メインコンテンツまでスキップする

気象防災システム

  1. Top
  2. 製品/開発事例
  3. 気象防災システム

気象レーダーで豪雨や突風を観測することを通して防災・減災に貢献しています。

二重偏波気象レーダー(マルチパラメーター気象レーダー)

全国で活用される気象レーダーネットワーク

線状降水帯による豪雨や突風などによる災害が近年多発しており、レーダーによる気象現象の観測が重要となってきています。
当社では、この現象を捉えるべくC帯(5GHz帯)やX帯(9GHz帯)固体化気象レーダーを開発し、全国の気象レーダー観測所に導入されています。

製品の特徴

この気象レーダーは、マルチパラメーター観測技術や送信機の固体化技術などを駆使することで高精度な降雨観測ができます。また、定期交換部品の削減によりライフサイクルコストの低減も実現します。
豪雨や突風の高精度な観測データをさまざまなユーザに提供することで、安心で安全な社会の実現に役立っています。

長距離タイプ 気象レーダー

マルチパラメーター・フェーズドアレイ気象レーダー (MP-PAWR)

※ Multi-Parameter Phased Array Weather Radar

世界初となる実用型 「マルチパラメーター・フェーズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)」

SIP(※1)「レジリエントな防災・減災機能の強化」の施策に、研究グループの一員としてプロジェクトに参画し、世界初(※2)となる実用型「マルチパラメーター・フェーズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)」を開発しました。この気象レーダーが、防災・減災の術として期待されています。

製品の特徴

MP-PAWRは、従来の「マルチパラメーター気象レーダー」と「フェーズドアレイ気象レーダー」の各々の長所を兼ね備え、ゲリラ豪雨などの兆候をより迅速かつ正確に捉えることを可能にしました。
アンテナを1回転させるだけで、地上から高さ15kmほどの空間が半径60km内であれば30秒、半径80km内であれば1分で雨雲を捉えることが可能です。

※1:SIP Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program

・ 戦略的イノベーション創造プログラム。科学技術分野におけるイノベーションを実現するために、内閣府/総合科学技術・イノベーション会議が2014年に創設した施策

※2:世界初

・ 水平偏波と垂直偏波を同時に送受信する二重偏波機能を有し、10方向以上を同時に観測可能なDBF(デジタル・ビーム・フォーミング)のリアルタイム処理機能を搭載した気象観測専用のフェーズドアレイレーダーとして

VOR/DME (無線標識装置/距離測定装置) イメージ2 2025年現在、さいたま市、吹田市、神戸市に3台のMP-PAWRが設置され観測を続けています。

気象防災システムは、2025年2月に東芝インフラシステムズ(株)より事業移管を受けました。