社員の声
2019年入社 第1製造部 第1製造担当
(工業高等学校 電子科卒) Y.N
組立技術を極めたい、
防衛機器の製造プロフェッショナルへ誰が見ても美しく感じられるような製品を作りたい
私のおもな仕事は、製品の組立、配線、そして試験作業です。当社製品は、受注生産が中心であるため、一品ものが多く、部品配置図を見ながら部品を組み立てる作業が中心となります。作業期間は製品の種類によって異なりますが、私が担当している製品では、組立に2週間程度かかります。また、完成品が誰から見ても美しいと感じられるよう、自分なりのこだわりを持って仕事に向き合っています。
製品の試験では作業手順書を見ながら対応しています。単に手順書どおり手を動かすだけではなく、試験の目的をより深く理解するために自分で調べて考え、それでもわからないことは先輩に質問し、自分なりにしっかり把握してから作業を行うよう努めています。試験の目的を理解しておくことで、試験中に製品全体の仕組みや動作を具体的にイメージすることができるようになります。

先生の一言が導いた、防衛産業への道
高校時代、先生からはんだ付けが他の生徒よりも上手だと褒められたことがきっかけで、はんだ付けに関する仕事に興味を持ち始めました。先生から「この会社は良い会社だよ」と勧められ、さらに一学年上の先輩が在籍していることもあり興味を持ち、高校3年生のとき職場見学に訪れました。見学では事業所内を案内してもらい、さまざまな防衛機器を実際に見ることができました。特に訓練用装備品のBATRA(レーザー交戦訓練装置)を見たとき、「自衛隊がこんな装備品を使って練習しているんだ」と、一気に興味が膨らみました。また、作業現場の雰囲気がとても良く感じられ、社員がじっくりはんだ付けに取り組んでいる様子を見て、「ここなら自分のスキルを生かせるし、皆さん優しそうなので、作業が楽しくなるに違いない!」と確信し、入社を決意しました。

東芝グループテクニカルコンテストで金メダルを受賞
2023年に開催された東芝グループテクニカルコンテストの「電子機器組立」エキスパートの部で金メダルを獲得しました。この年は当社の三連覇がかかっていた年でしたので、結果を出せてとても嬉しかったです。他人との会話には緊張するタイプなのですが、作業中は不思議と緊張せず、手が震えることもありませんでした。周りからは逆に「本当に緊張しているの?」と尋ねられるほどで、作業に没頭することで集中力を発揮できたのだと思います。
事前の訓練では二年前に金メダルを獲得した先輩が指導者としてサポートしてくれました。疑問点はその都度質問し丁寧に教えてもらうことで、着実にスキルを伸ばすことができました。先輩の支えがあったからこそ金メダルを取れたのだと思っています。コンテストでは、作業スピードと仕上がりの美しさを競います。作業効率を高めるために「これをこう改善したらもっと早くなるのでは」と試行錯誤を重ね、先輩のアドバイスをもとに実践を繰り返します。少しずつ改善を積み重ねる過程が、このコンテストの面白さだと感じています。
こうした経験は、日頃の業務にも生きています。同じ製品を作る中でも「こうしたら作業がやりやすくなるのでは?」と考えて実践することで、作業の質を向上させています。しかし、自分にはまだまだ改善すべき点があると思っています。金メダルを取ったからといっておごらず怠らず、さらなる質とスピードの向上を目指していきたいです。
そして、今は職場の作業グループの中で最年少ですが、これから後輩ができたときには、しっかりと指導できる先輩になりたいと思っています。
仕事と制度の両面で働きやすい環境
私ははんだ付けなど指先を使う作業が得意ですが、大きなペンチを使って金属を曲げるような力が必要な作業は、今でも少し苦戦することがあります。そのようなときは先輩に協力をお願いします。
職場には話しかけやすい上司や先輩が多く、優しく丁寧に教えてもらえます。先輩方は豊富な知識をもっていて、学ぶべきことがたくさんあります。質問しやすい環境が整っているので、積極的に質問を重ねながら自分の知識を増やしていけるのを実感しています。また、土日休みやフレックス制度が整っている面でも働きやすい環境だなと思います。

1日のスケジュール
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勤務開始、朝礼、メールチェック
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組立配線作業や試験の実施
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昼食、ゆっくり休憩
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組立配線作業や試験の実施
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片付け、一日の振り返りおよび明日の準備
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勤務終了、退社
休日の過ごし方
休日は丸一日ゆっくりしていたいので、時には二度寝をしたり、音楽を聴きながらゲームをしたりとのんびり過ごしています。
