ジャパンラグビートップリーグ
2018-2019 カップ戦 第3節
2018年11月24日(土)14:00〜
ミクニワールドスタジアム北九州
東芝ブレイブルーパス | 49 − 19 | コカ・コーラ レッドスパークス |
- 49
- 19
チーム名 | 時間 | T | G | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
前半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 21 | 49 |
後半 | 4 | 4 | 0 | 0 | 28 | ||
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前半 | 3 | 2 | 0 | 0 | 19 | 19 |
後半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
出場メンバー
- 1金 寛泰
- 2湯原 祐希
- 3浅原 拓真
- 4大野 均
- 5ジェームス・タッカー
- 6松田 圭祐
- 7山本 紘史
- 8ヘンコ・フェンター
- ○9小川 高廣
- 10森田 佳寿
- 11松岡 久善
- 12増田 慶介
- 13東口 剛士
- 14松延 泰樹
- 15豊島 翔平
- 16森 太志
- 17田中 圭一
- 18深村 亮太
- 19梶川 喬介
- 20李 聖彰
- 21大島 脩平
- 22渡邊 太生
- 23ジョネ・ナイカブラ
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
---|---|---|
後半 | ||
---|---|---|
0分 | 森 太志(湯原 祐希) | 入替 |
渡邊 太生(増田 慶介) | 入替 | |
5分 | 大島 脩平(森田 佳寿) | 入替 |
15分 | 梶川 喬介(ジェームス・タッカー) | 入替 |
21分 | ジョネ・ナイカブラ(松延 泰樹) | 入替 |
31分 | 田中 圭一(金 寛泰) | 入替 |
深村 亮太(浅原 拓真) | 入替 | |
34分 | 李 聖彰(ヘンコ・フェンター) | 入替 |
一時
前半 | |
---|---|
後半 | |
---|---|
カード
前半 | |
---|---|
後半 | |
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トライ
前半 | |
---|---|
5分 | ヘンコ・フェンター |
19分 | 湯原 祐希 |
25分 | 松延 泰樹 |
後半 | |
---|---|
16分 | ヘンコ・フェンター |
20分 | 小川 高廣 |
24分 | 東口 剛士 |
39分 | 豊島 翔平 |
今年新設されたカッププール戦も、あっという間に最終節を迎えました。
1勝1敗で迎えた3戦目。勝ち越して、2位通過で年明けの総合順位決定トーナメントに臨むために、そして、TL総合順位決定トーナメント初戦の日野戦への良いステップにするために、勝敗、内容ともに、こだわりを持って戦うことが課された非常に大事な一戦です。
ここまでのカップ戦2戦は、内容と結果が共に良かった豊田自動織機戦、内容は良いものの結果が伴わなかったトヨタ戦。結果は決して満足なものではなかったものの、2試合とも内容は良くなってきたため、整ったメンタルでコーラ戦に向けての準備ができました。
しっかりボールを動かしながら、運動量を上げ、トライまで繋げる。トライをとれば皆で喜び合い、上手くいかないときはしっかりコミュニケーションをとって修正する。当たり前のことが当たり前にできるようになり、本来の「東芝らしさ」を少しずつ取り戻してきました。
そんな良い雰囲気の中で迎えた、今試合のジャージプレゼンテーション。
この週は、遠路九州での試合により前日はスケジュールがタイトなため、通常とは違い、2日前のメンバー発表とともにジャージプレゼンテーションを行いました。
プレゼンターは廣瀬BKコーチ。
廣瀬コーチはまず皆に問いかけます。「今一番辛いのは誰だと思う?」
選手からは、「瀬川さん」「カフイ」などの答えが返ってきます。
廣瀬コーチは続けます。「チームのことを一番長い時間考えて、考え抜いて、それでもグランドに立てない辛さ。それをまずは感じてほしい。そして、自分以外の誰かのために勝とうと思ってほしい。そして、皆で勝とう」
そう言ったあとに、メンバーを発表しジャージを渡しました。
普段は、各ポジション一名、事前に決められた選手が一言ずつ意気込みを伝えるのですが、この日は、前述にもある通りメンバー発表と同時のジャージプレゼンテーションとなったため、その場で廣瀬コーチから名指しされました。
チョイスされたメンバーは、金寛泰、大野均、ヘンコ・フェンター、小川高廣、増田慶介、松延泰樹の6名。廣瀬コーチからこの試合に懸けてほしいという思いで選ばれたこのメンバーが、各々意気込みを語り、いざ九州へ乗り込みます。
