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ジャパンラグビートップリーグカップ 2019 第5節

2019年7月20日(土)16:30〜 レベルファイブスタジアム

東芝ブレイブルーパス 62 − 17 九州電力キューデンヴォルテクス
62
東芝ブレイブルーパス
17
九州電力キューデンヴォルテクス
試合結果のスコアボード
チーム名 時間 T G P・G D・G 小計 合計
東芝ブレイブルーパス 前半 6 4 0 0 38 62
後半 4 2 0 0 24
九州電力キューデンヴォルテクス 前半 0 0 0 0 0 17
後半 3 1 0 0 0

出場メンバー

  • 1田中 圭一
  • ○2橋本 大吾
  • 3藤野 佑磨
  • 4梶川 喬介
  • 5松田 圭祐
  • 6シオネ・ラベマイ
  • 7山本 紘史
  • 8李 聖彰
  • 9高橋 昴平
  • 10渡邊 太生
  • 11松岡 久善
  • 12リチャード・カフイ
  • 13東口 剛士
  • 14松延 泰樹
  • 15コンラッド・バンワイク
  • 16平田 快笙
  • 17金 寛泰
  • 18知念 雄
  • 19大野 均
  • 20梁 大煐
  • 21大島 脩平
  • 22中尾 隼太
  • 23桑山 聖生

○印 ゲームキャプテン

交替
交替前半の一覧表
前半
   
交替後半の一覧表
後半
0分知念 雄(藤野 佑磨)入替
16分中尾 隼太(リチャード・カフイ)入替
21分梁 大煐(梶川 喬介)入替
25分金 寛泰(田中 圭一)入替
平田 快笙(橋本 大吾)入替
桑山 聖生(東口 剛士)入替
35分大島 脩平(高橋 昴平)入替
38分大野 均(山本 紘史)入替
一時
一時の前半一覧表
前半
  
一時の後半一覧表
後半
  
カード
カードの前半一覧表
前半
  
カードの後半一覧表
後半
  
トライ
トライの前半一覧表
前半
4分橋本 大吾
12分松田 圭祐
18分橋本 大吾
31分橋本 大吾
35分シオネ・ラベマイ
40分橋本 大吾
トライの後半一覧表
後半
5分橋本 大吾
10分知念 雄
31分コンラッド・バンワイク
40分平田 快笙

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概要

ジャパンラグビートップリーグカップ2019の第5節は7月20日(土)にレベルファイブスタジアムにて、九州電力キューデンヴォルテクスと対戦した。
前半4分に東芝がゴール前ラインアウトからモールを押し込み橋本がトライ、その後もFW戦が優位に試合は進み、前半12分にゴール前ラックサイドから松田がトライ、前半34分にはラべマイが東芝での公式戦初めての得点を奪った。他にも前半18分、31分、39分には先制点と同じくゴール前ラインアウトからモールで押し込み橋本が前半で4トライ奪い前半38-0で折り返す。
後半に入っても5分にゴール前ラインアウトからモールで押し込み橋本がトライ、その後も追加点を奪うが、九州電力に反撃され後半14分、25分と試合終了間際に3トライ奪われる。最終スコアは62−17でボーナスポイントを含めた勝ち点5を獲得し勝利した。
今回の試合でプール戦の全日程が終了。全勝で1位通過し8月4日(日)の決勝トーナメントに進む。

レビュー

カップ戦リーグ最終戦は、福岡県のレベルファイブスタジアムにて九州電力キューデンヴォルテクス(以下:九電)との対戦となりました。
九州地方に台風が接近している中での試合となり、試合前は雨が降ったり止んだりと、非常に不安定な天候となりましたが、2,000人の方々が会場へ足を運んで下さいました。

この試合のレビューは、今シーズン初先発の5年目、11番の松岡 久善選手の声と共にお届けします。

松岡:この試合では前節からメンバー変更が何名かあり、ここまでリザーブだった選手や、自分のようにメンバー外だった選手にとっては、絶好のアピールチャンスでした。 しかし、メンバーが変わったことによって週明けの練習ではミスが増えてしまい、中々上手く噛み合いませんでした。
そんな中、今までは先発で今回はメンバー外となった選手たちが、前節までの経験を活かして今節のメンバーに対し上手にプレッシャーをかけたことで、より実践に近い練習となり、久々の試合メンバーとなった選手たちは、練習の中で修正して試合の感覚を取り戻していくことが出来ました。
その結果、相手云々ではなく、自分たちのプレーにフォーカスしようと意識し、ミスを減らすためにメンバー同士で協調すべく、より細かなコミュニケーションにこだわって練習に取り組みました。
個人的にも、自分の持ち味を最大限発揮できるように意識しつつ、チームの規律を崩さないように努めました。

この試合の結果により決勝トーナメントの出場が決まる大事な試合とあって、今回のジャージプレゼンテーションは、副部長の浦崎さんから行われました。
浦崎さんは、副部長就任前からずっとラグビー部を応援して下さり、ラグビー部に対する思いも強く、常々から、一緒に優勝することを心より願ってくれている方でした。

