Q&A会(テキスト) オンライン座談会1「情報系出身の人」

オンライン座談会1

情報系出身の人

~情報系出身の社員が語る、東芝における立ち位置とそこから見える景色~


  • データ
    サイエンティスト
    吉田さん

  • プロセス
    イノベーター
    廣瀬さん

  • プロジェクト
    マネジャー
    松本さん

  • データ
    サイエンティスト
    田中さん

  • サービス
    デザイナー
    村上さん
2024年1月29日(月)17:30~18:10
(18:15~18:30 Q&A会)

【質問】 テレワークは多いのでしょうか?職場のコミュニケーションで困ることはないでしょうか?

  • 司会

    次のご質問は皆さんにお答えいただきたいと思います。
    テレワークは多いのでしょうか?職場のコミュニケーションで困ることはないでしょうか?
    それでは吉田さんからお願いしてよろしいでしょうか?

    吉田

    私の部署は基本的にテレワークになっています。人によっては月に一回しか出社しないこともあります。コミュニケーションで困ることはやはりリモート会議ですね。常にカメラをオンにしているわけではないので、相手の人が分かっているのか分かっていないのかリアクションがなかなか見えず、マイクもミュートになっていたりすると一切反応が分からないこともあり、話している時に伝わっているのかの判断がなかなか難しいというのが課題と感じています。

  • 司会

    確かに相手が直接見えないことによるコミュニケーションの難しさというのはありますよね。
    それでは廣瀬さんはいかがでしょうか?

    廣瀬

    私は、今週は3日出社、2日テレワークぐらいのペースになっています。自分の部署では実験をやる仕事もあればアルゴリズム開発などソフトウェアをやる仕事もあります。その時々の仕事によって、実験の時はもうずっと詰めることもありますし、アルゴリズム開発だとPCで仕事が出来ますのでずっとテレワークということもあります。
    コミュニケーションについては、研究している時に誰かとディスカッションしたいなと思うことがありまして、やっぱりホワイトボードでこうやって書きながらワイワイやりたいなっていうのがあるので、そういうことが出来ないのがテレワークの困るところかなと思います。私たちのグループでは週に一日皆でそこに出社しましょうという日を決めて、コミュニケーション活性化を図るようなことはしています。

  • 司会

    コミュニケーション不足にならないように、そういった機会も設けられているのですね。
    ありがとうございます。それでは松本さんはいかがでしょうか?

    松本

    はい、私の部門ではほぼ全員がテレワークになっています。私自身としては年に数回程度健康診断などで出社するレベルです。困ることとしては、お客様や社内とは基本的にウェブ会議になっているのですが、雑談する時間がなかなか取れていないところです。それもあり、関係性というところで深くなれているのか少し不安に思っている部分はありますね。

  • 司会

    やっぱり直接お会いしないことによるコミュニケーション不足じゃないですが、なかなか深いところまで知り合うというのは難しいところですよね。ありがとうございます。
    それでは田中さんはいかがでしょうか?

    田中

    はい、私の場合はほぼテレワークになっていまして、月の出社はほぼゼロ回になっています。コミュニケーションで困ることは、特に初めてお付き合いする方です。今までテレワークが普及する以前にやり取りのあった方々は良いですが、初めてやり取りする方とはやっぱり対面で話したいなっていうのがあります。主に二パターンあって、一つはチームにメンバーが増えた時、もう一つは営業の方とか他部署の方で新しくお仕事をする方です。前者の方は飲み会をするとか、週に1回リアルでミーティングするとか、後者の場合は初回の仕事の打ち合わせは顔合わせも兼ねてリアルで開催しましょうとか、そういった工夫することで試行錯誤しながらそのデメリットをなるべく小さくしようかなと努めています。

  • 司会

    ありがとうございます。やっぱり意識的に直接会う機会を設けているのですね。
    ありがとうございます。それでは村上さんはいかがでしょうか?

    村上

    私は週3回、リモートワークで週1日出社というような半々のペースでやっています。ただ製品の測定など実際に会社に行かないとできない業務が集中したりする時は、一か月ぐらい出社が続くこともたまにはありますね。
    コミュニケーションの難しいことについては、私の所属している会社ではメンター制度と言って先輩社員が新入社員の面倒を数年間見る制度があるのですが、その面倒を見てくれる先輩社員がちょっと忙しくてなかなか声かけづらいっていうことがあります。ただ、職場自体の雰囲気はいいので、別の先輩社員に質問してその場を解決することが今まで何度もありました。

  • 司会

    そういった制度を設けることでコミュニケーションが取りやすいような雰囲気作りにも取り組んでいらっしゃるというわけですね。ありがとうございます。皆さん総じてテレワークが非常に多くなっているのですね。なかなかコミュニケーションが取りにくい環境と思いますが、そんな中でも皆さん工夫してお仕事に取り組まれているようです。

【質問】 研究部署と商品企画の部署との違いについて教えてください。また、田中さんの業務は、基本的に直接お客様と関わらず、研究や製品開発を行う形なのでしょうか?

