド・バンワイク |
概要
レビュー
2連勝で迎えた第3戦は、東日本大震災以降に復興支援などで毎年訪れている福島県のJヴィレッジにて、宗像サニックスブルース(以下:サニックス)と対戦しました。
津波によって被害を受けた河川敷に芝生を植えてグラウンド復旧に協力したり、中高生に対してラグビークリニックを行ったりと、福島県は東芝にとって非常に縁の深い場所であり、県内の方々からも第2のホームとして温かく迎えて頂き、悪天候にも関わらず1800人近い方にお越しいただきました。
この試合のレビューは、今シーズンカップ戦初先発で10年目のベテラン、12番の渡邊 太生選手の声と共にお届けします。
渡邊:リーグ戦も3戦目となってメンバーの入れ替えもあり、まずはコミュニケーションを大事にプレーすることを意識しました。
暑さでミスも多く、決して良い練習とは言えなかったのですが、個人個人でしっかり準備しよう、という意思は見られました。
渡邊選手のコメントにもあるように、気温や疲労の影響で高い集中力を保つのが難しいかった3戦目。今シーズンの東芝の真価が問われる一戦でした。
決勝トーナメント進出においては、勝ち点5での勝利が非常に重要で、ただ勝つだけではダメだ、という意識をチーム全体でしっかりと共有して試合に臨みます。
恒例のジャージプレゼンテーションは、前年度キャプテンのリチャード・カフイ選手。
渡邊:同じポジションのカフイからジャージを渡されて、彼の分もしっかりとプレーしよう、と強く決意するとともに、ゲーム展開によってベテランとして自分はどのようにゲームを遂行したらいいか、をイメージしました。
ここまで勝ち星を重ねることができてチームはとても良い状態だったので、その雰囲気を更に後押しすることを意識して試合に臨みました。
渡邊選手に試合前のジンクスやルーティーンを聞いたところ、試合前は自分の枕でしっかりと睡眠をとることだそうで、この日の前泊にも持参しており、個人としてもしっかりと準備を整えていました。
迎えた試合当日は、雨が降ったり止んだりと、安定しない天候の中で行われました。
時折、強風と共に強い雨が吹き荒れるという最悪のコンディションの中、東芝のキックオフで試合が始まります。
悪天候のため、ミスを連発する可能性がある中、どちらが最初に主導権を握るかが非常に重要です。
渡邊:最初のラインアウトにおいて、ミスを恐れず一番後ろでボールをキャッチする選択をし、見事素晴らしい精度で獲得したことにより、14番宇薄のラインブレイクを生み、結果的に相手のペナルティーを誘ったプレーは、前半の勢いを促すキープレーでした。
渡邊選手の挙げるキープレーからの3度に亘るラインアウトモールにより、前半5分に2番橋本選手がトライを奪います。(東芝 7-0 サニックス)
渡邊:このトライは、試合を優位に進める上で非常に大きなきっかけとなり、この試合におけるチームのベストプレーだったと思います。
悪天候の中では、試合を優位に進めるも容易に追加点を奪うことは難しく、中々スコアが動かない時間帯が続きます。
渡邊:追加点が奪えない状態が続くと、相手が攻めるチャンスも増えます。
お互いアタックでミスが増えるため、ディフェンスでプレッシャーをかけることが一番の攻撃になります。
前半10分の相手の連続攻撃に対して、ディフェンスラインをしっかりとオーガナイズして仕留めたタックルは、この試合での自分自身のベストプレーであったと思います。
渡邊選手の素晴らしいディフェンスによって相手の攻撃を封じ続け、逆にチャンスに繋げます。
前半30分、相手陣20m付近でのスクラムから、FW・BK一体となった連続攻撃で、6番山本選手がトライ、前半終了間際の39分にも敵陣ゴール前スクラムから、9番小川選手が持ち出して最後は14番宇薄選手がトライを奪い、前半をリードで折り返します。(東芝 21-0 サニックス)
後半に入り、お互い修正する中で、前半同様どちらが主導権を奪うかがカギになります。
渡邊:後半5分、サニックス陣22mからのラインアウトモールを22m押し切ってのトライは、相手に勢いを与えない値千金のトライ。(東芝 28-0 サニックス)
同時に、東芝の強力FW復活を予感させる、圧巻のモールでした。
後半19分にも、ゴール前スクラムを押し切って7番李選手がスクラムトライを奪います。(東芝 35-0 サニックス)
渡邊:この試合でチームとして拘ったプレーは、セットプレーとエリアマネジメントでした。
しっかりとエリアを獲得すれば、FWが必ずセットプレーを圧倒してくれると信じていました。
個人的にも、アタックのポゼッション(ボール支配率)を上げるためにオーガナイズし、セットプレーのチャンスを広げることに努めました。
終盤に、サニックスに1トライを奪われますが、最後は新人選手が体を張ります。(東芝 35-5 サニックス)
ラスト1プレーになり、開幕戦からリザーブに名を連ねながらも出番の無かった、この日東芝初キャップ獲得の22番巴山選手が、サニックスが自陣から攻めてミスしたボールを見事なセービングで奪います。
そして最後は、こちらも新人の21番高橋選手が持ち出して相手3人を引き付けたところへ11番バンワイク選手が走り込み、ダメ押しのトライを奪いました。(東芝 42-5 サニックス 最終スコア)
試合を終えた渡邊選手に、この試合の点数をつけてもらうと、70/100点という回答でした。
そして、渡邊選手の選ぶ、この試合のMOMを挙げてもらうと、終始圧倒していたセットプレーの要である、今季初先発の1番田中選手でした。
この試合におけるセットプレーの重要性とその結果を踏まえた、素晴らしい人選であると思いました。
最後に渡邊選手から一言。
渡邊:この試合に向けて試合前から意識していた勝点5を取ることができて非常に嬉しく思います。
雨でお互いハンドリングが悪く、決していい試合と言える内容ではなかったですが、セットプレー、ディフェンスが良くその差が勝利に繋がったと思います。
ディフェンスはこのままの調子を維持し、アタックをしっかりと修正して次へ臨みたいと思います。
次節は、ホーム秩父宮ですので、まだまだ進化する東芝を大勢のファンの方にお見せできればと思います。
今季初のナイターゲームです。大勢の方のお越しをお待ちしております。
ジャパンラグビートップリーグカップ2019の第3節は7月6日(土)にJヴィレッジにて、宗像サニックスブルースと対戦した。
開始早々前半5分にラインアウトからモールを形成し、押し込み橋本がトライ。その後、雨天ということで、お互いにミスが続き、前半30分までは膠着状態が続くが、後半30分にゴール前ラックから山本紘がトライ、前半終了間際には宇薄がトライを決め追加点を奪い前半21-0で折り返した。
後半に入っても、FWの優勢から後半5分ラインアウトモールを形成し押し込み橋本がトライ。
後半19分にはゴール前東芝ボールスクラムをそのまま押し込みトライ、その後相手チームにトライを奪われるも、後半終了間際に追加点を奪い、最終スコアは42−5で勝利した。