ジャパンラグビートップリーグ
2018-2019
順位決定トーナメント 2回戦
2018年12月8日(土)14:00〜
ミクニワールドスタジアム北九州
東芝ブレイブルーパス | 26 − 47 | NECグリーンロケッツ |
- 26
- 47
チーム名 | 時間 | T | G | P・T | P・G | D・G | 小計 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
前半 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 12 | 26 |
後半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 14 | ||
![]() |
前半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 21 | 47 |
後半 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 26 |
出場メンバー
- 1三上 正貴
- 2橋本 大吾
- 3浅原 拓真
- 4梶川 喬介
- 5ジェームス・タッカー
- 6リーチ マイケル
- 7山本 紘史
- 8ヘンコ・フェンター
- ○9小川 高廣
- 10大島 脩平
- 11宇薄 岳央
- 12渡邊 太生
- 13東口 剛士
- 14ジョネ・ナイカブラ
- 15豊島 翔平
- 16湯原 祐希
- 17金 寛泰
- 18深村 亮太
- 19大野 均
- 20藤田 貴大
- 21藤原 恵太
- 22ジョニー・ファアウリ
- 23松岡 久善
○印 ゲームキャプテン
交替
前半 | ||
---|---|---|
33分 | 金 寛泰(三上 正貴) | 入替 |
後半 | ||
---|---|---|
0分 | 湯原 祐希(橋本 大吾) | 入替 |
15分 | ジョニー・ファアウリ(大島 脩平) | 入替 |
25分 | 深村 亮太(浅原 拓真) | 入替 |
26分 | 大島 脩平(渡邊 太生) | 入替 |
27分 | 松岡 久善(宇薄 岳央) | 入替 |
30分 | 藤原 恵太(小川 高廣) | 入替 |
大野 均(ジェームス・タッカー) | 入替 | |
32分 | 藤田 貴大(ヘンコ・フェンター) | 入替 |
一時
前半 | |
---|---|
後半 | |
---|---|
カード
前半 | |
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後半 | |
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トライ
前半 | |
---|---|
17分 | 松岡 久善 |
24分 | 宇薄 岳央 |
後半 | |
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34分 | ジョネ・ナイカブラ |
41分 | 藤原 恵太 |
総合順位決定トーナメント2回戦。対戦相手はNECになりました。
互いに1回戦で勝利をおさめ、入替戦を回避したのちの試合ですが、目指す順位が9位という、モチベーションが非常に難しい一戦となりました。
NECは、1回戦を土曜日に終えた中6日にこの試合を迎え、余裕のある状況での試合であったかもしれませんが、東芝は中5日というタイトな状況でのチャレンジとなりました。
しかし、この厳しい状況を乗り越えてこそ、真の東芝と言えます。
試合日程間隔の事情により、修正箇所を多く挙げ過ぎると混乱を招きチームプレーの連携に支障をきたす恐れがあるため、ポイントを絞り、チームの強みである部分に特化した準備を進めました。FWは、獲得率が上がってきたラインアウトの精度を維持しながら、スクラムなどのセットプレーをやり込み、BKは、ラインアタックでのインパクトを強め、相手を崩すイメージをしっかりと描き、ひとつひとつ確認していきました。
NEC戦は、単に勝利を目指すだけではなく、勝ち方にも拘りを持って臨みました。
会場は海沿いに立地し、雹が時折降る極寒の中で行われました。
この天候の中、北九州という遠方にも関わらず応援に駆けつけて下さった皆さまには、深く感謝申し上げます。
試合は、東芝のK.Oで始まります。
まずは互いに準備してきたプレーを出すべく、セオリー通りに戦います。
NECが突破力のある選手を使ってラインブレイクを試みると、東芝はしっかりディフェンスして相手ボールをターンオーバーします。
