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ジャパンラグビートップリーグカップ 2019 第4節

2019年7月13日(土)19:00〜 秩父宮ラグビー場

東芝ブレイブルーパス 35 − 15 NTTドコモレッドハリケーンズ
35
東芝ブレイブルーパス
15
NTTドコモレッドハリケーンズ
試合結果のスコアボード
チーム名 時間 T G P・G D・G 小計 合計
東芝ブレイブルーパス 前半 2 2 0 0 14 35
後半 3 3 0 0 21
NTTドコモレッドハリケーンズ 前半 1 1 1 0 10 15
後半 1 0 0 0 5

出場メンバー

  • 1田中 圭一
  • 2森 太志
  • 3深村 亮太
  • 4梶川 喬介
  • 5小瀧 尚弘
  • 6山本 紘史
  • 7李 聖彰
  • 8山本 浩輝
  • ○9小川 高廣
  • 10中尾 隼太
  • 11コンラッド・バンワイク
  • 12渡邊 太生
  • 13東口 剛士
  • 14ジョネ・ナイカブラ
  • 15豊島 翔平
  • 16橋本 大吾
  • 17金 寛泰
  • 18藤野 佑磨
  • 19大野 均
  • 20シオネ・ラベマイ
  • 21高橋 昴平
  • 22松延 泰樹
  • 23宇薄 岳央

○印 ゲームキャプテン

交替
交替前半の一覧表
前半
   
交替後半の一覧表
後半
27分橋本 大吾(森 太志)入替
藤野 佑磨(深村 亮太)入替
シオネ・ラベマイ(李 聖彰)入替
29分宇薄 岳央(中尾 隼太)入替
32分大野 均(小瀧 尚弘)入替
高橋 昴平(小川 高廣)入替
36分金 寛泰(田中 圭一)入替
松延 泰樹(ジョネ・ナイカブラ)入替
一時
一時の前半一覧表
前半
  
一時の後半一覧表
後半
  
カード
カードの前半一覧表
前半
  
カードの後半一覧表
後半
  
トライ
トライの前半一覧表
前半
8分森 太志
46分ジョネ・ナイカブラ
トライの後半一覧表
後半
8分深村 亮太
19分森 太志
30分ジョネ・ナイカブラ

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概要

ジャパンラグビートップリーグカップ2019の第4節は7月13日(土)に秩父宮ラグビー場にて、NTTドコモレッドハリケーンズと対戦した。
先制点は前半4分に相手チームにペナルティーゴールを決められ得点を許すが、その後すぐに東芝はゴール前左ラインアウトからモールを押し込み森がトライし逆転する。しかし前半27分に相手チームにアタックを継続されトライを奪われ逆転を許す。
東芝は前半終了間際に攻撃を継続、最後はナイカブラがディフェンスラインをこじ開けトライ。前半14-10で折り返す。
後半に入ると前半から引き続きFWが優位に試合を進め、後半8分に深村がトライ、後半19分にはゴール前ラインアウトから再度モールで押し込み森がトライ。後半30分にはナイカブラが自陣10mからカウンターアタックし、約60mを走り切りトライ。
その後相手チームにトライを奪われるも最終スコアは35-15でボーナスポイントを含めた勝ち点5を獲得し勝利した。

レビュー

カップ戦第4節、ナイターゲーム。
秩父宮でのホーム最終戦、迎え討つは、NTTドコモレッドハリケーンズ(以下:ドコモ)との対戦となりました。
降り止まぬ小雨の中、6000人を超えるファンの方々に迎えられ、改めて、強い東芝ラグビーを求められていること強く感じ、勝ち続けることの大切さを再認識させられました。

この試合のレビューは、今シーズン絶好調で全試合スタメン出場の6年目、7番の李 聖彰選手の声と共にお届けします。

李:前節まで3連勝し、チームとしてとても良い雰囲気の中、もう一度自分たちのやるべきことを徹底しようと準備しました。
その中で、チームのフォーカスポイントを意識するためにメンバーが高い集中力をもって取り組むのは当然ですが、メンバー外の選手が良いプレッシャーをかけて練習の質を上げてくれたことも、より実戦に近い形で準備できた大きな要因になったと思います。
アタックにおける注力ポイント、それは、テンポが出始めたときにいかにその流れを止めずにトライまで持っていくのか、ということ。
一方ディフェンスにおいては、相手のリズムでアタックされないよう、横との連携を保ちながら、いかに相手にプレッシャーをかけていくのか、ということ。
そして、雨予報の試合当日、ミスがかなり出るであろうと想定し、FWの中ではセットプレー(スクラム、ラインアウト、モール)にこだわって相手にプレッシャーをかけていくことに、注力しました。

