チーム名 | 時間 | T | G | P・T | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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前半 | 3 | 2 | 0 | 2 | 0 | 25 | 53 |
後半 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 28 | ||
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前半 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 | 17 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 |
出場メンバー
- 1藤野 佑磨
- 2平田 快笙
- 3眞壁 照男
- 4梶川 喬介
- 5小瀧 尚弘
- 6○リーチ マイケル
- 7マット・トッド
- 8山本 浩輝
- 9高橋 昴平
- 10ジャック・ストラトン
- 11桑山 聖生
- 12セタ・タマニバル
- 13桑山 淳生
- 14ジョネ・ナイカブラ
- 15豊島 翔平
- 16大内 真
- 17金 寛泰
- 18知念 雄
- 19シオネ・ラベマイ
- 20佐々木 剛
- 21杉山 優平
- 22松永 拓朗
- 23東口 剛士
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
---|---|---|
後半 | ||
---|---|---|
11分 | 金 寛泰(藤野 佑磨) | 入替 |
知念 雄(眞壁 照男) | 入替 | |
22分 | シオネ・ラベマイ(梶川 喬介) | 入替 |
東口 剛士(セタ・タマニバル) | 入替 | |
杉山 優平(高橋 昴平) | 入替 | |
23分 | 佐々木 剛(山本 浩輝) | 入替 |
30分 | 大内 真(平田 快笙) | 入替 |
32分 | 松永 拓朗(マット・トッド) | 入替 |
一時
前半 | |
---|---|
後半 | |
---|---|
カード
前半 | ||
---|---|---|
後半 | ||
---|---|---|
37分 | 東口 剛士 | イエローカード |
トライ
前半 | |
---|---|
9分 | 山本 浩輝 |
12分 | ジョネ・ナイカブラ |
40分 | セタ・タマニバル |
後半 | |
---|---|
5分 | 高橋 昴平 |
21分 | リーチマイケル |
33分 | ジョネ・ナイカブラ |
42分 | 佐々木 剛 |
概要
レビュー
第6節のHonda HEAT(以下:ホンダ)との対戦は、高校ラグビーの聖地である東大阪市花園ラグビー場で行われました。
ここは、昨シーズンの第2節で訪れて以来、久々の試合会場です。
関西方面での試合開催の機会が少ないこともあり、関西出身の選手にとっては、いつも以上に意欲が高まる1週間であったと思います。
迎えたメンバー発表では、23人中、7人の関西出身選手(藤野佑磨、山本浩輝、ジョネ・ナイカブラ、金寛泰、杉山優平、松永拓朗、東口剛士)がメンバー入りしました。
特筆すべきは、過去最短での試合登録となった、ルーキーの22番松永拓朗選手です。3月に天理大学を卒業したばかりですが、大学日本一の一躍を担ったその実力は東芝でもしっかりと評価され、その落ち着いたプレースタイルからチーム内での信頼も既に厚く、周囲も納得のメンバー入りとなりました。
そしてもう一人、23番東口剛士選手。
この選手以上に強い思いを持ってこの試合に望んだ選手はいなかったと思います。
入社5年目にして、トップリーグデビュー戦。(2018-19シーズン/トップリーグカップ戦等には出場経験あり。)今シーズン、常にK9の先頭に立ち、プレーで、時には自身の言葉で選手を奮起させ、チームのために体を張り続けたザ・チームマン。これまでの敗戦をメンバー外の立場から見守り続け、涙を滲ませ悔しさを露わにしていた姿は、今のチームに足りない部分を強く訴えかけてくれたようで、とても象徴的でした。
