ジャパンラグビートップリーグ
2018-2019 カップ戦 第2節
2018年11月18日(日)14:00〜
パロマ瑞穂ラグビー場
東芝ブレイブルーパス | 24 − 41 | トヨタ自動車 ヴェルブリッツ |
- 24
- 41
チーム名 | 時間 | T | G | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
前半 | 3 | 1 | 0 | 0 | 17 | 24 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 | ||
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前半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 21 | 41 |
後半 | 3 | 1 | 1 | 0 | 20 |
出場メンバー
- 1金 寛泰
- 2橋本 大吾
- 3藤野 佑磨
- 4梶川 喬介
- 5松田 圭祐
- 6李 聖彰
- 7山本 紘史
- 8ヘンコ・フェンター
- 9藤原 恵太
- 10中尾 隼太
- 11宇薄 岳央
- ○12リチャード・カフイ
- 13東口 剛士
- 14ジョネ・ナイカブラ
- 15豊島 翔平
- 16湯原 祐希
- 17田中 圭一
- 18浅原 拓真
- 19梁 大煐
- 20ジェームス・タッカー
- 21大島 脩平
- 22ジョニー・ファアウリ
- 23松岡 久善
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
---|---|---|
後半 | ||
---|---|---|
13分 | 浅原 拓真(藤野 佑磨) | 入替 |
梁 大煐(松田 圭祐) | 入替 | |
18分 | ジョニー・ファアウリ(東口 剛士) | 入替 |
23分 | 湯原 祐希(橋本 大吾) | 入替 |
23分 | ジェームス・タッカー(李 聖彰) | 入替 |
28分 | 松田 圭祐(梁 大煐) | 入替 |
29分 | 松岡 久善(宇薄 岳央) | 入替 |
33分 | 田中 圭一(金 寛泰) | 入替 |
36分 | 大島 脩平(豊島 翔平) | 入替 |
一時
前半 | |
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後半 | |
---|---|
カード
前半 | |
---|---|
後半 | |
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トライ
前半 | |
---|---|
4分 | 中尾 隼太 |
29分 | 李 聖彰 |
40分 | 橋本 大吾 |
後半 | |
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4分 | 梶川 喬介 |
トップリーグカップ戦プール第2節、トヨタとの試合が11月18日にパロマ瑞穂ラグビー場で行われました。
前節の豊田自動織機戦では、久しぶりに試合に出た選手の活躍によって快勝したこともあり、そのパフォーマンスが評価され、多くの選手がこのトヨタ戦のメンバーにも名を連ねました。
前節で勝利を収めたことによりチームの雰囲気も明るく、余裕を持って練習に臨めたこともあり、今まで見えなかったものが自然と浮かび上がってきました。
その中には改善点も挙げられますが、良い点の強化、悪い点の修正、そのどちらが優先されるべきなのか、次へ向けての準備のフォーカスはチームなのか個人なのか、その見極めが正しく出来ました。
勝つことによって個の力が上がると、チーム力の向上にも計り知れないプラス要素を生み出します。
負けても、自分たちのやりたいことを実践できた試合内容であれば、その分確実にレベルアップすることも確かです。
準備を重ねる→実践する→結果を出す、このサイクルの質を上げることがいかに大切かということを、前節の勝利から学び、それを土台に準備した1週間でした。
対するトヨタは、カップ戦ルールを存分に活用して、外国人選手9名をスタメンに起用し、23名中、約半数が外国人選手でした。
