宇宙
開発事例
当社は、長年にわたり宇宙事業に携わってきました。JAXA様や宇宙開発メーカー様などの宇宙機開発の支援のほか、試作品や治具の製造についても請け負っています。
当社の得意とする分野
宇宙機システム・サブシステム
- 機器レイアウト、電気計装、構造、熱、衛星軌道に関わる各種設計解析
- 姿勢制御系サブシステムの設計解析、試験および運用技術支援
- 電源系サブシステムの設計解析、試験および運用技術支援
- 宇宙機搭載機器の電気設計、機械設計、試作品や試験治工具類の製造
準天頂衛星システム
- 搭載システム、および地上システム設計解析、試験および運用技術支援
- 衛星測位データ精度評価、および測位精度向上に関わる技術検討
有人宇宙システム・宇宙用マニピュレータ
- ロボティクスシステム設計解析、試験および運用技術支援、試作品の製造
~技術はココに生かされている~
有人宇宙システム/宇宙用マニピュレータ設計
国際宇宙ステーション(ISS)は、日本のほか米国・欧州・カナダ・ロシアなど世界15ヶ国が参加する国際協力プロジェクトです。
「きぼう」日本実験棟はこのISSの一部であり、宇宙空間という重力の影響が少ない特殊な環境で、さまざまな企業や大学の実験や観測がおこなわれています。
実験は、「きぼう」日本実験棟の「船外実験プラットフォーム」でおこなわれ、ここに実験のための「実験ペイロード」が設置されます。
実験や設置などの作業は、「ロボットアーム」によっておこなわれます。
当社は、「きぼう」日本実験棟に関し以下へ技術参画しています。
- マニピュレータ(ロボットアーム)のシステム開発および設計
- マニピュレータ(ロボットアーム)のシステム利活用および運用支援
- 「きぼう」日本実験棟の運用支援
- 実験ペイロード取り付けのための構造品開発、運用支援

JEM中型曝露実験アダプタ搭載ペイロード取り付け機構



ペイロード取付機構は、小型の実験モジュールを最大8式搭載可能な宇宙空間での実験支援装置です。
これまでの実験モジュールは、「きぼう」日本実験棟船内で宇宙飛行士がネジで1つずつ取り付けていました。
当社の取付機構は、ネジを使用せずワンアクションで実験モジュールを取り付けられるよう改善したものです。2022年に打ち上げられ、その後実験に成功しました。
ISS向けの高度な安全要求・品質要求に対して、当社の技術・品質が認められています。

準天頂衛星システム(みちびき)
準天頂衛星システム(みちびき)は、日本が独自に開発した衛星測位システムで日常生活や産業活動に欠かすことのできない重要なインフラとなっています。
当社は2010年に打ち上げられた「みちびき初号機」の開発当初から、準天頂衛星システムを構成する以下の分野に技術参画しています。
- 宇宙(衛星搭載測位ミッションインテグレーション、運用)
- 地上(地上局インテグレーション、ソフト開発)
- ユーザ(サービス利用に係る技術支援・解析評価)
また、内閣府が公開した「MADOCALIB」、JAXAが公開した「MALIB」には当社のソフトウェアが組み込まれており、高精度で安定した衛星測位サービスとして世界中のユーザに利用されています。

当社が携わってきた主な宇宙開発プロジェクト
-
画像提供:JAXA
小惑星探査機「はやぶさ2」
サンプルリターン探査 -
画像提供:JAXA
技術試験衛星Ⅵ型
大型静止三軸通信衛星 -
画像提供:JAXA
月周回衛星
月の起源と進化の解明 -
画像提供:JAXA
技術試験衛星Ⅶ型
ランデブードッキング・ロボットアーム遠隔操作 -
画像提供:JAXA/NASA
国際宇宙ステーション
日本宇宙実験棟
マニピュレータシステム -
出典:qzss.go.jp
測位衛星(準天頂衛星システム)
測位技術