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第70回 JABA伊勢・松阪大会
決勝戦

2022年10月14日(金)14:30〜17:12
試合時間:2時間42分 ダイムスタジアム伊勢

東芝ブレイブアレウス 4 − 3 Honda鈴鹿
 4 
東芝ブレイブアレウス
 3 
Honda鈴鹿
試合結果のスコアボード
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
Honda鈴鹿 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3
東芝 0 0 1 0 2 0 1 0 X 4

【本塁打】中村 浩人 【三塁打】--- 【二塁打】金子 聖史
【バッテリー】 【投手】近藤 凌太―松山 仁彦―柴田 祐斗―岡本 拓也―吉村 貢司郎 【捕手】中村 浩人

レビュー

第70回 JABA伊勢・松阪大会決勝はHonda鈴鹿相手に4−3で勝利。
3大会ぶり2回目の優勝を果たす。

前回出場した2019年に続く決勝戦進出で、今大会打線が好調のHonda鈴鹿との対戦となった。
Honda鈴鹿との公式戦は2019年に2試合行われている。四国大会での決勝戦(4−2勝利)と前回の伊勢・松阪大会での予選リーグ(8−1勝利)で対戦。

決勝戦の先発はHonda鈴鹿がエース井村投手、一方東芝は今大会2試合目の登板となる近藤投手で始まった。

東芝の先発オーダーは1番センター岡部、2番ライト太田、3番セカンド松本、4番サード金子、5番ファースト福山、6番DH小川、7番キャッチャー中村、8番レフト石川、9番ショート大庭。
準決勝で3安打した金子選手を4番に上げ、捕手には強肩の中村選手を起用。

初回から試合が動いた。Honda鈴鹿の先頭打者に初球をライトへのホームラン(0−1)で先制を許す。続いてエラーで出したランナーを置いて5番打者にも2ランホームラン(0−3)を浴びる厳しいスタートとなった。

その裏、東芝初回の攻撃は3者凡退。
流れを変えたい東芝は早くも2回から左腕の松山投手にスイッチ。2、3回を3者凡退に抑える好投で流れを引き寄せたい。

3回の東芝の攻撃、先頭の7番中村選手が変化球を上手く捉え、今大会2本目となるレフトへのソロホームラン(1−3)で1点を返す。前半に1点でも返すことで中盤以降の戦い方が変わるので大きな1点となった。

松山投手は4回も無失点に抑え、5回からは柴田投手がマウンドに上がり、こちらも無失点に抑える。

その裏、東芝の攻撃で打線が繋がった。先ず先頭の8番石川選手がセカンド内野安打で出塁すると1死1塁から好調の岡部選手がライト前ヒット、続く前の打席から入った2番谷川選手のファーストゴロを相手のエラーで1点差(2−3)に詰め寄る。尚も1死1、3塁としたところで3番松本選手がライト戦への痛烈なタイムリー2塁打で同点(3−3)。長年東芝打線の中軸を担ってきた松本選手が勝負強さを発揮した。尚も1死2、3塁となり、勝ち越しのチャンスではあったが後続が倒れ5回終了3−3となる。

柴田投手は6回もマウンドへ。先頭打者にヒットを許し無死1塁。次の打者のところでエンドランを仕掛けられるが空振りとなり、スタートを切っていた1塁走者を中村選手の完璧な送球で2塁タッチアウト。後続を抑えこの回無失点で切り抜ける。

同点のまま7回に入り東芝がピンチを迎える。この回から登板した岡本投手がヒットと送りバントで1死2塁とされたところで、東芝はエース吉村投手にスイッチ。2死2塁となり、続く2番打者にライト前ヒットを許すが、ライト谷川選手からのダイレクト送球でホームタッチアウトとし、このピンチを凌いだ。

その裏、東芝の攻撃で先頭の岡部選手が詰まりながらもセンター前に落とすヒットで出塁。2死2塁となったところで4番金子選手がライトへの2塁打を放ち(4−3)勝ち越し、これが決勝点となった。

8、9回は吉村投手が相手打線をしっかりと抑え4−3でゲームセット。3大会ぶり2回目の優勝を飾った。

この日は初回に3失点したものの、Honda鈴鹿の好投手を攻略し、中盤以降の攻撃では後ろに繋ぐ意識が感じられた。また2回以降無失点に抑えた投手陣(松山、柴田、岡本、吉村)の活躍も日本選手権に向け大きな収穫だったと思う。
準決勝はコールド勝ち、決勝では逆転勝ちという形で締めくくり、チーム状態も上向き。初戦のコールド負けを引きずることなく、劣勢の状況でも個々がやるべきことを徹底して取り組んでいる印象。日本選手権に向け更にチーム力を上げてもらいたい。

次の公式戦は今シーズン最後の大会となる日本選手権。
東芝の初戦は10月30日(日)18時。今大会の準決勝で戦ったバイタルネットと対戦。
伊勢・松阪大会を弾みに先ずは初戦突破に注力してもらいたい。