連敗中のチームにとって、自信を取り戻すために本当に必要な準備とは一体何なのか、一人ひとりがベクトルを自分に向けてやるべきことにフォーカスし、しっかりと責任を持って臨んだ1週間でした。
チームとは個の集まりであり、先ずは個の意識向上が必要不可欠です。
我々が今一番やるべきことは、チーム・仲間を信用すること。
今までやってきたことを信じ、それをやり切ることです。
上手く軌道にのらないとき、自分たちを信用できずに迷いが生じることが、チームとして一番の足枷になります。
「我々は正しいことをやっている」というマインドを持つことが、ここから勝ち続けるために一番必要なことであると改めて確認しました。
今節のジャージプレゼンテーションは、日本ラグビー界が誇るレジェンド、大野均普及担当が務めました。
今シーズン1勝3敗、2連敗中という非常に苦しい状況の中、大野は自身の経験もふまえてゆっくりと重みのある言葉で皆に伝えました。
「ここまでの試合において、全ての対戦相手が、東芝戦に対して少なからずプレッシャーを感じながら試合に臨んでいたと思う。それは我々が築いてきた確かなイメージであり、武器であった。しかし、今シーズン、相手チームをそのプレッシャーから解放させてしまったのは、紛れもなく自分たち。ミスを繰り返したり規律を守り切れなかったりなど、自分たちが原因で、相手に自由にプレーさせてしまっている。」
「明日の対戦相手のホンダも間違いなく、試合前はプレッシャーを感じている。ではそのプレッシャーをどう活かせばいいのか。それはとてもシンプルで、相手がプレッシャー(脅威)に感じていることをそのままぶつける、ということ。フィジカルで前に出て、ボールをキープし続け、何重にもフェーズも重ねてトライを獲る。それが、相手チームが避けたいことであるし、それをやり続けることで、『やはり東芝は強い』というプレッシャーを相手に与え続けることができる。そんな試合をして欲しい。」
「それでももちろん、上手くいかない時間帯がきっとある。そうなったときも、NTTコム戦のようにノーラックで簡単にトライを許すようなプレーや、規律が乱れペナルティを重ねるような事態は、絶対に避けてほしい。それは、試合に向けてしっかり準備してくれたK9に対しての礼儀でもあるはず。仮にトライを獲られたとしても、集中したディフェンスを繰り返すことで被得点に至るまでに相手が何フェーズも重ねる、そんな場面が展開されると、ファンの方々にも必ずメッセージとして伝わる。明日はそんなプレーを心がけてほしい。」「明日は若手の選手が多くメンバー入りしているが、世代に縛られず、これから渡すジャージの重みを感じてメンバー全員がブレイブルーパスのプライドをもってほしい。あとはやるだけ。」
厳しくも優しさに溢れた叱咤激励、そしてプライドの重要性。
東芝のジャージを20年近く着続けたチームメイトの言葉は、メンバーにも深く突き刺さったはずです。
この試合では、前節までの修正点であったブレイクダウンでのファイトがしっかりと修正され、試合開始直後に先制点を奪ったホンダに対してそのまま主導権を握らせることはありませんでした。
相手にペースが傾きそうになった場面でも、これまで積み上げてきたことを信じて辛抱強く堪え、再び自分たちへ流れを取り戻すことができました。
結果は53−17、久しぶりの圧勝となりました。
今季2勝目、ロッカールームは晴れやかな笑顔で溢れ、勝利の際に歌うルーパスマーチ(藤野選手考案)も2試合ぶりに皆で歌うことができました。
「勝利から学ぶ」ということはやはり、何よりも一番ポジティブな成長に繋がります。
重い空気から少しだけ解き放たれたような、選手のそんな安堵の表情がとても印象的でした。
試合後、トッドブラックアダーHCは、「今日はとても良い試合だった」と笑顔で和やかに皆を労いました。
「FWがモールから非常にいいトライを獲り、BKも自ら作り上げたチャンスからスコアを挙げた。ブレイクダウンに関しても今シーズンで一番の出来だった。基本的なことを落ち度なくきちんとやり切れば、良いパフォーマンスができる能力は我々にもやはりある、ということをこの試合が証明してくれた。ラグビーはとてもシンプルなスポーツ。改めてそう感じた。」
「さて、ここで終わる?」というHCの問いかけに空気が一変。
皆一同に首を横に振りました。
