ジャパンラグビートップリーグ
2018-2019 第5節
2018年10月6日(土)13:00〜
ヤマハスタジアム(磐田)
東芝ブレイブルーパス | 7 − 27 | ヤマハ発動機ジュビロ |
- 7
- 27
チーム名 | 時間 | T | G | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
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前半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 | 7 |
後半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
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前半 | 2 | 1 | 1 | 0 | 15 | 27 |
後半 | 2 | 1 | 0 | 0 | 12 |
出場メンバー
- 1三上 正貴
- 2湯原 祐希
- 3浅原 拓真
- 4梶川 喬介
- 5小瀧 尚弘
- 6リーチ マイケル
- 7藤田 貴大
- 8德永 祥尭
- 9小川 高廣
- 10マイク・ハリス
- 11宇薄 岳央
- 12ジョニー・ファアウリ
- ○13リチャード・カフイ
- 14ジョネ・ナイカブラ
- 15コンラッド・バンワイク
- 16森 太志
- 17橋本 大吾
- 18知念 雄
- 19ヘンコ・フェンター
- 20山本 紘史
- 21藤井 淳
- 22中尾 隼太
- 23松延 泰樹
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
---|---|---|
22分 | 松延 泰樹(リチャード・カフイ) | 入替 |
32分 | 中尾 隼太(コンラッド・バンワイク) | 入替 |
後半 | ||
---|---|---|
0分 | 知念 雄(浅原 拓真) | 入替 |
15分 | ヘンコ・フェンター(藤田 貴大) | 入替 |
22分 | 森 太志(湯原 祐希) | 入替 |
31分 | 山本 紘史(德永 祥尭) | 入替 |
藤井 淳(小川 高廣) | 入替 | |
37分 | 橋本 大吾(三上 正貴) | 入替 |
一時
前半 | |
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後半 | |
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カード
前半 | |
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後半 | |
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トライ
前半 | |
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6分 | コンラッド・バンワイク |
後半 | |
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1週間のバイウィークを挟み、2勝2敗で勝ち越しを狙い迎えた第5節のヤマハ戦。
自力での4位以内へ望みを繋ぐためにも、東芝らしさを再度構築するためにも、チャレンジするには申し分ない相手です。
昨シーズンは、ヤマハ戦をきっかけにその後チーム力が向上しました。
東芝とヤマハ、共に強みが似たチームです。
セットプレー、モール、ブレイクダウン、この接点の戦いにおいてプライドとプライドのぶつかり合いとなることは必然です。
まずは、2週間の準備期間をいかに上手く使うかがカギとなります。
激しいトレーニング、リカバリー、いつものようにこれらを繰り返す中で、相手への対策や自分たちのやるべきことを入念に確認していきます。
前節からスターティングメンバーが数名変わり、新たな選手の勢いを活力にします。
FWでは、1番三上・2番湯原・4番梶川が戻り、今シーズン初スタメンの藤田が7番に入ります。
BKでは、9番に小川が戻り、14番ジョネが開幕戦以来のスタメンの座を掴みます。
前節のレビューでも書きましたが、チーム力向上にはチーム内の競争は必須です。
その競争に勝って、スタメンを勝ち取った選手は、自ずとやる気に満ち溢れています。