まだまだ経験の浅い東芝の若手選手にとって、世界でも活躍する選手との試合は、とても良い経験となりました。
試合は、トヨタのキックオフで始まります。
キックオフレシーブ後、自陣からFWで仕掛けながらBKがキックでエリアを獲りにいく、という素晴らしい連携で、序盤から敵陣でのプレーを増やします。
前半3分:敵陣10m付近のラックから、素晴らしいパスワークで相手DFを翻弄し、ブラインドサイドを攻めると、大外の7番山本が大きくゲインして22mまで持ち込みます。
さらに、FWで連続攻撃をして、6番李が相手のスペースを上手く突いてゴール目前に迫り、最後は、10番中尾が自分の前に広がったスペースを見逃さずインゴールに飛び込み先制します。(東芝5−0トヨタ)
しかしここからトヨタに、外国人9人のフィジカルの強さを全面に出されてしまい攻め込まれると、前半8分、15分、24分と立て続けに3本のトライを許してしまいます。(東芝5−21トヨタ)
一気に点数を離され、精神的に苦しい時間帯を我慢しながら、自分たちの流れを引き戻すタイミングを狙います。
前半29分:敵陣10m付近、トヨタのラインアウトミスからボールを奪うと、ここから素晴らしいスタンディングラグビーを継続し、20フェーズをノーミスで繋ぎます。19フェーズ目、スペースに走り込んだ13番東口が良いゲインを切ってラックを作るきっかけを生み出し、最後は6番李が素晴らしいスピードで走り込みトライを奪います。(東芝12−21トヨタ)
このトライは、ボールを奪ったあとに、相手のスペースへボールを運びながら、一人一人が前に出て繋ぐ、という、しっかり準備していたプレーを繰り返し精度高く行えた証で、非常に素晴らしいトライでした。
エリアの奪い合いなどの攻防を繰り返しながらも、少しずつ相手へプレッシャーをかけると、敵陣にてペナルティーを獲得し、ゴール前ラインアウトのチャンスを得ます。
前半39分:前半ラストワンプレーでチャンスを迎えると、もちろんFWはこだわります。
ラインアウトからしっかりとモールを押し込み、最後は2番橋本がグラウンディングして前半を終えます。(東芝17−21トヨタ)
後半に入っても、前半最後のトライで得た良い流れを継続し、仕掛けます。
後半4分:敵陣10m付近のラインアウトから、12番キャプテンのカフイがビッグゲインを切ると、その後のラックからのボールを受けた10番中尾が流れを切ること無く縦を突き、最後は10番中尾からのオフロードパスを、4番梶川が上手く受け取ってインゴールに飛び込み追加点を奪い、この試合ついにリードを奪います。(東芝24−21トヨタ)
この勢いを継続して更に得点を重ねたいところでしたが、後半7分、ペナルティーからトヨタにPGを決められ同点に追いつかれると同時に、12番カフイがシンビンとなって10分間の退場となり、流れをトヨタへ渡してしまいます。(東芝24−24トヨタ)
外国人選手を多く要するトヨタにこの数的優位をしっかりと活かされ、後半11分、簡単に逆転を許してしまいます。(東芝24−31トヨタ)
ボールを停滞させずに動かし続けるスタンディングラグビーは機能しているということ、BKが良い判断で相手DFの裏にキックを蹴りエリアを獲得出来ているということ、この2点は、前節に続きこの試合でも出来ていた部分であり、逆転されてからもこの部分を活かして再三敵陣ゴール前まで迫ります。
しかし、最後のところでコミュニケーションミスなどで仕留めきれずにいると、流れはトヨタへ傾きます。後半33分、36分と連続でトライを奪われて突き放されてしまいます。(東芝24−41トヨタ)
最後、逆転はならずとも一矢報いるために怒涛の攻撃で攻め立てますが、相手のノックオンでノーサイドとなってしまいました。
外国人9人を要したトヨタに対して後半30分過ぎまで互角以上に戦えていただけに、非常に悔しい敗戦となってしまいました。
しかし、東芝としてやりたいこと、やれることが明確になってきていることも確かであり、ポジティブな要因は非常に多い試合となりました。それだけに、勝って反省できていれば更に何倍もの効果があったことは言うまでもなく、非常に惜しい試合でした。
次節、カップ戦3戦目のコーラ戦は、内容・結果共にこだわりをもって臨みたいと思います。