今回、恒例のジャージプレゼンテーションは、選手ではなく、チームを裏方で支える、チームスタッフの滝田トレーナーでした。
普段から、選手の体やメンタルをトータルケアし、選手を支える身近な存在の滝田トレーナーは、決勝トーナメント進出へ王手のかかる大一番に相応しいプレゼンテーターでした。

李:私はこれまで怪我が多く、滝田さんにはお世話になってばかりだったので、滝田さんからジャージを受け取ると、今までの並々ならぬ想いが沸き起こりました。
また、「うまくいかないことを環境のせいにしない。どんな環境の中でも結果を出すことが大事。」という言葉を掛けられ、ファーストジャージを着る重み、責任などを改めて感じました。

試合は、ドコモのキックオフで始まります。

ドコモに3点を先制されますが、李選手も試合前に述べていたように、FWの拘りによって試合の主導権を握ります。

李:前半6分の敵陣22m付近のスクラムで、組み直しを繰り返しながらも相手を押し込んで必ずペナルティーを獲得する、という拘りにより、ゴール前ラインアウトのチャンスを獲得すると、強みのモールをしっかりと押し込んで2番森選手が先制トライを奪いました。
この一連の流れでのトライは、この日の東芝はこれでいくんだ、という意思の表れでした。

その後、ドコモにトライを返され、逆転を許してしまいますが、拘りは変えません。

李:前半42分のラストプレーでも、ブレることなくスクラムで幾度となく圧力をかけ続けます。ペナルティーを獲得しても、スクラムを選択し、最後は相手の意識がスクラムに釘づけになったところをBKに展開し、14番ジョネ選手がトライを奪います。(東芝 14-10 ドコモ)

この2つのトライに繋がるスクラムは、李選手が挙げる前半のキープレーであり、フロントローの3人を前半のキープレイヤーとして挙げた所以となるセットプレーでした。

後半に入り、先に得点を奪ったのも東芝でした。
この試合、前半からスクラムで大活躍の3番深村選手が、ランでも魅せます。
9番小川選手がラックから持ち出したボールに素早く反応しパスを受けると、ハンドオフで相手を弾き飛ばしてトライを奪います。(東芝 21-10 ドコモ)

李:前半のモールトライ、そして後半19分のモールトライも、この試合のベストプレーです。ドコモに得点を許さないまでも、流れを完全に引き込めない中で、春から拘り続けてきたモールで2トライ奪えたことは、FWとしてもチームとしても、自分たちの形をつくる上で意味あるものでした。(東芝 28-10 ドコモ)

そして、このトライをもって3トライ差となり、ボーナスポイント獲得の権利を得ます。

インパクトのある選手に交代しながら決して諦めようとしない、ドコモの怒涛のアタックを断ち切ったのは、李選手のジャッカルでした。

李:試合終盤に差し掛かり既に3トライ差。気の緩みからか、チームのミスが増えてきて相手のアタック時間が増え始めた場面での、このジャッカルからのターンオーバーは、この試合における私個人が選ぶベストプレーです。

そんな李選手のジャッカルからドコモの流れを断ち切ると、この日会場を一番沸かせたプレーが飛び出します。
後半30分、相手キックのカウンターから、14番ジョネ選手が、相手に触れさせないスピードで70mを独走し、スタジアムの雰囲気を完全に東芝のものとします。(東芝 35-10 ドコモ)

その後、ミスからドコモに1トライ返されますが、3トライ差を維持したまま、無事勝利しました。(東芝 35-15 ドコモ 最終スコア)

 

試合を終えた李選手に、この試合の点数をつけてもらうと、70/100点という回答でした。
そして、李選手の選ぶこの試合のMOMは、スクラム・モールにおいて、この試合常に相手を上回り圧倒的に制圧していた、2番の森 太志選手でした。
セットプレーの安定、圧倒が、現代ラグビーにおいてこれほどまでに重要であるというのを考えさせられる結果でした。

最後に李選手から一言。

李:試合の入りは少しばたついてしまい、ミスする場面もありましたが、FWの中でこだわろうと決めていたスクラム、ラインアウトモールを一発組んで、「今日はいける」と確信しました。
この日のタイトファイブはものすごく頼もしかったです。
チームとしては、やろうとしていたことは徐々にできていますが、まだまだ改善しなければいけない部分は、チームも個々も、たくさんあります。
それらをしっかり修正して次の九電戦に臨みたいと思います。
次節の、リーグ最終戦も、応援宜しくお願いいたします。