  • 司会

    次の質問は、田中さんへのご質問です。
    研究部署と商品企画の部署との違いについて教えてください。また、田中さんの業務は、基本的に直接お客様と関わらず、研究や製品開発を行う形なのでしょうか?という質問が届いております。

    田中

    まず、研究部署と商品企画の部署の違いでいうと、研究はもう本当に大学の研究室みたいな形で最新の論文を読んで実装して実際のデータで試し改善して、というサイクルをぐるぐるぐるぐる回すっていう仕事になります。一方の商品企画は、本当に様々な仕事があるのですけれども、例えばその市場でどのようなニーズがあるかマーケティング調査を行ったり、競合他社がどのような製品を出していてうちの会社ではどこを強みにするか、お客様に対してどのような優先順位で機能を開発していくか、ビジネス目線で見てその商品をどう仕立てていくか、どういった方向性に進むかの判断をするなどの業務があります。
    二つ目の質問ですが、基本的に研究開発ではお客様と直接話す機会はそんなに無いかなという状態で、基本的には営業の方など社内のどこかの部署を通して、お客さまの情報が入ってくるという状態が多いです。けれども、私は個人的にはもっとお客様のニーズを直で聞きたい、ビジネス目線をもっと学びたいと思っていたこともあり、自分から希望して商品企画を勤めさせてもらったという経緯があります。

  • 司会

    そういった経緯があったのですね。また、部署との違いについてもよくお分かりいただけたかと思います。
    ありがとうございます。

【質問】 データサイエンスで主に使うプログラミング言語は Pythonでしょうか?

  • 司会

    さあ、それでは、次のご質問です。
    次のご質問は皆さんにお答えいただきたいと思います。
    データサイエンスで主に使うプログラミング言語は Pythonでしょうか?
    吉田さんからお願いしてよろしいですか?

    吉田

    はい、おっしゃる通り基本的にはPythonを使うことが多いです。それを使って自分たちでデータを内部で解析したり新しいアルゴリズムを試したりしています。ただPythonだけではなくて、既存の製品にアップデートで積み込んで搭載するといった場合は、その既存製品で使われている環境に合わせる必要もあります。例えば、計算リソースが限られている環境で使うような製品であれば一番オーソドックスなC言語を使わなければいけなかったケースもあります。色々なケースはありますが、基礎検討する時は大体Pythonを使っている方が多いです。

  • 司会

    ありがとうございます。
    廣瀬さんはいかがでしょうか?

    廣瀬

    やっぱり最初の検討にはPythonを使うことが今は多くなってきています。ただ、吉田さんがおっしゃられたように十年前は、CとかC++を使っていたことが多かったので、そのコードベースが残っていたりする場合にはそれを引き継いでC言語で、ということもあったりします。

  • 司会

    松本さんはいかがでしょうか?

    松本

    私は実際にあまりコードを書いてないので具体的なところをお話することは難しいのですが、私の部門ではウェブアプリなどの開発も行っていますのでPython以外にもJava Scriptなどを活用しています。

  • 司会

    ありがとうございます。それでは、田中さんはどうでしょうか?

    田中

    はい、私も基本的にはPythonで研究開発を行っています。一方で速度が求められる処理とかはC++系の言語で書いたりしますね。

  • 司会

    それでは、次に村上さんお願いいたします。

    村上

    私は業務でデータサイエンス系のことをしないので何とも言えないですね。

  • 司会

    失礼いたしました。ありがとうございます。基本的に皆さんPythonを使っていますが他言語を使う機会もあるということでお答えいただきました。お分かりいただけましたでしょうか。

【質問】 東芝を選んだ理由、また仕事で大変なことについて教えてください

  • 司会

    それでは次のご質問に移らせていただきたいと思います。次のご質問は皆さんにお答えいただきます。
    東芝を選んだ理由、また仕事で大変なことについて教えてくださいとのことです。
    それでは吉田さんお願いいたします。

    吉田

    まず東芝を選んだ理由についてですけれど、私は学生の頃に学会で東芝の方が研究発表されているのを聞いて面白そうだなと思いまして、そのことをたまたま指導教員の先生に話したら知り合いだからインターンでも行ってきたらっていう風に話が進みまして、実際に東芝の研究所でインターンを一ヶ月ぐらいさせていただきました。その時にチームの雰囲気とか色々知ることが出来て、この会社は面白そうだなと思って入社したという経緯があります。

  • 司会

    学会やインターンでの経験がきっかけというわけですね。ありがとうございます。
    お仕事で大変なことって何かありますか? 仕事でいろいろ大変だと思いますが特に印象に残っていることがありましたら。

    吉田

    うーんそうですね。学生さんがどういう雰囲気で聞きたがっているかちょっと想像つかないところはありますが、やはりあのお客様がいることが多いですので絶対に守らなきゃいけない期限とかの重みがちょっと違うのかなというのがあります。例えば学生さんの頃でよくある論文投稿だと、次の学会に延ばすみたいなことも許される場合もあるかもしれません。会社でもそういう締め切りもあるのですけど、時にはこう絶対にここに間に合わせなきゃいけないという時があるので重さが少し違うかなという気はします。

  • 司会

    ありがとうございます。
    きっと参考になったかと思います。それでは廣瀬さんいかがでしょうか?

