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第70回 JABA伊勢・松阪大会
準決勝戦

2022年10月14日(金)11:31〜13:54
試合時間:2時間23分 ダイムスタジアム伊勢

東芝ブレイブアレウス 11 − 0 バイタルネット
11
東芝ブレイブアレウス
 0 
バイタルネット
試合結果のスコアボード
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
東芝 2 1 0 0 2 6 0     11
バイタルネット 0 0 0 0 0 0 0     0

(7回コールド)

【本塁打】--- 【三塁打】諸橋 駿 【二塁打】金子 聖史、石川 桜太
【バッテリー】 【投手】粂 直輝 【捕手】柴原 健介

レビュー

第70回 JABA伊勢・松阪大会準決勝はバイタルネット相手に11−0(7回コールド)で勝利。

準決勝の相手、バイタルネットは昨年の日本選手権1回戦でも対戦、その時は2−1で辛くも勝利している。今大会はこれまで2勝1敗でグループリーグを勝ち上がってきた。

先発ピッチャーはバイタルネットが左のエース江村投手。東芝は新人の粂投手で始まった。

東芝の先発オーダーは1番センター岡部、2番ライト太田、3番セカンド松本、4番ファースト福山、5番サード金子、6番レフト小川、7番キャッチャー柴原、8番DH石川、9番ショート大庭。
今大会好調の岡部選手をトップバッターに入れ、捕手には柴原主将を起用。

相手先発投手を序盤で攻略したい東芝は初回にチャンスを作る。先頭の岡部選手が四球、2番新人の太田選手が痛烈なレフト前ヒットで繋ぎ無死1、3塁とする。続く3番松本選手の初球に1塁ランナーの太田選手が盗塁を決め、無死2、3塁とした。太田選手は左投手相手に初球から好スタートを切り悠々セーフとなった。松本選手、4番福山選手は連続三振に倒れ2死2、3塁となるが、5番金子選手がライトオーバーの2点タイムリー2塁打(2−0)を放つ。3、4番打者のところで先制点を取れれば理想だが、金子選手がその後うまくカバーしてチームを助けた。
金子選手は元々バッティングが素晴らしく、本来の力を発揮すればチームの得点力は大幅アップする。今シーズン苦しんでいる姿を間近で見てきただけに、この1本をきっかけとして調子を上げてもらいたい。

初回から2点のリードをもらった粂投手は立ち上がりからエンジン全開で3者凡退に抑える。

2回の東芝の攻撃、先頭の7番柴原選手が低めの変化球にうまく対応しライト前ヒットで出塁。柴葉選手は抜群のバットコントロールで難しい球をヒットにする技術が素晴らしい。8番石川選手は送りバントを試みるもファール、追い込まれてサインはヒッティングに切り替わり何とか変化球に食らい付いた結果、打球は大きく跳ねてファーストの頭上を越えるラッキーな2塁打となる。初回に続き無死2、3塁のチャンス、9番大庭選手の内野ゴロの間に1点を追加(3−0)。1死3塁となるが後続が倒れこの回1点止まり。

粂投手はその後もナイスピッチングを続ける。特に右打者へのアウトコース、左打者へのインコースの制球が良かった印象。バランスよい力感のフォームから繰り出されるストレートと変化球のコンビネーションで相手打線を翻弄。

3−0で迎えた5回、東芝が追加点を奪う。3番松本選手がセンター前ヒットで出塁、4番福山選手が送りバントで1死2塁。5番金子選手がこの試合2本目となるライト前ヒットで繋ぎ1死1、3塁とし、続く6番小川選手が変化球に詰まりながらもライト前ヒットで1点を追加(4−0)。その後、1死1、2塁から7番紫原選手は変化球に崩されながらもレフト前ヒットで満塁。8番石川選手は押し出し死球で更に1点を追加(5−0)、この回2得点で試合を優位に進める。

6回の東芝も攻撃の手を緩めない。1、2番が四球で出塁し無死1、2塁となると代打の堀米選手がバスターエンドランでライト前ヒットを打ち1点追加(6−0)。ベンチの思い切った采配に堀米選手が応えた。その後も内野ゴロの間に1点(7−0)、犠牲フライで1点(8−0)を追加し、続く途中出場の新人・諸橋選手が右中間への2点タイムリー三塁打(10−0)、9番大庭選手のライト前タイムリー(11−0)も飛び出し、この回一挙6点を奪った。

5回までパーフェクト投球を続けていた粂投手は6、7回も三者凡退に抑え11−0で試合終了。7回参考記録ながら完全試合を達成した。柴原捕手が粂投手の良さを上手く引き出し、また粂投手も勢いある投球で相手打線をねじ伏せた。
打線も先制、中押し、ダメ押しと理想的な形で、特に金子選手の先制タイムリー含む3安打が目立った。

決勝戦の相手はこの日の1試合目でトヨタ自動車に勝利しているHonda鈴鹿。
日本選手権に繋がるべく良い形で今大会を締めてもらいたい。