そのディフェンスからPKを獲得して敵陣へ攻めますが、セットプレーのミスやスクラムでターンオーバーされるなど、自分たちのミスでチャンスを潰してしまい、逆にピンチを招きます。
昨年東芝に所属していた、NEC10番のドナルドに、強力なペネトレーターをしっかりと活かされ、2連続でトライを奪われてしまいます。(東芝0−14NEC)
東芝は、自分たちのミスで流れを掴めない状況が続きながらも、なんとか打開しようと果敢にボールを繋ぎます。
前半16分:相手のキックを15番豊島がしっかり確保すると、そこから12番渡邊が相手にタックルされながらも力強く前に出て、NECディフェンスに対して杭を打ち込み、ディフェンスが下がったところを、8番のフェンターが相手をハンドオフでかわし、7番山本→23番松岡(11番宇薄が出血により一時交代中)と繋ぎ、まずは1トライ返します。(東芝7−14NEC)
この勢いをこのまま加速させるために、しっかりとボールをキープして、さらに攻め続けます。
前半23分:4番梶川のビッグゲインなどで、敵陣ゴール前でスクラムのチャンスを得ると、そのスクラムから、9番小川がしかけながら10番大島へパスを送り、最後は11番宇薄が抑えて2トライ目を奪い、トライ数をイーブンに戻します。(東芝12−14NEC)
この勢いのまま、逆転してさらに突き放したいところでしたが、NECの強力ランナーたちのアタックで少しずつディフェンスに歪みが生じると、逆にトライを奪われてしまいます。(東芝12−21NEC)
前半最後にもう一本トライを返したいところでしたが、ミスが続きこのまま前半終了となってしまいます。
後半、再度立て直して逆転を狙いたいところでしたが、勢いを増したのはNECでした。
後半開始早々、トライまで持ち込まれますが、これはTMO判定により相手の反則でトライにはなりませんでした。しかし、それでも勢いは止まらず、攻め込まれ続け、後半もNECに先にトライを奪われます。(東芝12−28NEC)
その後も、東芝にシンビンが出され14人での戦いとなり、自陣を中々脱出できないままNECに攻め込まれ、モールでトライ、連続攻撃からトライと3連続トライを許し、東芝の勢いは完全に失われてしまいました。(東芝12−40NEC)
残り10分。諦めず最後まで東芝のプライドを見せるために、リザーブ選手を残すことなく出場させてチームに勢いを与えます。
後半33分:17番金、16番湯原、18番深村が相手ボールスクラムでプレッシャーをかけてターンオーバーすると、そこから我慢強く攻め続け、最後は14番ジョネが相手を振りほどきながらトライを奪い、この時間に後半最初の得点を挙げました。(東芝19−40NEC)
しかしこの日は、トライを奪われても勢いを失わずに攻め続けていたのは、試合を通して常にNECでした。マイボールをインターセプトされ、素早い運びからまたもトライを奪われてしまいます。(東芝19−47NEC)
ラスト3分。試合に出られなかった選手のためにも、遠方まで応援に来て下さったファンの方々のためにも、なんとか一矢報いたい一心で最後の攻撃をしかけます。
後半40分:ラストワンプレー。ゴール前ラインアウトからモールで押し込み、最後は21番藤原がインゴールへ持ち込んで意地のトライを奪いましたが、ここで試合終了となりました。(東芝26−47NEC)
この試合、互いにモチベーションの維持が非常に難しい中、何としても勝つという気持ちにおいて、確実にNECが上回っていたと思います。
ブレイクダウンのファイトからも、その意思がしっかり伝わりました。
逆に東芝は、自らミスを連発したその連鎖を試合中に修正できず、淡々とプレーしてしまいました。
内容にも拘る、という目標を全く遂行できないまま負けてしまい、最悪の結果となってしまいました。
非常に残念な結果ですが、東芝が復活するにはまだまだ時間がかかりそうです。
何が足りなくて、何をしなければいけないのか。未だ試合において明確に示すことができていない部分を、選手・スタッフ一丸となって再考し続け、トップリーグの最終戦に臨みたいと思います。
NECに負けたことにより、下位トーナメントの最上位である9位を目指すことは出来なくなり、次戦のキヤノン戦にて、11位を争うことになりました。
11位という数字を中々受け入れることは出来ませんが、最後まで応援して下さる方々がいて下さる限り、絶対に諦めることは出来ません。
NEC戦よりもさらにモチベーションが難しいキヤノン戦ですが、この試合でもう一度東芝らしさを取り戻し、見ている方に想いが伝わるプレーをすることこそ、1月のカップ戦、そして来シーズンへの道を切り開くことに繋がると信じて、全員で出し切っていきたいと思います。
今シーズンも残り3戦ですが、最後までやり通す東芝への変わらぬ応援を、どうぞよろしくお願いいたします。