松岡:浦崎さんは、ラグビー部をずっと支えてきて下さった方なので、「優勝する姿を見たい」という浦崎さんの強い気持ちが伝わり、必ず勝って決勝トーナメントへ行くんだという気持ちが、自分の中でも高まりました。
私にとっても久しぶりの公式戦でしたので、ファーストジャージを受け取り、自分の得意なプレー(ハイボールキャッチ、ラン)の機会を沢山作って自分の活躍によって決勝トーナメント進出を決めたい、という想いも更に強くなりました。

試合は東芝のキックオフで始まりました。
キックオフ直後から、台風の影響を受けた雨が激しい勢いで降り注いできました。

試合開始早々、前半3分に得点が動きます。
雨の日の戦い方としては、まずはキックで敵陣に攻め込み、FWでじっくり攻めるという戦法がセオリーですので、主導権を奪って流れを掴もうと攻め始めます。

松岡:前半のキーになったプレーは3分、最初のラインアウトから約20mをモールで押し切っての、FWの力強いトライです。
(東芝 5-0 九電)
負けられない戦いの中で、前半早い時間にトライを取れたことによりその後のプレーを落ち着いて選択することができました。
この試合の戦い方の中で、一つの軸が確立した瞬間でもありました。

続けて、前半12分、東芝初先発の9番橋選手が、スクラムから相手DFの隙間を突破しゴール直前までゲインすると、最後は、昨シーズン終盤からの長期リハビリを経て復帰した5番松田選手がインゴールに押し込み、連続でトライを奪います。(東芝 12-0 九電)

その後、豪雨の中でミスが出るもFWがモールで3トライを加え、今季新加入の6番ラべマイ選手がハーフウェイラインで2番橋本選手からオフロードパスを受け、50mを独走してトライを奪い、前半に6トライを奪います。(東芝 38-0 九電 前半終了)

松岡:BKは、悪天候により突破が難しい中、DFにおいて相手に対してしっかりと前に上がりプレッシャーをかけることにチャレンジし続けました。
相手を0点に抑えたことにより、前半に関してはその成果を出せたと思います。

後半に入って天候は更に悪化する中、東芝は戦い方を変えません。

後半5分にラインアウトモールからトライ。そして後半10分には、相手のアタックをブレイクダウンにてターンオーバーすると、今季初出場の12番カフイ選手が素晴らしいキックでゴール前へ前進し、最後は、同じく今季初出場の18番知念選手が相手を引きずりながらインゴールに飛び込み、連続トライを奪います。(東芝 48-0 九電)

松岡:この悪条件の天候の中で、ラインアウトを安定させることが出来た点は、この試合のベストプレーといえると思います。
それは、10トライのうち半分以上をモールトライで奪えたという結果にも繋がりますし、マイボールの確保によって東芝の攻撃時間が増え、失点の機会も減らすことが出来ました。
間違いなく勝因の一つだと思います。

しかし、ここから九電に2トライを奪われます。(東芝 48-12 九電)

松岡:後半は全体を通して気持ちにムラがあり、ルーズボールに対する反応や、サポートプレーの反応など、リアクションが良かったとは言えませんでした。
点差がついたこともあって、反則が多くなり、自陣ゴールラインを背にしてのディフェンスのプライド、ミスに対する厳しさが足りなかったように感じました。
これは、しっかりと反省しなくてはならない点だと思います。

後半20分過ぎから、東芝でのデビュー戦となった16番平田選手、23番の桑山選手など、一挙にリザーブ選手を投入して立て直しを図り、2トライを奪います。(東芝 62-12 九電)

しかし、ラストワンプレーでの連続攻撃の中で、九電にインターセプトされてトライを奪われます。(東芝 62-17 九電 最終スコア)

ノーサイド寸前で点差が開いていたにも関わらず、試合を終了させずに攻めることにチャレンジし、トライを狙いにいった姿勢は良かったですが、インターセプトされてからのシーンに問題がありました。
インターセプトされて相手に約40mを走られた中、全速力で追いかけたのは11番松岡選手のみでした。
もちろん、どの選手にとっても体力的に苦しい時間帯ではありますが、インターセプトされた瞬間に全員が反応して、トライを取らせまいとする「自陣ゴールラインを割らせないプライド」を多くの選手から感じられなかったことは、非常に反省すべき点だったように思います。

試合を終えた松岡選手にこの試合の点数をつけてもらうと、スコア的には圧勝だったにも関わらず、45/100点という、厳しい回答でした。

松岡:最近の試合ではFWに負担がかかっていたので、もっとBKと絡んだ攻撃バリエーションをしたかったが出来なかった、ということ。
また、個人としても、アタック時にフェイズを重ねていく中、どう攻撃に絡んでいくかを目標にしていたが、せっかくの久々の舞台で見せ場を作ることができなかった、という二点が45点という自己採点の理由です。

そんな松岡選手の選ぶマンオブザマッチは、熱を放ったプレーを続けながらも、円陣では一転、冷静に選手たちに声を掛け「自分たちのやるべきこと」を伝え続けた、13番東口選手でした。

最後に松岡選手から一言。

松岡:試合は結果として大勝し、無事準決勝に進むことはできましたが、チームが80分間通して集中し続けることができず、無駄な失点を引き出してしまったので、準決勝に向けてしっかりと修正し、チーム全体で最高の準備を整えていきたいと思います。
チーム力を結束して高い水準を目指し、準決勝勝利へ向けて一丸となって頑張ります。
皆さまの温かい応援を、どうぞ宜しくお願いします。