    廣瀬

    はい、そうですね。東芝を選んだ理由ですけれども、自分は就職活動している時は東芝に限らずメーカーを色々受けましたが、私が今も所属している生産技術センターを見学した時に色々仕事のやり方とか教えてもらって、大学では自分一人で研究していたこともありましたが、人に使ってもらって喜ばれるようなことしたいという話を色々聞かせてもらって、いいなと思ったのがきっかけで入りました。

  • 司会

    仕事で大変なことは何かありますか?

    廣瀬

    納期も大切ですし、やっぱり何が何でもここまでに結果出さなきゃいけないっていう時があり、お客様もいる中で調整してやりくりしていくところが日々大変かなと思っているところです。

  • 司会

    結果が大いに求められるというところはやはり大変なところかと思います。
    それでは松本さんはいかがでしょうか?

    松本

    はい、私が東芝を選んだ理由としては、製造業としての長い歴史を持つことであったり、その知見をたくさん持っているというところですね。私自身は情報系だったのですが、情報系と東芝が保有している知見を生かして今後世の中をもっとより良くするっていうところに貢献できるのではないかと思い選びました。

  • 司会

    東芝の歴史や知見がきっかけだったというわけですね。
    それでは印象に残っているお仕事の大変なことあれば、お聞かせください。

    松本

    そうですね。今社内で関わっている人もそうなのですが、お客様も熟練の技術者というところが多くなっておりまして、私自身の知識不足という点で少し大変だなと考えております。

  • 司会

    就職した後も日々勉強という感じなのですね。ありがとうございます。
    それでは田中さんはいかがでしょうか?

    田中

    はい、私が東芝を選んだ理由ですが、就活をしている時に同業他社と研究開発のテーマを比べました。研究開発のテーマはその企業が将来どこを目指しているか、どういう技術を尖らせていくかっていうところが現れる部分であり、そこで他社と比べた時に一番ワクワクした、一番自分の好みに合っているなと思い東芝を選びました。

  • 司会

    ワクワクするって大事ですよね。楽しく仕事ができるかどうかというところも大切なポイントだと思います。
    それでは大変だったこと、何かあれば教えてください。

    田中

    はい、大変なこと、日々大変だと感じていることは、大きな会社なのでルールが多いっていうところですね。でも逆に言うと、色々なルールがあるのはそれまで培われてきた失敗だったりノウハウの結集でもあると思うので、そういう意味でそういったノウハウを土台にその上で仕事をできるという意味ではプラスだと捉えることもできるのかなと思っています。

  • 司会

    大きい会社であるからこその大変さというのもあるわけですね。ありがとうございます。
    それではお時間も迫ってまいりましたので、一応村上さん回答を持ちまして最後の質問とさせていただきたいと思います。
    それでは村上さんお願いいたします。

    村上

    私が東芝を選んだ理由は二つありまして、一つは東芝に行った自分の研究室のOBの方々の人柄がとても良かったこと、もう一つはその人たちから聞いた東芝の印象がすごく良かったことです。職場環境は険悪じゃなくて皆で頑張っているような話を聞いて東芝に行ってみたいなと思いました。

時間の関係でQ&Aコーナーで取り上げることが出来なかった質問と回答を以下にまとめます。(事務局より回答)

【質問】デジタルイノベーションテクノロジーセンターとデジタルソリューション事業との違い、大学院と学部の比率について、お聞きしたいです。

  • 回答

    デジタルソリューションはIoTやAIなどのデジタル技術や量子技術を活用した製品・サービスをお客様に向けて事業展開しています。デジタルイノベーションセンターは東芝本社の研究開発・エンジニアリング組織であり、東芝グループ共通の機能としてあらゆる製品・サービスに係るソフトウェア技術の提供、また製品・サービスの開発に直接係る技術リソースの提供を行っています。学部卒と修士卒の比率については、非公表となっております。

【質問】先ほどのお話のなかで、サンプルコードのお話や業務効率化のためにコーディングをするというお話があったと思います。
コーディングを伴う業務について詳しくお聞きしたいのと、他にコーディングを行う場面があるかということについてお聞きしたいです。

  • 回答

    コーディングを伴う業務として、お客様に提供するソフトウェアの製品・サービスのコードを作成することもあり、またハードウェア製品に搭載する組み込みソフトウェアとして作成することもあります。それらのPoC(プルーフ・オブ・コンセプト)等においてサンプル提供のためのコーディングもあります。また業務効率化のために社内ツールを作成するためのコーディングもあれば、研究開発向けにシミュレーションや分析のツールを作成するためのコーディングもあります。

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