試合は、東芝のキックオフで始まりました。
試合開始直後から、10番森田がライン際を走り、8番フェンター、9番小川と相手ゴールに迫ります。そこからペナルティーを獲得しゴール前スクラムのチャンスを得ます。
前半5分:まずはスクラムにこだわり、二度のペナルティーを獲得しても変わらずスクラムを選択してコーラにプレッシャーをかけると、最後は8番フェンターがスクラムサイドを突いて早々に先制トライを奪います。(東芝7−0コーラ)
その後、コーラに何度も攻め込まれますが、しっかりとしたディフェンスで止めると、徐々にエリアを相手陣に押し上げ、中盤のスクラムでプレッシャーをかけてペナルティーを奪います。
前半18分:獲得したペナルティーからタッチへ蹴りだし、ゴール前ラインアウトからFWがモールを押し込み、2番湯原が連続でトライを奪います。(東芝14−0コーラ)
その後、中盤も勢いそのままに、上手くキックを使いエリアを獲得すると、11番松岡の見事なタックルにより相手のミスを誘い、ルーズボールを13番東口が素晴らしいセービングで手にして、そこからすぐに立ち上がり力強く前進します。
前半24分:東口のゲインからペナルティーを獲得し再度ラインアウトモールを作り、今度はBKへ展開して継続、最後は9番小川がラックから持ち出して相手を惹きつけたところへ14番松延がスペースへ走り込み、相手を引きずりながらトライを奪います。(東芝21−0コーラ)
しかし、ここからは非常に反省すべき時間帯が続きます。
トライ直後のキックオフからコーラにボールを奪われます。前半27分、そこから継続されて最後はラックの連取でトライされると、33分にも自分たちのミスから展開されて連続でトライを奪われます。(東芝21−12コーラ)
さらに、前半終了直前にも、モールでトライを取り切れないところをターンオーバーされてトライラインを越えられてしまい、前半は、3トライ獲ったもののコーラにも3トライ奪われるという状況で、後半へ折り返します。(東芝21−19コーラ)
前半大半を東芝ペースで進めていたにも関わらず、一つのミスやトライを取り切れない状況により、五分五分のスコアになってしまったことは、非常に課題となる点でした。
ハーフタイムでどのように修正するか、チーム力が試されます。
後半、2番湯原から16番森、12番増田から22番渡邊、10番森田から21番大島、へ交代し、流れを変えにいきます。
後半15分:一進一退の攻防が続く中、13番東口、19番梶川とゲインを切りながら相手ゴール前へ攻め込むと、最後は8番フェンターがラックサイドを持ち出してトライを奪い、停滞ムードに流れを生み出します。(東芝28−19コーラ)
この日の東芝は、一度流れを掴むとその流れにしっかりと乗っていくことが出来ました。これは、今後に繋がるポジティブな成果だったと思います。
後半19分:7番山本が相手にタックルされながらも、すぐに起き上がり大きくゲインすると、21番大島がゴール目前に迫ったラックを作り、最後は9番小川がトライします。(東芝35−19コーラ)
コーラもキックオフからプレッシャーをかけて東芝陣でプレーしますが、東芝は、自陣から速いスピードでDFラインを押し上げ、相手にプレッシャーをかけたところでミスを誘うと、そのボールを拾おうとしたコーラの選手よりも誰よりも早く、13番東口がお手本のようなセービングを披露してボールを確保します。
後半23分:展開してアタックしたところで、相手からペナルティーを奪い、ゴール前ラインアウトモールのチャンスを得ると、そのモールが崩れたところで、絶好調の13番東口が9番小川からボールを受け、相手2人を跳ね除けてトライを奪います。(東芝42−19コーラ)
後半38分:スクラムでプレッシャーをかけアドバンテージを奪ったところから我慢強く継続して攻め込み、最後は15番豊島が相手のタックルをするりとかわしながら走り切ってフィニッシュし、試合終了となりました。(東芝49−19コーラ)
この試合、前半のラスト15分は課題が残りますが、東芝の強みであるセットプレーを軸に相手にプレッシャーをかけてBKがそれにリンクする、という試合が出来ました。
この試合のマンオブザマッチは、久しぶりの出場となった4番大野が受けました。
試合中、目立つプレーをする選手は沢山いましたが、4番大野の、80分間チームに貢献を重ねる愚直な働きが、東芝の素晴らしい連携プレーを生み出した大きな要素の一つだったのではないかと思います。やはりレジェンドたる所以は、このような縁の下の貢献があるからこそです。
この3戦を振り返ってみると、一試合一試合、東芝らしさを取り戻せた実りあるカッププール戦であったと思います。
この勢いを維持しながら、東芝らしい愚直さや真面目さをさらに突き詰めてこだわりに磨きをかけ、次の日野戦へ向かいたいと思います。
次戦の日野戦は、負ければ入替戦確定という、今シーズン一番シビアで重要な試合となります。
新しくなった熊谷ラグビー場へ、皆さまぜひ奮って起こし頂き、今シーズン一番の声援をどうぞよろしくお願いいたします。