「そう、ここからが本領。やるべきことは、皆わかっているはず。東芝がどれだけできる力を持っているのか、ここからもっと見せていこう。自信を持って。」
「今日の試合において、私が皆を一番誇りに思った部分は、思うように流れにのれない場面でもきちんと対応できたこと、その忍耐強さ。その根気は、チームの一番大事なコアな部分。そして、若手選手の活躍も素晴らしかった。チームに非常に勢いを与えてくれた。トップリーグデビューのタクロー(松永)、そしてツヨシ(東口)。本当によくやってくれたと思う。」
「そして、ドライバーズグループ、ディフェンスグループ、ブレイクダウングループ、それぞれのリーダー陣もしっかりステップアップしてくれた。リーダーがゲームをコントロールできていれば自ずと課題が鮮明になるので、試合中に修正して自分たちのペースを保つことができる。今日の試合は成長が見えた。」と選手全員を改めて賞賛した上で、以下に続くように、良い試合ができた背景についてもしっかりと言及しました。
「試合において良いパフォーマンスを出せた裏には、2つの大きな存在がある。1つは、紛れもなくK9のサポート力の高さ。彼らがいつも以上にハードワークをしてくれたことで素晴らしい準備ができた。この人間力の高さは、このチームが持つ素晴らしい財産であり誇るべきものだ。そして忘れてはならないのが、応援してくれているファンやサポーターの存在。連敗しても諦めず応援してくれる人がいるということに我々がどれだけ支えられているか、再度認識しよう。」
最後に、ゲームキャプテンを務めたリーチが締めました。
「今日の試合を価値あるものにするために、ここから更に成長しないといけない。一貫性をもってやり続けることは、意外に難しい。だからこそ、先週よりも少しでもいい準備をする意識が大切。常に『勝つ』イメージをもって準備し、チームとして全員で成長していこう。」
次節はリーグ戦の最終節、4月11日(日)13:00〜 ミクニワールドスタジアム北九州にて宗像サニックスブルースとの対戦です。
手堅く連勝してトーナメントへ向けて弾みをつけ、ここから続く試合を全て勝利で飾ってシーズンを締めくくれるよう、一戦一戦しっかりと成長していきたいと思います。
次節も応援宜しくお願いします。
ジャパンラグビートップリーグ2021の第6節は4月4日(日)に東大阪市花園ラグビー場にて、Honda HEATと対戦した。試合は前半4分、相手チームに先制され0-7。前半9分、敵陣スクラムで獲得したペナルティーからタッチに蹴りだすと、FWがラインアウトからモールを押し込みそのまま押し込んでトライ、5-7。前半12分、敵陣10m付近で相手のボールを奪うと右サイドに展開、タマニバルがディフェンス2人を外して前に出るとトッドへオフロードパス、トッドからパスを受けたナイカブラが22mを走り切りトライ、ストラトンのゴールキックも決まり12-7。前半18分、ストラトンがペナルティーゴールを決めて15-7。前半23分、相手チームにペナルティーゴールを決められ15-10。前半26分、ストラトンが再びペナルティーゴールを決めて18-10。前半40分、敵陣22m付近ラインアウトからボールを継続、最後はタマニバルがディフェンスの間を抜け出してそのままトライ、ゴールも決まり25-10で前半を折り返す。
後半5分、自陣10m左ラインアウトからアタックを継続すると、リーチからのパスでタマニバルが抜け出しサポートしたトッドに繋ぎラックを形成、ラックサイドを突いた橋が強さを見せそのままインゴールに持ち込みトライ、ストラトンのゴールも決まり32-10。前半21分、敵陣左スクラムからタマニバルが縦をつくと、FWがラックサイドを連続攻撃、最後はリーチがねじ込みトライ、ストラトンのゴールも決まり39-10。後半33分、敵陣22付近で相手からボールを奪うと素早くBKに展開、ストラトンがスペースに蹴ったボールにナイカブラが反応、タックルを受けながらもトライ、ストラトンのゴールも決まり46-10とリードを広げる。後半36分、相手チームにトライを奪われ46-17。後半42分、敵陣ゴール前右スクラムからボールを継続、ラックサイドでFWが拘りをみせると、最後は佐々木が押さえてトライ、ゴールも決まり53-17で勝利。勝ち点5を獲得した。