その中でも、7番藤田、14番ジョネは、普段の練習から常に良い状態でチームに勢いと活力を与え続け、その姿勢が今節のスタメンへ繋がる結果になりました。
試合は、東芝のキックオフで始まります。
強風が吹き荒れる中、前半は東芝が風上を選択し、キックで敵陣へ攻め込みます。
前半5分:キックの攻防の後、自陣から攻撃を仕掛け、ハーフウェイライン付近でボールをもらった14番ジョネが相手を一瞬で抜き去り、そのままヤマハ陣深くまで走り抜け、最後はサポートについていた15番バンワイクがパスを受けて先制します。(東芝7−0ヤマハ)
開始早々非常に良い流れをつくり、アタック、ディフェンス共に集中力を維持して試合を進めます。
しかし、この日の誤算は二人のキーマンの途中交代でした。
キャプテンの13番カフイ、15番バンワイクの2人が前半途中で交代となるアクシデントに見舞われ、少しずつ狂っていきます。
それに加えて、試合序盤は同等もしくは優勢に渡り合っていたFWのセットプレーも、徐々に圧力を受け始めます。
それでも果敢に敵陣へ入り、攻め続けますが、ブレイクダウンにおいて何度もノットリリースザボールの反則を奪われ、敵陣深くには攻め込みますがもう一歩のところで追加点を奪うことができません。
結果、前半は、最初のトライ以降あまり見せ場のないまま、ヤマハに2トライ1ゴール1ペナルティーゴールと奪われ、ビハインドで前半を終えます(東芝7−15ヤマハ)
後半に入り、キックオフからヤマハに攻め込まれます。しかし接点での攻防が得意な今季初スタメンの7番藤田が、激しくファイトをしてヤマハのノットリリースザボールを誘い、ピンチを脱します。そのあとのラインアウトから素晴らしい連続攻撃で敵陣ゴール前まで攻め込み、最後は4番梶川がインゴールに飛び込み反撃開始かと思われましたが、これは惜しくもグランディングに至らず、追加点とはなりませんでした。
トライにはならなかったものの、後半の入りは非常に良く、この後の逆転劇を予感させます。
その後も、ヤマハの攻撃を6番リーチがノットリリースザボールを誘って防ぐなど、要所要所で明るい兆しを見せ始めましたが、この日の後半の最大のミスはラインアウトでした。
ヤマハに向けて、チームで掲げていたのは、セットプレーで相手を圧倒すること。
しかし、後半に、チャンスエリアでのラインアウトを三連続で相手に奪われ、攻撃の起点を自分たちで失ってしまいます。
後半19分:ミスから自陣深くまでヤマハに攻め込まれ、ゴール前スクラムにおいても押し込まれて、走り込んできたBKへパスを繋がれると、難なく追加点を奪われてしまいます。(東芝7−20ヤマハ)
何としても追いつくべく、この日好調の14番ジョネを起点に攻め込みますが、ヤマハの固いディフェンスを中々破ることが出来ません。
ヤマハに対して、スクラム、ラインアウト、そしてブレイクダウンでやられてしまっては、活路を見出すことは出来ません。
追加点を奪えない状況が続くと、選手の体力は徐々に奪われていきます。
試合終盤、最後の力を振り絞り敵陣22m付近まで何度も攻めますが、チャンスエリアに入ってから更にギアを上げる力がなく、トライラインを越えるには至りませんでした。
逆に、ヤマハにダメ押しのトライを奪われ、試合終了となりました。(東芝7−27ヤマハ)
この試合は、カンファレンス4位以内に入るために、何としても勝たなくてはならない試合でした。しかし、その覚悟や意地、プライドは、前半序盤には見受けられたものの、試合中盤からは何度も欠いてしまいました。
ヤマハの強みであるセットプレーとブレイクダインでどれだけ勝負できるかということをテーマに試合に臨みましたが、結果は惨敗でした。
東芝として、どの部分で勝り、どの強みを全面に押し出すのか、そしてどのように勝つのか、もう一度立ち帰って確認し、チーム全体でイメージを共有することが大事です。
ラグビーはメンタルスポーツです。
相手に勝ちたい。なんのために勝つのか。誰のために勝つのか。どんな想いを胸に東芝へ入ったのか。
自分のために、それだけではこの高いレベルの中で勝つことは出来ません。
自分以外の「何か」のために、「誰か」のために。
その想いの強さで相手を上回らなくては、この先も道は険しくなります。
東芝というチームは、昔からその部分を大切にしてきたチームです。
その部分が成す意味の深さを考え、話し合い、全員で共有することで必ず立ち直ることが出来るはずです。
リーグ戦残り2試合、背水の陣で頑張りますので、応援の程宜しくお願い致します。